「ただのエーとこのぼんぼん」TAJOMARU マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)
ただのエーとこのぼんぼん
数々の陰謀と裏切り、遭遇する運命のいたずらに翻弄され、身分ある直光がどん底に落ちながらも阿古への想いを断ち切れない苦しさを描く作品・・・なはずなのだが、どうも物足りない。まず、多襄丸を苦しめるはずの時間的な経緯が判然としない。たった数十時間の出来事に見えてしまう。これでは盗賊にまで身を落とし、復習の鬼と化すには短すぎる。桜丸は仕留めるが、最大の悪、義政に対しては牙を剥かない。それどころか、直光を最後まで人のいいエーとこのぼんぼんで終わらせてしまっている。
唯一の救いは、阿古姫を演じた柴本幸だ。鋭い表情の変化で、いったい誰の味方なのか、気の抜けない存在感を示した。
TVドラマの枠を出ない駄作。
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