「市井の人々」おとうと ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
市井の人々
吟子が鉄朗の事を小春に語る時に「私の兄と私が弟を踏みつけにした」みたいな事を言ってましたが、これはそのまんま運やチャンスに恵まれず貧困に陥ってしまった市井の人々の事を言ってるのではないでしょうか。そしてみどりの家の人々が語る鉄朗は、周りの皆を楽しませて元気づける人だった。皆が鉄朗の話を楽しみにしていた。鉄朗は迷惑ばかりかけている人ではなかったのです。
強者の語る自己責任論とは何なのか?底辺にいる人間は本当に努力が足りないだけなのか?と作品から投げかけられた様に感じました。だからなのか山田洋次の眼差しとケン・ローチの眼差しが同じだという事に、やっと気がつく事ができました。
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NOBUさんのコメント
2023年9月2日
今晩は。
いつもありがとうございます。&随分昔の作品へのレビューに対してのコメント、ご寛恕願います。
マサカの私が今作及び数作を観ての感想。山田監督作品って、ケン・ローチ監督の作風ではないか!と思っていたらミカさんのレビューにそれがキチっと記載されていて、嬉しくなりました。
では。勿論返信は不要ですよ。