南極料理人のレビュー・感想・評価
全27件中、1~20件目を表示
4コマ漫画集の実写化の様な印象だった!!
南極での何か大きなミッションやストーリーがあって、そこに食糧事情を織り交ぜていく感じかなと勝手に思っていましたが、4コマ漫画集の映画化の様な小話の集まりで、他国との兼ね合いや緊張感も無く、あまり好みではありませんでした。実際に南極に行かなくても、書ける内容だと思います。
観ているだけだから、めっちゃ面白い。
南極大陸のドームふじ基地、他の観測基地からも離れた陸の孤島、外は標高3,810m極寒-50度以下の世界、そこに男8人が1年半程の共同生活と各自の業務、誰も来なければ逃れることも出来ない。
想像しただけで嫌だ。行きたくない。
料理人の西村くん、調理担当隊員。
海上保安庁から派遣は、志願者の怪我で急遽代理指名、断れない。
タイチョー、気象観測担当隊員。
気象庁から派遣された気象学者。
ラーメン好き。隠れて夜食にインスタントラーメンを食べる姿が憎めない。
本さん、雪氷観測担当隊員。
国立極地研究所から派遣された雪氷学者。
何度も南極勤務を経験している。
あまり笑わない。
兄やん、雪氷観測担当サポート隊員。
大学院生で、本さんの助手。
衛星電話で日本の彼女に電話し続けるも振られる。慰める他の隊員達、笑える。
平さん、大気測定担当隊員。
国立極地研究所から派遣された大気学者。
ブチ切れた姿は、悲壮感も漂い爆笑。
主任、車両担当隊員。
自動車メーカーから派遣された会社員。
左遷だと思う、パチンコに行きたいと愚痴。
朝の挨拶で本さんに睨まれても無視。
風邪だと仮病を使い、仕事をサボる。
節水厳守の基地で、シャワー浴びて歌う姿は楽しそう。
盆ちゃん、通信担当隊員。
通信社から派遣された会社員。
楽しそうにしていると思ったが、夜中にバター丸齧りを西村くんに見つかったり、タイチョーと一緒に夜食を食べたり、ストレスは感じているみたい。
ドクター、医療担当隊員。
北海道の私立病院に所属する医師。
家の居心地が悪いのか、基地の生活を楽しんでいる。医務室をバーに改装している。
個性的な隊員8人、食事もそれぞれのスタイルがあるらしく面白い。
お握りと豚汁が美味しそう。外では凍るから持ち出し厳禁だね。
伊勢海老の海老フライは、シュール。
蟹も続くと嫌になるのかも。
ラーメンは実に美味そうだった。
体操は全員揃ってビデオ画面見ながら、笑。
限られた空間、材料、人で生活を続けるのは、大変だし遊びやユーモアが必要なのだろう。
月日の経過で伸びる髪と髭。
厳しい環境だからこその一体感。
全員が真剣に生活している姿が、面白くもあり泣けてくる。
南極の屋外シーンは真冬の北海道網走市で撮影、現地で撮影したら身の危険を感じる。
演者の個性が滲み出る面白さ。
めっちゃ笑った、面白かった。
面白かった。
この状況の中でサイコパスが一人でも紛れ込んでいたら怖いなぁと思った。幸い劇中にそんな人はいなかったけど。ただ、やっぱりホームシックになってしまったり鬱っぽくなってしまったりする人は出てしまって、それもコメディになってて面白かった。
水の使い過ぎのアイツはなかなかにヒドイけど。笑
過酷な環境で数年間世間と離された状況で仕事と生活をする代わりに、食事には良い予算を割り当てられているっていうのは妥当なバランスのような気がした。
みんな出された料理を黙々と、時にガツガツと食べるけれど「うまい」とは言わない。
最後のシーンで主人公がてりやきバーガーを食べた時に「うまい」と言ったのは、恐らくそのネタ?を回収したのだと思うのだけど、具体的にどんな意味だったのかはちょっとまだ分からない。他のレビューを読んでみようと思う。
ユーモアさ満載の非日常体験
何気ない日常をユーモアを交えながら淡々と進んでいく感じがとても面白くて好きな映画。
何気ない日常だけど、場所が南極というだけで非日常感が出ている。
南極観測隊の個性豊かなおじさんたち(おじさんじゃない人も含む)が家族や恋人と離れたさみしさを抱えながら共に生活する。
南極は寒くて、周りには何もなくて、デメリットしかない。水を作らないといけないのは大変すぎる。
メリットを挙げるとしたら、ウイルスがないことくらい。大変な仕事だなと思った。
料理人の西村の作る料理がとてもおいしそう。イセエビのフライもインパクトがすごすぎた(笑)
娘の歯が落ちてしまうシーン、西村が唐揚げを食べながら泣くシーン、
子供たちが日本から南極に電話をつないで会話するシーンはシュールでお気に入り。
子供ならではの純粋ゆえの残酷さがでていて良い、子供の感性で全部がぶった切られてしまう感じ(笑)
娘役で小野花梨が出ていたのがびっくりした、全然変わらなくてかわいい(笑)
家族の愛おしさや、大切な人が傍やすぐ会える距離にいる尊さ。とくに大きなできごとはなくてもそれが心地よく感じるような二時間。
タイトルなし(ネタバレ)
原作未読です。
「別になんだっていいよ」「メシ食いに南極来てるわけじゃないんだから」丁寧に味付けした料理に「醤油ドバドバーッッ」…ぞんざいにされがちな料理担当、堺雅人ですが文句も言わず黙々と基地のメンバー8人分の食事を作ります。しかしストーリーが進むにつれ、食事の
担うものの大きさを痛感せずにはいられません。体の健康だけでなくメンタルさえも左右する命綱、幸福の源。世の料理担当のお父さんお母さん方、主夫婦の皆さま、毎日お疲れ様です。
作中「おいしい」というセリフが1度でもあったでしょうか?よく覚えていませんが、とにかくメニューがどれも美味しそうです。実際あんなものが出てくるのかは分かりません、これは映画なので。でも非常にバラエティ豊かでお刺身、アジフライ(?)天ぷら、ぶりの照り焼き、野菜のおひたし、おにぎり、豚汁、ステーキ、エビフライ、ラーメン等々。不出来の料理さえ愛しい。べちゃっとした唐揚げ。そういうの、ありますよね。私も色々思い出しました。幼少期、母が一時入院中に父が作ってくれた、しょっぱすぎる野菜炒め。 母に早く帰ってきて欲しいと切望しましたね。亡き祖母が春になると必ず作ってくれた草餅。母の不格好なアイスボックスクッキー。きりがありません。なんか泣きそうです。
人間、モリモリ食べて成長して、だんだん揚げ物が胃に重く感じるようになって、そのうち食べられなくなって、台所に立つこともできなくなって、年取って死にます。作ることも食べることも本当に幸せなことです。
個人的に好きなシーンは「ああ…下の歯なのに」笑 食らしく「歯」っていうのもいい。
最後は割烹着を着た堺雅人が完全にお母さんになってましたね。
8人家族だった。反抗期の息子とお父さんも居た。
俳優さんみんな良かったです。それぞれ良い仕事してました。男くさくて、エンドロールで流れる奥田民生もピッタリでした。
鑑賞後はなんだか料理をしたくなるから不思議です。普段は面倒くさいな~が先に立ってしまうのですが、明日は楽しく作れそうな気分です。何にしようかな。
「伊勢海老でしょ?フライにしたらデカすぎるって」→「俺達、気持ちはもう完全にエビフライだからね」→「こりゃやっぱり刺身だったな…」シュールなコントを見ているような、大変楽しい映画でした。
良い意味で完全に予想を裏切られた映画でした。
バナナで釘が打てる(歳バレ)極寒の地で苦闘する観測隊員たちのシリアスなお話だとばかり思っていたんですよね。
そんな過酷な舞台なのに、悲壮感なんてこれっぽちも感じさせない、クスクス笑えるお話が大変面白かったです。
特に劇的なことが起こるわけでもなく。淡々とした日常の中にある、ふとした笑い。
よくできたシュールなコントを立て続けに見ているような感じ。そんな作品でした。
そして同時に、登場する料理の美味しそうなこと、美味しそうなこと。
伊勢海老のお頭付き丸ごとエビフライとか。あまりのでかさに「なんか遠近感狂うなぁ…」ってw
そんな伊勢海老もそうだけれど、一番食べてみたいと思ったのは、棒にぶっ刺して直に油ぶっかけて豪快に焼いたローストビーフ。「西村くん…コレ本当に美味しくなるだろうか…?」→「多分…」
そんな料理人を、堺雅人が飄々とした役どころを好演でした。「倍返しだ!」の険しい表情よりも、むしろ堺さんの素に近いと思ってしまう優し気な雰囲気に癒されました。
「えっ?(。´・ω・)?」となったのは南極観測隊員って志願制なの?それとも召集制なの???という疑問。
調べてみると、どうやら厳しい基準に合格した、各分野のエキスパートから選抜されるとのことなので、エリート中のエリートの志願制のようですね。まるで宇宙飛行士の如きです。
劇中で、夢が叶って任に就くことが決まった人(宇梶剛士)が大喜びをするシーンがありましたし。
「20年越しの夢がようやく叶いました(涙声)」でしたからね。
あんなに過酷な地でのお仕事をされるわけですから、てっきイヤイヤの召集制だとばかり思っていました。
ぬくぬくと温室暮らしを決め込んでいる私には、到底理解できない世界です。
映画も観に行けないし、何より女装遊びができないし。←このネタ、もう止めるとか言ってたくせに…
とは言え、本作の主人公・西村(堺雅人)は、決して望んで行ったわけではなく、仕方のない代役(宇梶さんの)だったようです。
再び「えっ?」となったのは、基地から本国への国際電話代が1分で740円の張り紙があったこと。
これについても余計なことを調べてみたんですが。
2004年には衛星通信設備が整って、基地主要部屋内でのインターネット常時接続が可能となったとあるんですよ。この作品2009年の映画なんですよね。あれぇ?と思って再度調査です。どうやら原作は2001年にあったそうなので、それ以前の時点での設定だったのでしょうか。
調べていて、三度「えっ?」となったのはWi-Fi環境。現在は基地内だと、しっかりと使えるそうです。
何はともあれ、デジタルネイティブの方が不便を被らなくてよかったです。
でも、ソシャゲなんてやってるヒマななんてなさそうなんですが。任務が任務だけに規律も厳しそうだし。
映画では、そのあたり(規律が)かなりゆる~く描かれていたんですが。
ゆる~いと言えば、そんな電話交換手思いを寄せてしまった隊員・川村(高良健吾)の「いつも聞いていて、あなたの声。結婚してください」(笑)→「ガチャン、ツーツーツーツー…」これ、なんかわかるなぁ。容姿も知らぬペンフレンドに強い恋心抱いちゃうみたいな。
今どきのデジタルネイティブの皆さんには、わからない感情だろうなぁ。
そんな彼の帰着の空港で想いが報われた(?)シーンで、とても温かな気持ちになれました。
これ以外のいくつかの伏線も見事に回収されていて、つい胸がほっこりとしました。
エンディングテーマソングに手厳しい私ですが、ユニコーンの手による「サラウンド」は、本作のユーモラスな魅力にピッタリとハマる脱力系の幸せな歌で、大変似合っていたと思いました。
いつも余計なことばかり調べているので、今回は普通に、監督についても調べてみました。
なんと!大変面白かった『さかなのこ』でもメガホンをとられた沖田修一の初監督作品だったのですね。すっとぼけた雰囲気の作風が重なって見えたと思った、大変面白かった作品でした。
深夜に見るのは危険な飯テロ映画
一見、過酷な難局ではたらく観測隊の料理人を描いたドキュメンタリーのようなタイトルだけれど、実際は数名のおじさんがバカをやりながら飯を食ったりバカをやったり飯を食ったりするコメディ映画。
南極だけどペンギンは出ない。というか何もない。観測隊のおじさんがいるだけ。
本当におじさんたちがバカをやっているだけなのに小気味よいかけ合いや数少ない娯楽である食事を心から楽しんでいるのを見ていると思わず笑みが零れてしまう。
せっかくの伊勢海老を巨大エビフライにしてしまったり、焼いた肉を蛮族のように振り回したり、深夜にラーメンを盗み食いしていたら備蓄を使い切って本気で泣いたり
バカやってんなぁ…と思いながらも、ほんのり家族愛的なエピソードも挟まれ、なんだかんだ見てよかったなというホンワカした気持ちでエンドロールを迎えることができる息抜きにはピッタリな作品。
ただ一つ注意点として、絶対に深夜に見てはいけない映画。
絶対にラーメンが食べたくなる。
作り物くさいなあ
うーん、苦手。典型的な徘徊型映画。
舞台が南極で、現代では南極もそれほど危険な場所ではないわけで、
そうなると平凡な日常が続くだけにならざるを得ない。
それを映画にするにはキャラの立った人々を描くしかないわけで、
キャラが立ち過ぎてて全く感情移入できない事態も招くわけで。
イタ電みたいなんしたり、嫁に好きな人が出来たり、頭おかしくなったり、
富士山より高い場所で走ってたり、麻雀で弱い奴を無理矢理カモったり。
とにかく作り物っぽさが満開で、同調できるような点がまるでなかった。
関係ないが、麻雀にうるさいおれにツッコませてもらうと、
東場の6巡目くらいでタンピンドラ3をテンパイしたんなら、
親とは言えリーチしとけよ。そんな弱気じゃ勝てないよ(場)
南極版かもめ食堂との触れ込みがあるみたいやが、
かもめ食堂のメンバーのキャラの立ち方とは異なる。
あちらはキャラ同士の絡みに何とも言えない間があり味があった。
この映画のキャラは品がなくて騒がしいだけ、ほのぼのせんのよなあ。
個性豊かな
個性豊かなキャラクター達と南極という過酷な環境でも楽しむ姿が描かれている作品でとても面白かったです。
堺雅人さんが演じる料理人がどこか周りに置いておけぼりにされてしまう所もあるけど、南極という世界で必要なのはお腹を満たす事。
それを物語っていたような気がしました。
それぞれが今でとても有名な人達ばかりであり、ちょい役的なポジションに置くのも勿体ない人達ですが、この映画だと絶妙なバランスをとって居ます。笑
過酷な環境からだからこそ当たり前というものに対しての有り難みを感じるのかなと思いました。
行間や間からじわっと涙もののコメディ
面白かった。声を出して笑ってしまった。
大人バージョンの青春映画を
見ている感じ。みんなが可愛い。
閉ざされた不自由な空間でそれぞれが本当は
相当苦しんでいる。だが集団生活が崩壊することや
大事件が起こることはない。
南極映画だから怖い映像があるのかと途中まで
ハラハラしたが、途中から安心して楽しめた。
こんな人達が最高にタフでかっこいいと思う!
盛り上がりも何もないけれど。
感動するような物語ではなかったけれど、楽しめた。
もうちょっと盛り上がりがあるのかと思ったけど一切ない。
淡々と進む。
想像以上の豪華料理が並び、日本の日常生活より豊かな食生活!?
それにしても、日本料理から麺から手打ちする本格中華料理、
フォアグラまで登場するフレンチまで、
なんてオールマイティーな料理人なんだ!!
普段、ご飯を作っている私からすると
南極の閉鎖空間を唯一日々の彩る食卓を
ものすごい工夫と腕でご飯を作っているのに、
誰ひとり「美味い!」とも言わない。。。
貪るように食べる姿でOKということなのかもしれないけれど
個人的にはもっと「美味しい!美味い!!」といってあげて欲しい。
まー、私が言われたいだけなんだけど。
南極の日常
ヒロインもイケメンもいなければ、特に大きな事件やトラブル・衝突といった山場もない。いざこざがありながらも、仲良しこよしでなんとかやっていく。ってかんじの映画。
南極独自の厳しさっていうのは、外界とめちゃくちゃ離れてるってだけなのだろうか。だけってのも失礼だけど。きっと他にもたくさんあると思う。油断したら命を落とす緊張感とか。
若干の物足りなさを感じた。でも逆にそれがリアル。
ただ、ひたすらご飯は美味しそう。おにぎり、伊勢海老フライ、でっかいローストビーフ、手作りらーめん。飯だけ食わしてくれないかな。。。
冷えた身体に沁みるラーメン
南極の観測基地で過ごす8人の男達。
仕事上希望して南極に来た者がいる一方、不本意で来たけれど、与えられた業務に励む者とサボる者。家族や恋人と疎遠になることを嘆く者、日常の煩わしさから逃れられて結構と自由を謳歌する者。距離が極端に遠いだけで、単身赴任者の合宿といった感じです。
数々の温もりある食事とは別に、8人のうち6人からは加齢臭ならぬオヤジ臭が画面から漂ってくるようでした…(失礼)。
食事関連の作品が大抵好評価なのは、美味しいものに惹かれない人間はいないからでしょうか。
誰か美味しいって言って…と思って観てました。
最後の最後にうまっ!て(^_^)。
地球の果ての極寒の地で男八人
この南極の観測基地は本物なのか。氷点下50度の世界がリアリティあり過ぎ。ふざけすぎている気もしないではないが、このくらいのことはあるだろうとも思う。通信は繋がっているのでそんなに悲惨な場面はない。食事シーンと調理シーンがメインである。はじめはあちこちから集まってきていた隊員たちが、後半にゆくにつれて仲良くなってゆく様が素晴らしかった。美味しい料理をご馳走さまと言いたい。
堺雅人が若い。ほかにきたろう、生瀬勝久、高良健吾、豊原功補、古舘寛治など新鮮な組み合わせだ。主役の料理人は、海上自衛隊からの派遣だそうで、その当時のエピソードも面白かった。ラーメン、伊勢海老、蟹、おにぎり、フレンチ、ステーキなど分かり易い食材を配しているが、南極基地ゆえのエピソードばかりで楽しい。
次に見る機会があれば、今度は真冬に見たい。また違った感想になるだろうと思う。
タイトルなし(ネタバレ)
冒頭から飯テロ(笑)
高良健吾さんが可愛いかった(笑)
家族との関係に一片の不安を残してる描写があって、どうなるんだろうなーと気になってましたが、、
よかったよかった(笑)
終盤の最後の晩餐(朝食)みたいな演出が、文化祭の終わりみたいな寂しさがジワジワきましたT_T
でももうシュールな笑が多すぎ。笑
寒いんだけどあったかい
南極観測隊の調理人係として8人分の食事を用意する西村。次第にみんなと打ち解けていく様子や毎日の料理を一生懸命作ったり、リクエストに答えたり、坦々とした毎日を面白くも優しく描く。
料理好きが作る料理が美味しいのは、料理が好きである事が一種の才能だからなのかもしれない。気持ちがこもっているから美味しいんだろうなんて当たり前の事を感じ、納得しかけたところで・・・映画の最後の一言にはイスから転げた。だってまずそうだったんだものアレ。ものすごく。そこであの台詞となると、気持ちがこもるとかそういうのは関係ないのかも。自分が幸せな時に食べる食べ物が美味しい食べ物なのかもしれないと思った。そういうメッセージ?
日本人はどうしてラーメンがあれほど好きなのか。米国の街では日本人同士の間で「あそこのラーメン屋は美味しい」とよくラーメン屋が話題になる。ラーメンなしでは生きられない人種らしい。「ラーメン」という言葉に既にその香り、味、音、意味などが含まれていて、何故だか人を幸せにするようだ。
観ていて安心できる堺雅人ワールド
ひょんなことからお父さんは南極に単身赴任。
そこで繰り広げられる物語ですが、登場人物それぞれに、
細かいプロットが散りばめられ、それがまた効いていて
原作の源流を脚本がさらに昇華させた内容です。
笑いも腹を抱えてげらげらではないですがにやり、くすっと
笑えるいい映画です。観終わった後、ほのぼのとなりますね。
ゴールデンスランバー以上のまさに堺雅人ワールド全開です。
一つ引っかかったのは生瀬勝久の髪が一人だけ伸びていないこと。
ちょっと不自然。
俺たち、気持ちはもう完全にエビフライだからね
映画「南極料理人」(沖田修一監督)から。
冒頭のシーンから「やられた・・」(笑)
最初から最後まで、目が離せないほど面白かった。
お笑い芸人出演のテレビ番組よりも、私にはウケた。
その中から、気になるフレーズを選んでみたが、
貴重な食材「伊勢海老」をどう料理するか、を
南極隊員8人で決めるシーン。
料理担当は、せっかくの「伊勢海老」だから、
「刺身でしょう、普通」と説得するが、
他の7人は「海老」と言えば「エビフライ」と決め付ける。
「でかすぎます」「他にあるんじゃないんですかね、ゆでたり」
そんな料理人の忠告にも耳を貸さず、とどめの一言は
「俺たち、気持ちはもう完全にエビフライだからね」。
仕方なく、伊勢海老をエビフライにして、テーブルに出すと
「なんか遠近感、狂うな」と呟きながら、最後には
「やっぱ、刺身だな」「うん、刺身だよ」と口にする。
これは、ホンのひとコマ。
極限の状態で生活していると、判断を迷うんだよなぁ。
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