「西村君、私もお腹が空いたよ。」南極料理人 はるたろうさんの映画レビュー(感想・評価)
西村君、私もお腹が空いたよ。
~さよなら興行~「テアトル梅田を彩った映画たち」にてリバイバル上映。
めっちゃ大好きです。もう何回観たことか。良い意味で深く考えたりせずぼーっと観られます。この安心感はダントツです。
南極大陸。コンビニも隣人もなんならウイルスさえ存在しない極寒のドームふじ基地。ここで1年半を共にする8人の観測隊員。
観測や研究に明け暮れるおっさん達の変わらぬ日常。その健康と心と体を支える美味しそうなお料理の数々。いつの間にかこちらまでお腹が空いてきます。そしてこの8人のバランスの良さと配役が秀逸過ぎる。初めは互いにぎこちなかったメンバーがいつの間にか寮母と寮生のような関係になっているこの空気感がなんとも愛おしいです。
南極はどこの国にも属さない唯一の大陸です。そこにはここでしかできない仕事があり、ここでしか知ることのできない歴史に触れることができます。そこには見た目とは裏腹に相当プロフェッショナルなおっさん達と、寒さを吹き飛ばす温かいお料理があります。
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