「ひっそりと輝く」サンシャイン・クリーニング LIPTON-TEALOVERさんの映画レビュー(感想・評価)
ひっそりと輝く
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なんで自分にだけこんなに不幸が起こるんだろうと思っているときは、
たぶんそういう流れに自分が乗っている時なんだと思う。
とめたくてもとめられない。
なのにある時ちょっとしたことがきっかけでその流れから起き上がって
これじゃだめじゃん!自分!て思う。
その時気づく。自分は不幸のサイクルに浸っていたいだけだったんだって。もしかしたらいつでも立ち上がれたんじゃないかって。でも勇気がないから逃げていただけだって。
稼ぎがいいってことから始めた現場清掃だけど、これがローズの、ノラの、現状から立ち止まるきっかけだった。人の死を感じることで、これまで胸にしまったままの母親の死とむきあえたんじゃないかな。最後、念願だった母親の「ピカンパイ」のCMを見る事ができる場面はちょっとわざとらしいと思ったけど、でもこれがふたりの気持ちの変化を表しているように思う。もしかしたらこれまでは見たいと思いながらも、でもやっぱり見ないようにしていたんじゃないかな。(見たら逃げられないから)
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