HACHI 約束の犬のレビュー・感想・評価
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世界でも犬は人の忠実な友人
総合:75点
ストーリー: 70
キャスト: 75
演出: 75
ビジュアル: 70
音楽: 70
今更説明の必要もない、日本人ならば殆ど誰でも知っている有名な話。同じような話で「ユアン少年と小さな英雄」はかなり脚色されすぎていてのめりこめなかった。こちらもアメリカ版になって変に物語が脚色されたりしていないだろうかと少し警戒していたものの、基本に忠実に進めていく話はなかなか面白かったです。
喋る動物も出ないし、とってつけたような劇的な出来事も起きない。だからこそいい映画になることがある。話はゆっくり進むし大きな展開はないしで、普段のハリウッドらしからぬ静かな演出でじっくり元の話しを壊さず展開してくれる。教授の死後、彼の家族が家を出て駅に向かおうとするハチの意思を尊重?してその後の世話を一切諦めるとかちょっときつい話だし、現在では飼い主のいない首輪もつけていない犬が町を自由に歩き回ることは不可能という意見もあるようだし実際その通りなのだろうが、そこらあたりは気がつかないふり。だって映画とは別に本当の話としてあったのだから、別にそんなこといいじゃない。実際のハチも周りの人から餌をもらってたというしね。
犬は人間ほどたくさんの色彩を認識出来ないと言われている。ハチから見たカメラ目線になるたびに、下から見上げたように撮るだけでなく色彩も変えて白黒に近い色にしているのが面白い。いかにもハチが見ていますという気分になる。
この映画、どういうわけかアメリカでは劇場公開がなくてDVD販売のみで終わっている。IMDbという英語の有名映画サイトで確認してみたら、視聴者からの意見も、泣いた・感動した等相当に評価も点数も高かった。それに世界的に充分に興行成績も上げているしリチャード・ギアも出演しているのに、いったい何があったのでしょうか。特に公式な理由は発表されていないようです。日本とかで稼げればいい、アメリカではこういう地味な話はうけないだろうとか思ったのかな。近年のハリウッドの動物映画といえば、人間のように喋ったり考えたりするような動物が出演するものばかりしか作られていないし、それしかうけないと思っているようだ。どうせならばアメリカでも劇場公開して欲しかった。評価を見る限りアメリカでも充分収益を上げられる可能性はあっただろうに。
ペットロスの方へ捧ぐ
私事ですが 数日前に愛犬を老衰で亡くしました。
ワン子を世話しながら録画をしておいた『HACHI』は 「まだ観ない」と心に決めていましたが、その最愛のワン子が 19年の人生を閉じた時、"ペットロスの荒療治"と考え鑑賞。 息が詰まるほど泣きました、観てよかったです。☆
【ハチ公物語】をご存知の方は おおよそストーリーも理解していると思われますが… ウィルソン教授と出会った秋田犬・ハチ、主人を亡くしても待ち続ける 献身・忠実なワンちゃんのお話です。
パーカー・ウィルソン教授役に リチャード・ギア。 彼は、本当にマルチな俳優さんだなぁと思います。 コメディもこなすし、刑事ものや、こういった ヒューマン・ドラマまで。。 どの作品に出演する時も “リチャード・ギア”を基本に性格を曲げていく芸風が、感情移入しやすくしているのかな。 今回は 家族思いの犬好きな教授パパ。 あれは演技だけじゃなく、犬が好きってわかる感じ(だから心に グッときます、涙)
パーカーの同僚(教授)・ケンを演じた ケイリー=ヒロユキ・タガワ。 どっかで見たことあると思ったら 『SAYURI』に出てた人でした。 日本語が上手なのは 父親が日系で母親が日本人だから(でもアメリカ国籍らしい)。 チョイ役でしたけど、よかったです。
その他の俳優さんたちもよかったですが、やっぱり ハチが一番でしょうね☆ どうやって教えたの?と思うほど、言うことを聞いたり・聞かなかったりの演技が メリハリあってよかったです。
この映画を通して、犬目線でいろいろと知ることができました。 私は愛犬に先立たれたけれど、それが ウィルソン教授のように犬を残して逝ってしまったら…と考えると、立場が逆でも やっぱり飼い主を思う犬と 犬(ペット)を大事に思う飼い主の気持ちに ちがいはないんだと教えられた気がします。
この映画に 感謝です★
やっぱりハチ公は泣ける!
人間が中心ではなく、犬を通してあらゆる出来事を伝えることに成功していて、動物映画の本質すら感じさせる
あの渋谷のハチ公物語を海外リメイクということでどうなることかと思ったんだけど、変に日本テイストがあるわけでもなく、完全な洋物のドッグムービーとして生まれ変わっていたからリメイクというよりかはアイデアだけいただきました的な作品だと思うんだけど…言ってしまうと帰らぬ主人を待つ犬の物語というだけだから対して難しい設定でもないため、別に「ハチ公物語」が原作と言わなくてもいいとは思う訴訟わ恐れたのかな??それたどうしても秋田犬を使いたかったのか??
根本的な疑問点から言うと「なんで海外に日本の犬が?違和感がある!!」っていう人がいるんだけど、それは全くの問題ではなく、ストーリー上でも日本から輸送途中で落とされたわけだし、この映画のはじめの頃の当時はあまり知られていなかったけど、今はアキタというと日本の地名よりも犬の方が有名で、「バフィー」のサラ・ミシェル・ゲラーも秋田犬を飼っているし、ハリウッド・スターから一般人まで幅広く今では飼われているから違和感は別にない。それを言ってしまうと日本にコリーやパグがいることもおかしいことになってくるからね((@_@)
確実にこの映画で秋田犬を飼いたいと思う海外の人は倍増するだろうね….ただ本当のこと言うと仔犬の頃のハチを演じているのは柴犬なんだけどね((@_@)
よく犬の映画にありがちなのは人間視点で、そこに犬がいた風景的なものとして描かれることが多いんだけど、この映画はちゃんとハチの視点で描かれていて、ハチの視点からいろんな出来事が伝わってくる。それができない映画だとよく動物が人間の言葉をしゃべるという反則技に出る作品があるけど、この作品はしゃべらなくても犬の気持ちを観ている側に伝えるということに成功していて、死というものは突然やってくるということも伝わってくる。動物の映画として高い評価を与えていい作品だと思うよ☆
同時に上質な人間ドラマを多く手掛けるラッセ・ハルストレムが動物映画を撮るとこうなるかということ知れてよかった(>_<)
ストーリーはシンプルだけど、最近のものみたくごちゃごちゃしているよりかは動物映画ってこれが本質なのかもしれないね((O_o)実際問題、最近のものより昔の動物映画のほうが単純に感動できる作品が多かった気がする。
小学5年生まではほとんど動物映画しか観てなかったから300本ぐらいは動物の映画観ていると思うけど、その経験をふまえて痛感する部分があるね(>_<)
個人的には最近、デーブ・スペクターがものまねしているリチャード・ギアの「はちぃ~」ってのが聞きたかったんだけど、近くの映画館には吹替えしか公開されてなかったから残念ながらそれを聞くのはDVDが発売されてからになりそう…(>_<)
ちなみにリチャード・ギアの吹替えをしているのは北大路欣也ということで、ご存じの通りソフトバンクのCMで有名な犬のお父さんの声をやっている人なんだよね((@_@)
いくらフジテレビ開局50周年ということにしてあるにしてもあんな重要な役に高島彩を使うのには納得いかなかった(>_<)
さらっとした涙
配慮が感じられた映画
HACHI目線のモノクロ映像が新鮮 “犬のきもち”ですね!
涙、涙で感動
ハチの演技がいい__D_F9D3__
静かに残る
以前「ハチ公物語」を見て雪の秋田県大館駅前のハチ公像を見に行き。犬を飼ってるのでなんとなく期待できず観にいきました。
が、心の奥で静かに泣ける微笑ましい場面もある音楽も美しい映画でした。
秋田犬という気質もあるでしょうが。ここまで何かを愛する行動を人間はとれないだろうなと思いました。
「ハチ公物語」は最後に雪の中で孤独に死んでゆくシーンでしたが。HACHIは最後に夢で主人に逢えて良かった。
リチャード・ギアはやはりダンディーで格好いい。
映画場面としては色々あるけど。「ハチ公物語」とはまた違った優しさと美しさがある印象に残る映画でした。犬の目線で白黒での場面は犬の気持ちになれそうでいい。
今の人が学ぶ事がありそうな映画でした。
初日舞台挨拶行ってきました。
初日に待ちきれずに早速HACHIを見ました
意外とよかった
突っ込むところはありますが、とりあえず泣きましょう。
1987年の映画「ハチ公物語」のリメイク版。舞台をアメリカ東海岸の架空の街ベッドリッジに設定して作られていますが、話の大筋自体は、元々の「ハチ公物語」のままになっています。
この映画、“一応”主演はリチャード・ギアですが、本当の主演はHACHIを演じた犬達でしょう。子供のときのHACHIは柴犬が演じていたりするようですが、成犬となったHACHIは3頭の秋田犬が演じています。どれもとてもカワイイです。しかも、しっかりと演技しているんですよねぇ。どうやって演技を付けたんでしょうか? 物凄く不思議です。
正直なところ、物語そのものは、特に起伏も無く、淡々と進むために、盛り上がりに欠けています。でも、何だか最後の方は泣けてしまうんですよね。特に最後のシーン。泣けます。
HACHIがパーカー教授の所に来た理由、って言うか、それより何より、何でHACHIが日本からアメリカに来たのか?と言う事が全く解明されず、突っ込みどころは満載です。でもこの作品は、そう言う細かいところは気にしないで、素直に物語を見るのが良いと思います。
ハチ公のリメイク版
ハンカチを用意してみにいってください!
涙腺を刺激し続ける、三世代のハチの名演!
最初の登場の瞬間から、観客の心をグィッと引き込ませる、可愛らしい子犬時代のハチ。音楽講師の飼い犬となって、家族の一員となった青年期のハチ。そして、突然亡くなった飼い主をいつまでも駅前で待つ、年老いたハチ。と、三世代の秋田犬ハチが見せる愛らしさ、会うことのない飼い主を待ち続ける切ない表情がこの作品の最大の魅力だ。
さらに特徴的なのは、「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」や「サイダーハウス・ルール」、「ギルバート・グレイブ」などの人間味あふれるドラマの名手で知られる監督ラッセ・ハルストレムが、犬にある人間性のようなものを描きだそうとしているところだ。
この作品、ローアングルからの白黒映像という犬のハチ目線の絵作りをよく目にする。だから観客も犬の気持ちになって、飼い主や自分に寄ってくる人間たちを見るので、観ている我々はよりハチへの思い入れが強くなってくる。だから、亡くなった飼い主を待ち続けるハチの気持ちが心に浸みて、涙腺が刺激されっぱなし、ということになる。ハルストレムの演出のうまさには本当に感心させられるばかりである。もっとも、それはハチの役をやった三世代の秋田犬の演技のうまさがあるからこそだ。特に、老犬になったハチの背中の哀愁には、目が潤むくらいに感動的だ。
ところで、ハチ公の物語というと「忠犬」という言葉がついてくるが、私個人はこの言葉は余計だと思う。今回、この作品を見たあとにも感じたのだが、犬が人間に忠実、なのではない、犬と人間とは同等でなくてはならない、はずだ。この作品の中でも、飼い主とハチは、まるで親友のような関係だ。だから、ハチが駅で飼い主を待ち続けたのは、もう一度親友と遊んでみたかった、のだろうと思うのだ。
これは突飛な想像ではない。我々だって、親友が亡くなったあと、酒をもって親友への墓参りをするではないか。本来の日本のハチだって、それと同じようなことをしたかったのではないだろうか。
じんわり感動できました。
犬とのふれあいが感動的です。
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