劇場公開日 2009年8月8日

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HACHI 約束の犬のレビュー・感想・評価

全40件中、21~40件目を表示

5.0やっぱりハチ公は泣ける!

2010年2月26日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

やっぱりハチ公物語は泣ける!最初はなんで外国人が「ハチ!」って言ってるの!?なんか違うでしょ…〈汗〉と思っていたのですが、そんなことない!むしろ、パーカー教授がカッコよかったし、すっごく絵になった〈笑〉すっごく感動しました。ストーリーはもちろん知っているのですが、すっごく新鮮なような懐かしいような…渋谷のハチ公に会いに行きたいような…そんな気もしました。

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レベッカ

4.0人間が中心ではなく、犬を通してあらゆる出来事を伝えることに成功していて、動物映画の本質すら感じさせる

2009年9月1日
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泣ける

あの渋谷のハチ公物語を海外リメイクということでどうなることかと思ったんだけど、変に日本テイストがあるわけでもなく、完全な洋物のドッグムービーとして生まれ変わっていたからリメイクというよりかはアイデアだけいただきました的な作品だと思うんだけど…言ってしまうと帰らぬ主人を待つ犬の物語というだけだから対して難しい設定でもないため、別に「ハチ公物語」が原作と言わなくてもいいとは思う訴訟わ恐れたのかな??それたどうしても秋田犬を使いたかったのか??

 根本的な疑問点から言うと「なんで海外に日本の犬が?違和感がある!!」っていう人がいるんだけど、それは全くの問題ではなく、ストーリー上でも日本から輸送途中で落とされたわけだし、この映画のはじめの頃の当時はあまり知られていなかったけど、今はアキタというと日本の地名よりも犬の方が有名で、「バフィー」のサラ・ミシェル・ゲラーも秋田犬を飼っているし、ハリウッド・スターから一般人まで幅広く今では飼われているから違和感は別にない。それを言ってしまうと日本にコリーやパグがいることもおかしいことになってくるからね((@_@)
 確実にこの映画で秋田犬を飼いたいと思う海外の人は倍増するだろうね….ただ本当のこと言うと仔犬の頃のハチを演じているのは柴犬なんだけどね((@_@)

 よく犬の映画にありがちなのは人間視点で、そこに犬がいた風景的なものとして描かれることが多いんだけど、この映画はちゃんとハチの視点で描かれていて、ハチの視点からいろんな出来事が伝わってくる。それができない映画だとよく動物が人間の言葉をしゃべるという反則技に出る作品があるけど、この作品はしゃべらなくても犬の気持ちを観ている側に伝えるということに成功していて、死というものは突然やってくるということも伝わってくる。動物の映画として高い評価を与えていい作品だと思うよ☆
 同時に上質な人間ドラマを多く手掛けるラッセ・ハルストレムが動物映画を撮るとこうなるかということ知れてよかった(>_<)
 ストーリーはシンプルだけど、最近のものみたくごちゃごちゃしているよりかは動物映画ってこれが本質なのかもしれないね((O_o)実際問題、最近のものより昔の動物映画のほうが単純に感動できる作品が多かった気がする。
 小学5年生まではほとんど動物映画しか観てなかったから300本ぐらいは動物の映画観ていると思うけど、その経験をふまえて痛感する部分があるね(>_<)

 個人的には最近、デーブ・スペクターがものまねしているリチャード・ギアの「はちぃ~」ってのが聞きたかったんだけど、近くの映画館には吹替えしか公開されてなかったから残念ながらそれを聞くのはDVDが発売されてからになりそう…(>_<)
 ちなみにリチャード・ギアの吹替えをしているのは北大路欣也ということで、ご存じの通りソフトバンクのCMで有名な犬のお父さんの声をやっている人なんだよね((@_@)
いくらフジテレビ開局50周年ということにしてあるにしてもあんな重要な役に高島彩を使うのには納得いかなかった(>_<)

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Sp!ke-Y

4.0さらっとした涙

2009年8月21日
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鑑賞方法:試写会

泣ける

悲しい

単純

日本版のハチ公物語はとにかく、泣ける。が、湿っぽいかも。葬儀中に飛び込んで
写真に向かって吠えまくり、霊柩車の後を追っていくも渋谷駅から先には行かず…。
ハリウッド版は、そういう描写は無く描けている。ご主人様が、やってくれたらなと思っていたボールを取りに行く。最後の日にやるのが泣けるかも。
でも、やはり私は日本版が好きかな。

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おたま

4.5配慮が感じられた映画

2009年8月20日
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鑑賞方法:試写会

泣ける

悲しい

楽しい

余計な枝葉がついていない、
秋田犬ハチが主人公の好感持てる映画と思いました。

犬が題名に入っていても実際は人間が主人公の物語に
なっていたことが今まで多かったように思いましたが、
『HACHI 約束の犬』は、秋田犬が主人公の映画になっておりました。
犬の生態も良く描かれており心内で拍手してきました。

大まかなあらすじは知っていたけれども、
それでも時折ぽろぽろ涙が。

ケイリー=ヒロユキ・タガワさんを起用されたことにより、
ハチが日本生まれの犬であることを印象づけ、
日本の忠犬ハチ公にも
映画『ハチ公物語』にも配慮があった気がしました。
おかしな所も確かにありましたが、それに余りあるいい映画でした。

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さくらまま

4.0HACHI目線のモノクロ映像が新鮮 “犬のきもち”ですね!

2009年8月19日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

ハリウッドに渡った日本の『ハチ公物語』は、やっぱり泣けてたまりませんでした。命尽きるまで、亡くなった教授を駅で待ち続ける姿、『約束の犬』という題名の通りでした。風景もとてもステキな映像で、心なごむ気分になれました。

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neoko

4.5涙、涙で感動

2009年8月16日
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

幸せ

ハチ公物語は知っていましたが、ハリウッド版でこれほど泣けるとは驚きでした。あのハチの表情、また映画の中で何匹か使われていたと聞いていましたが、1匹しかいないように自然に見えていたのもよかったです。

日本の物語だと、湿っぽくなりがちが、ハリウッド版になり、感動の涙となりました。

また見たいです!

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megumi80

4.0ハチの演技がいい__D_F9D3__

2009年8月14日
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

単純

ハチ公物語日本版は昔見てたのでストーリーは知っていましたが、リメイクは現代版アメリカ版にうまく仕上がっていました。リチャードギアの自然な演技とハチの日常からハチがやつれていく姿が←特殊メイクかな…涙をさそいます。日本人役がイマイチかなぁとは思いましたが、渋谷のハチ公を今度ゆっくり見てみたいと思います。家族で泣けますからお父さんはきおつけてください。

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よし✌

4.5静かに残る

2009年8月14日
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

以前「ハチ公物語」を見て雪の秋田県大館駅前のハチ公像を見に行き。犬を飼ってるのでなんとなく期待できず観にいきました。
が、心の奥で静かに泣ける微笑ましい場面もある音楽も美しい映画でした。
秋田犬という気質もあるでしょうが。ここまで何かを愛する行動を人間はとれないだろうなと思いました。
「ハチ公物語」は最後に雪の中で孤独に死んでゆくシーンでしたが。HACHIは最後に夢で主人に逢えて良かった。
リチャード・ギアはやはりダンディーで格好いい。
映画場面としては色々あるけど。「ハチ公物語」とはまた違った優しさと美しさがある印象に残る映画でした。犬の目線で白黒での場面は犬の気持ちになれそうでいい。

今の人が学ぶ事がありそうな映画でした。

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悠々

4.5初日舞台挨拶行ってきました。

2009年8月12日
鑑賞方法:映画館

泣ける

友人から初日舞台挨拶にチケットをもらって行って来ました。
上映前に真矢みきさんが「シンプルがゆえに泣ける」と言っていました。
私自身映画は好きですが、Hachiは友人がチケットを持っていたから行こうというと足を運んだので正直さほど期待をしていませんでした。
でも最後は号泣!!
あまり映画で泣かない自分ですが、真矢さんのシンプルがゆえに泣けるというのがよくわかりました。感動させようと嗜好を凝らすこともなくシンプルな作品名だけに受ける感動も大きいんです。
まぁ私が犬好きなので思わず感動移入してしまった点もありますが、犬好きの方にはぜひおススメしたい作品です。

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santaxsanta

4.5初日に待ちきれずに早速HACHIを見ました

2009年8月10日
鑑賞方法:映画館

泣ける

予告を見ただけで何度も涙が出ました。初日が待ちきれずに映画館へ。
でも、観てる最中は、自分でも意外なくらい涙はツツーっと2,3筋くらい。
多分、何度も予告観てかなり泣いたのと、「予告で観たあのシーンは、ここだったのか」なんて事を思いながら見てたのと、そもそもが「泣くぞ泣くぞー!!」と構えて行ったためです。

ただ、翌日は一日中ハチ公の事を考えてました。残念ながらワンルームでは犬は飼えまえせんが、飼い猫を見て涙が出て、いつもよりたくさん猫を抱きしめました。

勘ですが、再度「HACHI」を観たら、一回目より泣いてしまいそうです。

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遅咲きの大輪

4.5感動

2009年8月10日
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

悲しい

見る前はなぜリメイクなのにワンコの名前が「HACHI」?という気分でしたが、
見ているうちにすぐ「HACHI」のネーミングがしっくりくるようになっていました。

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soulful

4.0意外とよかった

2009年8月9日
鑑賞方法:試写会

泣ける

あまり期待しないで観に行ったのですが…意外とよかったです。
大味な味付けなのかなぁと思いきや、そんなことはなく。

HACHIをかわいがる教授は演技を超えていました。
本当にリチャード・ギアの犬好きは本物です。
映画内容はともかく、HACHIと楽しそうにしている様子を見るだけで泣けます。

でも山奥の寺から「出荷」されるHACHIはつくられすぎかもww

あと、あきらかに別の犬を使って撮影しているのが
わかってしまって、ちょっとがっかり。
それは私が犬を飼っていたことがあるからわかってしまうのかな。

そういうことは気にせずに、これから見る人はスクリーンに入れこんで
楽しんでください。

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satomilk

4.0突っ込むところはありますが、とりあえず泣きましょう。

2009年8月8日
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鑑賞方法:映画館

1987年の映画「ハチ公物語」のリメイク版。舞台をアメリカ東海岸の架空の街ベッドリッジに設定して作られていますが、話の大筋自体は、元々の「ハチ公物語」のままになっています。

この映画、“一応”主演はリチャード・ギアですが、本当の主演はHACHIを演じた犬達でしょう。子供のときのHACHIは柴犬が演じていたりするようですが、成犬となったHACHIは3頭の秋田犬が演じています。どれもとてもカワイイです。しかも、しっかりと演技しているんですよねぇ。どうやって演技を付けたんでしょうか? 物凄く不思議です。

正直なところ、物語そのものは、特に起伏も無く、淡々と進むために、盛り上がりに欠けています。でも、何だか最後の方は泣けてしまうんですよね。特に最後のシーン。泣けます。

HACHIがパーカー教授の所に来た理由、って言うか、それより何より、何でHACHIが日本からアメリカに来たのか?と言う事が全く解明されず、突っ込みどころは満載です。でもこの作品は、そう言う細かいところは気にしないで、素直に物語を見るのが良いと思います。

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勝手な評論家

4.0ハチ公のリメイク版

2009年8月2日
鑑賞方法:試写会

泣ける

ハチ公のリメイク版として、迷い犬だった秋田犬と飼い主になったリチャードギアの絆が描かれた話です。
誰に教えられることもなく、飼い主を駅まで送り迎えするHACHIの充実さ!主人が亡くなってもHACHIには理解ができないため、何年も駅まで迎えに行くシーンはじわっと泣けてきました。周りからすすり泣きが聞こえる程の感動は有りませんでしたが、じわじわっと涙が込み上げてくるシーンがある話です。
私もHACHIのような忠実な犬が欲しい!と思いました。

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りんちゃん

4.0ハンカチを用意してみにいってください!

2009年7月30日
鑑賞方法:試写会

泣ける

笑える

笑いあり、涙ありの素晴らしい映画でした。リチャードギアの演技も素敵でしたが、犬の演技もとっても素敵で、名演技でした。
ご主人が死んでから9年も待ち続けてくれる犬の愛に感動だし、駅の周辺でくらす、犬を優しく見守る住人たちにも心が暖かくなりました。
たくさん泣けます。ハンカチを用意してみにいってください!

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momo2

4.0涙腺を刺激し続ける、三世代のハチの名演!

2009年7月23日
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鑑賞方法:映画館

最初の登場の瞬間から、観客の心をグィッと引き込ませる、可愛らしい子犬時代のハチ。音楽講師の飼い犬となって、家族の一員となった青年期のハチ。そして、突然亡くなった飼い主をいつまでも駅前で待つ、年老いたハチ。と、三世代の秋田犬ハチが見せる愛らしさ、会うことのない飼い主を待ち続ける切ない表情がこの作品の最大の魅力だ。
 さらに特徴的なのは、「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」や「サイダーハウス・ルール」、「ギルバート・グレイブ」などの人間味あふれるドラマの名手で知られる監督ラッセ・ハルストレムが、犬にある人間性のようなものを描きだそうとしているところだ。

 この作品、ローアングルからの白黒映像という犬のハチ目線の絵作りをよく目にする。だから観客も犬の気持ちになって、飼い主や自分に寄ってくる人間たちを見るので、観ている我々はよりハチへの思い入れが強くなってくる。だから、亡くなった飼い主を待ち続けるハチの気持ちが心に浸みて、涙腺が刺激されっぱなし、ということになる。ハルストレムの演出のうまさには本当に感心させられるばかりである。もっとも、それはハチの役をやった三世代の秋田犬の演技のうまさがあるからこそだ。特に、老犬になったハチの背中の哀愁には、目が潤むくらいに感動的だ。

 ところで、ハチ公の物語というと「忠犬」という言葉がついてくるが、私個人はこの言葉は余計だと思う。今回、この作品を見たあとにも感じたのだが、犬が人間に忠実、なのではない、犬と人間とは同等でなくてはならない、はずだ。この作品の中でも、飼い主とハチは、まるで親友のような関係だ。だから、ハチが駅で飼い主を待ち続けたのは、もう一度親友と遊んでみたかった、のだろうと思うのだ。
 これは突飛な想像ではない。我々だって、親友が亡くなったあと、酒をもって親友への墓参りをするではないか。本来の日本のハチだって、それと同じようなことをしたかったのではないだろうか。

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こもねこ

4.5じんわり感動できました。

2009年7月15日
鑑賞方法:試写会

泣ける

幸せ

飼い主の急逝後も、毎日5時に駅に迎えに出るハチ。
駅の人々や遺族は当初、飼い主が帰らない事をハチに解らせようとしますが、「彼の好きにさせよう」と、ハチをそっと見守り、彼の姿を通じて在りし日の教授の姿を想う。
ハチは教授が帰らない事が理解出来ずに待っていたのではなく、そこが自分の居場所だから、毎日駅前の花壇に座って居たのかもしれませんね。

遺族とハチの別れ方や、再び駅に姿を現し年老いて行くハチに対する近所の人々の対応が、変にジメジメせずサラっと描かれており、日本の『ハチ公物語』が良い形にアメリカ版になったと感じました。
話の尺も丁度良いと思います。

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mitohisa

4.5犬とのふれあいが感動的です。

2009年7月14日
鑑賞方法:試写会

泣ける

楽しい

幸せ

昨日、試写会で見ました。
犬との主人公(リチャード・ギア)とのふれあいがとても
綺麗に映像化されていて、感動的でした。
犬の目線で映像化されている部分もあり、犬の気持ちが
解ったような気がしました。
後半は結構、泣けました。
この夏のお奨め映画の一つです。

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お料理パパ

5.0とにかくHACHIとギアの名演。泣かさせる仕草が一杯で、最後まで涙ぐむことでしょう。

2009年7月13日
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鑑賞方法:映画館

  とにかくHACHIの主人を待ち続けるけなげさにずっと涙があふれて仕方ありませんでした。犬や動物で安直にお涙ちょうだいという映画が多いなかで、この作品は犬登場のベストワンだフルと思いますね。

 改めていうまでもなくHACHIの元になったのは渋谷のハチ公。エンディングにもしっかり登場します。1925年5月に飼い主が急逝したのにも関わらず、1935年3月、渋谷川に架かる稲荷橋付近の路地で死亡したことまで、詳しくテロップで紹介されていました。
 改めて、実話なんだと説明されると当時のハチ公の忠犬ぶりが忍ばれて、またまた涙がほろり(:_;)、日本人として誇らしくもなりました。
 渋谷の喧騒の中、今も静かに主人を待ち続けている一匹の犬の銅像の姿。物語の終わりにこれ見せつけられますと、感動してしまいますね。

 さて、本作に思わず涙してしまうのは、ラッセ・ハルストレム監督の確かな演出によるところが大きいと思います。

 カメラは、動物ものだからといって決して可愛らしさ一本槍で描こうとしません。ひたすらウィルソン教授とHACHIの絡みを淡々と追い続け、台詞も少なめなんです。そしてボティランゲージショットやHACHI目線のカメラワークを織り交ぜて、そのときのHACHIの気持ちを的確に伝えてくれました。

 たとえば納屋に閉じ込められて、恨めしそうに母屋を覗くところ、大好きな教授の見送りに行きたいのに、家から出れなくされて、不服そうにでんぐりがえるところなど、見ているだけで、キミそうなのねとHACHIの気持ちに引きつけられてしまうのです。
 なかでも初めて教授を追いかけて駅まで行くときのHACHIの執念には驚きものです。なんと、塀の地面を前足で掘り下げ、見事に外に出てしまうのです。そのとき僅かにできた隙間に身を通し、体をクネクネする姿は、何とも可笑しかったです。

 残念ながらその後穴は堅く埋められてしまいます。でもHACHIは、扉の鍵を外したり、塀を跳び越える方法など覚えては、日々教授のお伴に出かけるのでした。

 駅前の住民たちが不思議に思ったのは、HACHIが定刻17時にはぴたりと教授のお出迎えに現れることです。
 それは教授の死後も同じだったのですね。
 教授が亡くなったあとも、ずっと駅に通うHACHIの姿を見せつけられますと、どうしようもなく涙もろくなってしまいました。HACHIが娘夫婦に引き取られて、遠く引っ越しても、家出して駅に向かおうとするのです。

 家に連れ戻されたHACHIは、出口をじっと凝視しているばかり。そのまなざしは、「ぼく行くよ」と語ってるようでした。娘のアンディはHACHIの気持ちを察して、出口の扉を開放します。
 しかし、HACHIはすぐには飛び出そうとせず、しばらくアンディに縋り付くように、その手をペロペロと舐めたのです。まるで「ありがとう」と言っているみたいで感動的でした。

 駅近くの貨車の下を住処と定めて、駅に通い続けるHACHI。そんな彼のエサの面倒を見たり、あえて干渉せず好きにさせている駅前の街の住民の暖かさもよかったです。
 新聞にも報道されて、HACHIは街の住民みんなが飼い主となっていたのでした。

 10年後老犬となったHACHIは、よぼよぼ歩きが痛々しそう。
 雪降るクリスマスの夜も、いつものように駅で教授の帰りを待ち続けていました。HACHIは次第に薄れゆく意識のなかで、夢を見ます。

 大好きな教授にじゃれついた日々。

 『ハァチィ~』という呼び声。

 その声を頼りに教授を見つけた喜び。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 この物語が教えてくれるのは、HACHIの見返りも報酬も求めない、無償の愛と信頼の美しさと温かさにあるのだと思います。明日すらも見えない不安に満ちたこの世界に生きているからこそ、見失いかけている大切なことをHACHIが教えてたのです。

 また本作では、リチャード・ギアの度はずれた犬好きさが画面から伝わってきます。幼犬時代のHACHIは無条件にカワイいのですが、HACHIに絡むギアは、まるで人間が犬にじゃれついているみたいでした。目尻が下がり目のギアがさらにニンマリしてHACHIに遊ばれているのです。
 秋田犬というのは、必要がなければ人間にサービスしない犬種。普通は、ボールなんか投げてもとってこないのだそうです。(本編では「例外」も描かれています。この「例外」には泣かされます。)
 それでもギアは、何とか覚え込ませようと、自ら四つん這いになって、ボールを口に咥える仕草をHACHIに見せるのですよ。大俳優が!
 もう芝居を通り越した、素の犬バカ状態でした。

 でもその熱演があったからそこ、HACHIを飼うことに反対であった妻のケイトが、夫の犬バカぶりを見て、HACHIを引き取りたいという電話を思わず断ってしまうシーンに、説得力が生まれました。ここもいいシーンでしたね。

 さらに、本作では秋田犬そのものと日本文化へのオマージュにあふれています。
 教授の友人には、剣道仲間のケンがいて、ケンから秋田犬の由来を知らされた教授はネットて、詳しく調べた結果、世界で一番古く人間に使えた犬種であり、武士に育てられたことで、忠義や誇りなどサムライスピリッツを持ち合わせる犬種なんだと言うことを知ります。ウィルソン教授が日本通だったため、余計にHACHIに対する愛着を募らせたのでしょう。

 ケンを演じる俳優さんは、なかなか渋い演技で魅せてくれました。なかでも、教授の墓参りの後で10年ぶりに、駅でHACHIに、ケンが日本語で語る台詞に感動しました。
 『おまえの気持ちはよく分かる。長生きしろよ。』という言い回しには、共通の友を失った義兄弟のような親愛の情に満たされたものだったのです。

 とにかく絶対泣ける映画として、八の日にはご覧になってください。

追伸
 2004年に2冊の子供向け書籍が出版された結果、アメリカの愛犬家の間で、秋田犬が人気を呼んでいそうですね。そもそもアメリカで秋田犬が知られるようになったきっかけは、ヘレン・ケラーだったようです。福祉活動のため、日本を訪問したヘレンは、秋田犬を所望したので、子犬が贈られたそうです。これが、海外に渡った秋田犬の第1号。また、ヘレンは1948年、渋谷駅のハチ公像を訪れているそうなのですね。

 また、ラストでは老犬を使ってなく、成犬を演技指導でいかにもという歩き方を演じさせたそうです見事な老犬ぶりでした。

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流山の小地蔵

4.5かわいい!

2009年7月11日
鑑賞方法:試写会

泣ける

幼いころにオリジナルを見た記憶があるけど、
ほとんど覚えていない。
でも、日本人なら、誰でも知ってるお話。
なんで、アメリカの犬に「ハチ」って名前を付けたんだろう?って予告を見て思ったんだけど、映画を見て、納得しました。
この忠犬ハチ公の物語が、アメリカ人にも伝わるといいなぁと思います。
泣けます。

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ぷらねっと