「これこそ映画です。」レスラー ジャワカレー澤田さんの映画レビュー(感想・評価)
これこそ映画です。
ミッキー・ロークはこの映画で失ったものを取り返しました。あの伝説の猫パンチ事件を笑う奴は、もういません。
何でも当初はニコラス・ケイジを主演にする気だったそうですが、そうしなくて正解でしたねぇ。やっぱりその人の人生は役柄に反映します。歳を取ったレスラーの顛末、いや、安住の地と言いましょうか、どんなに身体がボロボロになろうと結局はリングが自分にとっての終着駅だったことから来る哀愁。そこへ至るまでの繊細で深いドラマ。ロークはこれを見事に表現し切りました。
これぞ映画!!!
コメントする