「リングでしか輝けない人間の悲哀とプライドを描いた熱いドラマ」レスラー ダース平太さんの映画レビュー(感想・評価)
リングでしか輝けない人間の悲哀とプライドを描いた熱いドラマ
ともすればそのテクニックや奇抜な内容にだけ目が行きがちな「π」「レクイエム・フォー・ドリーム」のダーレン・アロノフスキー作品だが、これまでの彼の作品には希薄だった人間のドラマが色濃く描かれているのが何よりの特徴で、アロノフスキーの次に大いに期待が高まった。
また、これまで散々語られて来たことではあるが、どん底をさすらったミッキー・ロークが、かつてのチャンピオンで、今はインディー団体をさすらうしがないロートルレスラーという、彼自身の人生ともリンクする、リングでしか輝けない人間の悲哀とプライドを見事に体現していて、見応えバッチリ。
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