「哀しくもリアル」レスラー みんもさんの映画レビュー(感想・評価)
哀しくもリアル
まるで期待せずに観始めたが、思いの外引き込まれた。主人公は、かつては一世を風靡したが、すでに峠を越え、世間には忘れられかけているロートルのプロレスラー。ステロイドの打ちすぎで身体はボロボロ、家族とも疎遠で、アルバイトで生計を立てている。ある日、心臓発作に倒れ、医者からレスラーとして復帰は無理と言われてしまう。生活を見直して、家族との絆を取り戻そうとするが…所詮は付け焼き刃。将来への不安もある。ただ、自分はプロレスにしか生きる場所、逃げ込む場所がないことを思い知る。タフガイを気取りながら、どうしようもなく弱く、人好きのする1人のレスラーをミッキー・ロークが見事に演じ切った。
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