「主役のがんばりだけでは映画は持たない」レスラー antさんの映画レビュー(感想・評価)
主役のがんばりだけでは映画は持たない
基本的には力作。プロレスと言う筋書きのあるドラマと落ちぶれたレスラーとダブるミッキー・ロークの存在感とが生み出す微妙なずれがランディの物語に奥行きを与えているが、それ以外の登場人物がまったく深く掘り下げられていない。しかも主な登場人物はランディと娘とストリッパーしかいないのにだ。これをショーン・ペン主演の「ミルク」と比べればその差はよく分かる。演じているエヴァン・レイチェル・ウッドとマリサ・トメイは悪くないのにだ。ブルース・スプリングスティーンの主題歌も悪くないがその前のガンズのほうが来ます。
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