劇場公開日 2009年5月23日

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「舞台挨拶などイベントないのに、万雷の拍手喝采!!」チョコレート・ファイター septakaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0舞台挨拶などイベントないのに、万雷の拍手喝采!!

2009年11月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

日本公開を前に、
届いてくる情報は大絶賛ばかり。

絶対に公開初日、しかも良席で見ようと
上映時間の7時間前に指定席と引き換えました。
映画館入りしたとき、8割以上の席が埋まっていましたので、大正解。

劇場入口で特典なのか、
チョコレートまで頂けて、更にテンション上がっちゃいました(単純だな(苦笑))

★彡     ★彡

いやぁ、すさまじいものを魅せていただきました。
事前期待の高いハードルを軽々と越えちゃいました。
どうしよう、もう1回観に行こうかな(笑顔)

エンドロールが流れているとき、
鳥肌が立ちまくっていたのでしょう。全身の震えが止まりませんでした。

そして、一大決心。
私1人だけでもいい。客電が点灯したら絶対に手を叩いて拍手をしよう。

客電点灯、手を叩き始めると、
劇場の、そこかしこからも同時に拍手が起こりました。
舞台挨拶など、なんのイベントもないときに、拍手が起こるなんて初体験です(驚嘆)

◇   ◇

主演のジージャー。
撮影開始までオーディション合格ののち、4年間アクションの修行。
撮影開始も、撮影が終わるまで、2年の歳月をかけています。元々、
テコンドーのインストラクターの資格を持ち、高校時代には国内で金メダルを獲得するなど、
アクションの素質は十分。そこに、家族の不幸が重なり、家族のためにも、とのハングリー精神が
加わりましたので、もう、どんなに稽古が厳しくても、やめるわけにはいかない。

自分だけでなく、家族の人生を背負っています。
超ハイレベルの、運動神経も兼ねそなえています。
とんでもないアクションシーンのお披露目準備は万全。

彼女が凄いのはアクションシーンだけではない。
今回、脳に障害のある役を演じるにあたり、施設の見学にまでいき、
実際の少年少女たちの姿を、眼に焼きつけた上で、役作りをしています。

作品冒頭にテロップで流される文章は、
この施設にいる人たちに贈られた監督からのメッセージ。

驚きは、ココで終わらない。
阿部寛さん。監督、当初は無名な日本人をタイで探したそうですが見つからずじまい。
こんな有名な人が出演してくれるわけがない。ダメもとでオファーを出したそうですが、
阿部さん、監督作品の大ファンで出演を快諾。監督、うれしさ+ビックリ仰天!!

キャストで、驚きをもう一丁。
ジージャーのお母様役を好演されたアマラー・シリポン。
なんと、歌手が本業で、映画初出演。つまり母子ともに、映画初出演!!!

ここまで気合が入っていたら、良作になるのは、当然でしょうし、
こういうときは、不思議と奇跡や偶然をも呼び込んで、更に奇跡を増幅させちゃいます

アクションシーン凄まじいのに、
人物描写や演出を含めたストーリーに、ここまで周到に準備を重ね、
ここまで精緻に描かれてしまったら、心を激しく揺さぶられないほうがおかしい。

ネタバレ防止のため、詳細は伏せますが、
阿部さんのあるシーンなんて、監督から
「納得がいかないから撮りなおす」と撮影終了から1年以上も経ってから、
声をかけられ、再びタイに足を運んで撮りなおしたらしいですからね。気合の入り方、尋常じゃないです。

★彡     ★彡

アクションシーンには、あえて触れません。
まずは、一度観てください。作品を観たアンジーが衝撃を受け、
「このアクションを教えてほしい」と教鞭を請うたほどのシーンの数々を。

いやぁ、レビューを書いていたら、また興奮がよみがえってきたぞ。
もう1回観たいなぁ。何度も観たいなぁ。でもお金がもたんよなぁ(苦笑)

続編も、ほぼ決定された同作。
この衝撃を、ぜひ劇場の大スクリーンにて、味わってみてください(笑顔)

septaka