レイチェルの結婚のレビュー・感想・評価
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汚れ役
ホームムービーで撮ったかのようなアングル。
長回しを多用し、まるで本当に結婚式に参列しているかのような錯覚に陥る。
中でも、アン・ハサウェイ演じるキムは、誰が見ても問題児で、結婚式でもなければ、本当に「招かれざる客」なのだろう。
脚本なのか、アンの演技なのか、本当に痛々しいくらいに邪魔な存在をナチュラルに表現している。途中で、見ているのを苦痛に感じるほどだ。どこの一家にもこんな問題児が一人くらいいるのだろう。
何しろ、普通の結婚式を最後まで見せられても退屈なだけだが、そこに家族の触れられざる過去が絶妙に散りばめてあり、最後にはそれを乗り越えて生きていくような強さをまとってエンディングを迎える。
何となく、お話としてはまとまっている感じなのだ。
ただ、作品の中で、何かが始まり、何かが解決し、誰かが成長し、誰かが救われるようなことは一切ない。
もっと短くまとめてもよかっただろう。凡作だ。
酔います。カメラブレがなければ…
内容や演技、キャストは良いと思います。しかし、リアリティを出す為に、カメラブレを敢えて全編に多用しているのですが、カメラ酔いをしやすい私は、酔いました。
カメラ酔いしやすい方は注意してみ観た方が良いと思います。
羊たちの沈黙の監督なので、ああいう心に残る印象的なシーンがあるので...
羊たちの沈黙の監督なので、ああいう心に残る印象的なシーンがあるのでは!?と期待して見たら
結構なホームドラマで
ポスターの色彩が派手だったのでそこにひっぱられて
映像美も期待したんだけど普通にそんな事なく
結構なホームドラマ
17歳のカルテ的なアンが見れる!?と思ったけど
そこまでではなく
勝手にハードルを上げて見てしまった私の身勝手な評価で
星少ないですが、つまらん程ではないよ
主人公はキム
2021年8月14日
映画 #レイチェルの結婚 (2008年)鑑賞
#アン・ハサウェイ が演技派としての1歩を踏み出した作品
アメリカの結婚式の準備の様子もよくわかる映画で、3日ぐらい前から関係者が集まって色々なんだかんだやってるんだど大変そう。
日本の結婚式場でやるのは合理的でいいなと感じました。
個人評価:3.8 ものすごくうるさくて、ありえないほど近い。 家族...
個人評価:3.8
ものすごくうるさくて、ありえないほど近い。
家族だから憎く、家族だから離れられない。
結婚式の日を通して、家族が負った傷を、一枚一枚とてもリアルに紐解いていく。
ジョナサン・デミが描く、とても繊細な家族の物語。
望まれない来訪者
「この親きょうだい、いなければ良かったのに・・」と、自分の家族や自分自身を呪った経験。誰しもあるのでないでしょうか。
ラブリーなアン・ハサウェイしか知らない人は観るべき。
彼女はお人形ではなくて役者だと判る。
「たかが世界の終わり」などもそうですが、家族の阿鼻叫喚ものは刺さります。“良薬口に苦し”。四つ相撲様の映画鑑賞になるし。
観るほうも必死です。
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追記:
身内の結婚式に招かれなかった事があるのは私です。
イテテテテ~
家族がくれた愛があれば
問題のない家族はないと言われるが、もう少し詳細に言えば、問題を抱えている家族がいない家庭はない。家族の内、誰かが多かれ少なかれ問題を抱えているが、他の家族が許して対応していれば家庭内の問題で収まり、それが家族というものだが、家族が放置していれば家庭に問題がある。問題のある家庭は、お互いに無関心で他人事で、それでは家族と呼べない。
観てる側は置いてけぼり
俳優の動きに合わせたカメラワーク。
なんだこれ、よろよろ。
姉が妊娠した、と聞いたときのアン・ハサウェイの「 ズルいよ! 」が、ずんと来た。
アン・ハサウェイは美しいけど、
この感じの映画には浮いてる。
絵が強すぎて、強すぎて。
この設定ならこうなるよなっていう
ストーリーです。先の読みやすい展開ではあったものの最後まで楽しんでみれました。
アンハサウェイが好きであるなら見ていいと思います。
こじれることがあっても兄弟愛っていいですね。
兄弟がいる人は二倍は楽しめる映画
姉であるレイチェルの結婚式に出るため施設から一時帰宅したキム(アン・ハサウェイ)。彼女は薬物中毒者でこれまでに何度も施設を出たり入ったりを繰り返している。問題を抱えているのはキムだけじゃなくて、キムをお父さんがかまいすぎるせいで「私も構ってほしい」と強く感じているレイチェルや子供のことより自分のことが大事!な元母や優しいだけで少し頼りない父などみんながそれぞれ問題を抱えている。この家族関係は妹と姉がいる私にはレイチェルにもキムにも所々共感し、大なり小なり自分の家族にもみられることだと感じた。
アン ハサウェイファンでよかったです。
映画の感想の前に1つ驚いた点がありましたのでご報告します。本作の予告編を観てもわかるようにこの作品はどちらかというと女性向けです。それはわかっていました。私はきっとアン ハサウェイファンでなかったらこの作品を観ていなったと思います。しかし、劇場に入り席に着き映画が始まるのを待っていたら次から次へと様々な年代の男性が入ってきて気が付いたら女性より多かったのです。まあ、たまたまだとは思いますが、アン ハサウェイのファンが確実に増えているみたいで凄く嬉しかったです。
主人公は姉のレイチェルの結婚式へ出席のためにあるリハビリ施設から実家へ帰ってきた妹のキム。彼女は家族や友人と再会を果たし、周囲は祝福ムードでいっぱいになるのですが,その裏で一家が抱える様々な問題が明らかとなって行きます。
注目は俳優陣のリアルな演技とカメラワークです。特にアン ハサウェイの演技は最高で観るものすべてを引き付けます。初めは完全にスターオーラを封印して不良娘役に徹するのかと思いきや、物語が進むに連れて徐々に彼女の洗練された美しさが際立ち始め、後半にはもう“彼女のファンでよかっ~~~~~!”と心の奥で叫んでしまいました。しかし、本作では演技力にも磨きが掛かっていて、常に短気な女性キャラを演じ切るのかと思いきや、繊細な一面も見せる場面もあり完璧でした。「愛を読むひと」の演技でアカデミー賞・主演女優賞を受賞したケイト ウィンスレットがどれだけ凄いのかはわかりませんが、今回のアンの演技は少なくとも「チェンジリング」のアンジリーナ ジョリーの上を行くものだと私は思います。その他、家族を繋ぎとめようと奮闘する姉のレイチェル役のローズマリー ダーウィットや久しぶりに登場した母親役のデブラ ウィンガーも良い味を出していました。それから、妙にエキセントリックなお父さんを演じたビル アーウィンにも注目です。
それから、カメラワークも特徴的で「クローバーフィールド/HAKAISHA」程のブレはありませんが、全編に渡りハンディーカムで撮影されていてドキュメンタリーに程近い完成度に仕上がっています。そのため俳優陣がキャラを演じている事をいつしか忘れてしまい、まるでホームビデオを観ているような感覚になる時もありました。とても「羊たちの沈黙」と同じ監督とは思えませんでした。
さて、この作品の弱点についてですが、1つ大きなものがありました。それは式のリハーサルの夜に行われた身内での夕食会のシーンでスピーチが多すぎる上に長すぎるという点です。あのシーンを観て何人もの人が劇場を去っていきました。まるで“もうこの映画チュマンナイ バブバブゥ~~!"と言っているようでした。
しかし、それ以外は完璧で“家族とは何か“について考えさせられる良い機会を与えられました。きっと、映画が終わった後自分の家族をもっと大切にしたくなると思います。アン ハサウェイファンのみならず、そうでない人も観るべき作品だと私は思います。
諍いばかりでちょっと疲れる
観るまでは、レイチェル役がアン・ハサウェイだと思っていたが、実際はレイチェルは姉(ローズマリー・デウィット)だった。主役のアン・ハサウェイは問題児の妹の役だ。アン・ハサウェイは、今まで性格の良いお姫様役が多かったと思うが、この映画では、気性が激しくて、弟を死なせてしまった悩みを持つ微妙な役どころだ。
前編を通して姉との言い争いや両親との確執を描いているので、少々うんざりする。
崩壊した家族の悲哀と結婚式の歓喜。 登場人物の呼吸さえ聞き取れそうな、生々しい家族のドラマ。
姉の結婚式に出席する為、施設から一時帰宅した主人公キム。
彼女が結婚式の客らと話しつつ自宅を歩き回る序盤のシーンから、映画には只ならぬ緊張感が漂っている。この娘はそのうち爆発して、結婚式から何から全てぶち壊しにしてしまのではないか——そんな緊張感が。
キムは昔犯した過ちを心底悔いている。自己を卑下し、生傷を進んで晒すような言動は、自分は罰せられて当然だという思いからだろう。だが同時に、許されたい、愛されたいとも願っていて、それがあの不安定な状態を生み出していると思しい。破滅的で痛々しいほどに繊細なキムを演じるアン・ハサウェイが絶品。
その他の人物造形も秀逸。結婚という幸せの絶頂で妹への愛憎を噴出させる姉。とうの昔に崩壊した家族をまとめようと躍起になる父親。そして、あの母親。少ない登場ながら、どうしてこの家族がここまで壊れてしまったかを十分に匂わせる。
手持ちカメラによる映像は、まるでこちらが招待客の1人として、見てはいけない場面を覗き見ているような生々しさ。
多民族の入り交じる、カラフルでパワフルな結婚式の風景も面白い。重く哀しいドラマの対比として、最後は爽やかな後味さえ残してくれる。
傑作です。
バックマン家もルメット家も気になる
このバックマン家の父親はひどい。学者だけあってプライドは高く、自分の意見を曲げない。しかしそれだけに家族の危機には対処できず、家庭は崩壊する。
主人公キムは姉レイチェルの結婚式のために施設から出所してきた放蕩娘、彼女は自分がはみ出し者だと自覚し、実際に平穏な家庭に混乱をもたらす。それでいながら自分は悪くないのにという態度をとる。立場が悪くなった彼女は最後の頼みとして母親に救いを求めるがみごとに裏切られる。だといって家族すら信じられなくて自分に頼るしかないという映画ではない。最後には一見弱く見える父親が自分の方針を曲げないことで築いてきたものが彼女を救ってくれたように感じられる。
脚本はシドニー・ルメットの娘ジェニー。
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