「水田監督にはクドカン脚本の悪癖を修正することは出来ない」なくもんか CRAFT BOXさんの映画レビュー(感想・評価)
水田監督にはクドカン脚本の悪癖を修正することは出来ない
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生き別れた兄弟が、それぞれ幸せになって行く過程で、ひょんな事から再会し互いに信頼し合うようになる下町人情ドラマ。
前半はテンポ良く面白い展開を見せながら、後半に急激に失速していく宮藤官九郎が脚本を担当しているが、本作もまたいつものように、この悪癖が出ている。
原作ものだとストーリー構成が出来上がっているためか、そうした悪癖は見られないが、オリジナルストーリーになると、この悪癖が顔を出す。
本作もオリジナルストーリーだが、終盤の「父親の登場」や「沖縄」あたりのシーンは、そのテンポの悪さや面白みの無さは、とても前半とは同じ作品と思えないほど。
よほど腕のある監督が演出すれば、修正するなり強引に成立させるなり出来るが、水田伸生監督には、『舞妓Haaaan!!!』でも本作でも、そうしたクドカン脚本の悪癖を軌道修正することはできないようだ。
まったく、この悪癖は、どうにかならないのだろうか……。
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