劇場公開日 2009年11月14日

「尺も全く気になりません!食べず嫌いせずに是非お楽しみあれ!40年は忘れない秘伝の映画です!」なくもんか Ryuu topiann(リュウとぴあん)さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0尺も全く気になりません!食べず嫌いせずに是非お楽しみあれ!40年は忘れない秘伝の映画です!

2011年12月1日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

阿部サダヲって臭いと知りつつも何故か好き!クサヤの干物みたいに癖になる面白さが!彼にはあるのかも?
「こう言う話ってありえね~!」と普通ならリアリズムの無い映画は大嫌いとボロクソにけなす私でも、はなっから有り得ない事をやってのけてしまうお話って何故かツボにハマりますわな。理屈抜き、面白ければ、これは立派な我が国自慢のエンタメですわ!
それに、あの大でデブ徹子と言う娘がどうして竹内結子の様に綺麗になっちゃうわけ?そりゃだれでも結婚したがりますわ!でもとっても、性格がハキハキ、ちゃきちゃきと辛辣な態度で攻めまくるのが、またええのよ!廻りのキャラもみんなおもろい人が揃って居て申し分ない!!キャストはオール喜劇役者のパレードですね。そして特別賞をあげたいのは、いしだあゆみ。彼女が何故か認知症のボケって役どころなのも、以外な使い方で、これもハズレなし!
最初ちょっと尺が長いので観るのを躊躇していましたが、とんでも有りません!観て正解!もっと早く観れば良かったと後悔している位です。
今やっぱりこう言う人情バカ話少なくなってきたよね!!!
山田洋次監督も寅さんいなけりゃ、他の俳優では喜劇は出来ないしね、時代劇行っちゃうし、『釣りバカ』もこう言う感じでは笑えないもんね、山ちゃんの「好きでやってますから!!!」って言うあのセリフしつこい繰り返しなんだけれど、不思議と観ていて飽きないのは何故か?
それどころか、「お前、無理、無理、無理って顔書いてあるからもう、ようやらんといいから!」って画面に向かって言ってやりたくて、あれってスゴーク解るなー。あの気持ち!!
しかし、この映画どんな終わり方するのかな?って気になっていたのだけれど、賛否の分かれるラストかも知れないけれど、あれで好し好し!って私は納得した派です。
只笑いを取るだけでは無くて、面白さの中にも、ちゃあ~んと言いたい事は、ぎっしりと詰め、エコ博での兄弟コントで〆を決めてくれるし、さすが官九郎のシナリオですわ!!!
今年は、あの311天災のお蔭で、日本中がてんやわんやの大騒ぎになってしまい、お笑い不足ですから、気が塞ぎそうな時があったなら、ほんの少しの間でも、この映画を思い出してみて観れば、効きますよ!笑いが蘇ってくると思う。
とにかく観て欲しいよって誰にでも宣伝したくなる映画でした!
ハムカツだけ売って本当に商売になるのなんてツッコミはせずに観て下さいね!
私は、段々と年齢が上がって来たせいかこの手の映画を観ると涙腺が緩みそうになっていけませんが、それでも、腹を久し振りに抱えて笑いました。
今でもこんなご近所付き合いが誰とでも出来る、商店街は実際に日本の何処かに本当に残っているのかは疑問ですが、何故かこう言う作品は、寅さん同様、ハマリますよね。
それはきっと、どこかで私達が人情味溢れる人との繋がりを求めているからなのかも?
今晩のおかずは、ハムカツを食べながらこの映画を観るのも良いかも!
私のように、食べず嫌いして、未だ観ていなかった人にはお薦めの映画ですよ!

ryuu topiann