のだめカンタービレ 最終楽章 後編のレビュー・感想・評価
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金儲けしたいなら、世界で通用するよい作品作って、全世界で公開して儲けてほしいです。
この映画を見てまず言いたいのは、前編でも書きましたが、なんでハリウッド映画の超大作の2倍の料金とって、こんなしょぼいテレビ映画見せようとするんだよ、ということです。(私は後編はレンタルDVDで見たので、2倍の料金は払ってませんが・・・)。 いろんな人がいるから、100倍でも200倍でも、作ってくれれば、喜んでお金払って見るよ、という人もいるかもしれないし、これはそういう一部のファン向けの映画で、見る方が悪いということなのかもしれない。 でも、そんなこと映画の宣伝等で言うわけないし、注意書きがあるわけでもなく、通常の映画ファンはすごく困ると思うので、できればやめていただきたいです。 通常の映画ファンが、なんで日本映画見ているかというと、単純に見たいからというより、日本映画に頑張ってほしいという、サポーター的な気持ちも大きいと思います。 それなのに、狭い市場の、さらに狭い市場向けの映画作られても困ります。 通常の製品なら、生き残り策としてありなのかもしれないけど、夢を売る商売である映画産業では、ちょっと問題があると思います。 日本映画なんてせこくて安っぽいから見ないという人も多く、原価を考えるとハリウッド映画の超大作と同じ料金取ったら、日本映画なんて詐欺みたいな映画なのに、さらにこれはないと思います。 金儲けしたいなら、世界で通用するよい作品作って、全世界で公開して儲けてくれ!と言いたいです。 なんか、そこそこおもしろいんだけど、すごくさみしい気持ちになるのは私だけなのかな?
お互いに高めあう事の危うさ
「のだめカンタービレ」を見た。マンガの方ではなく、テレビドラマ(VOD)と続編・映画(レンタルDVD)の方だ。1,2週間かけて、一気に見た。
今回も、かなりのネタバレが含まれていますので、ご注意ください。(テレビ・映画とマンガはかなり近いそうです。)
オーケストラの青春モノの部分は、正直、この年齢の私には面白くない。面白いのは、やはり、上野樹里(のだめ)と玉木宏(千秋先輩)の二人の演技だ。二人とも、この難しい役をうまく演じている。特に、玉木は、ややもすると三枚目になってしまう役を、最後まで崩れることなく二枚目として演じた。
このドラマは、もちろん、のだめと千秋のラブストーリーなのだが、ストーリー展開が心地よい。その理由は明らかで、三角関係がほとんどないからだ。三角関係が登場して、二人の関係が崩れたり、または進んだりするストーリーにはもう飽きた。
ドラマの前半(テレビドラマ)では、のだめの天真爛漫、一途で一方的な千秋への愛情と、それを受け流しつつもだんだんのだめが気になる千秋の心の動きが、ストーリー展開の中心となっている。これはこれで面白かった。
しかし、後半、特に映画では、のだめの視線がだんだんと千秋の方を向かなくなる。むしろ、千秋の視線がいつものだめを追いかけるぐらいだ。のだめの視線は、宙をさまよい始める。うつろで、なげやりで、よどんだ視線だ。
その理由は明らかだ。千秋ののだめへの想いは、のだめが持つピアノの才能と未来への期待にあるからだ。そのための向上心、努力、情熱を、千秋はのだめに期待する。同時に、自分自身も、一歩一歩、夢に向かって、未来に向かって前進し、成功の階段を上り始めている。
互いに高め合う愛。互いに尊敬し合う愛。千秋が求める愛の形に、のだめは応えることができない。
のだめには、野心がない。向上心もない。のだめにあるのは、千秋への一途な思いだけだ。優秀なピアニストになりたいのではない。千秋のお嫁さんになり、幼稚園の先生になりたいのだ。
のだめは、ドラマの中で、何度も言う。「どうして、私が頑張らないといけないんですか。もう十分じゃないですか。どうして楽しくピアノを弾くだけではダメなんですか。」
のだめは知っている。千秋の自分への関心は、自分のピアノの才能にあることを。のだめは、それを失うことが怖い。だから頑張ろうとするが、やっぱりできない。才能を開花させるのは、努力だ。熱意だ。野心だ。自分には、それが足りない。頑張ってもどうしようもない。
のだめは自分の気持ちのやり場を失う。千秋先輩が好きだ。とても好きだ。でも、先輩の期待には応えることができない。のだめの視線は宙をさまよい、その顔からは表情がなくなる。あれほどの笑顔を見せ続けたのだめから、一切の笑いが消えてしまう。
映画のほぼ最後のシーン、私はここが事実上のラストシーンだと思うが、二人は夕暮れの部屋で、並んだピアノに向かって演奏する。それは、昔、二人が初めて一緒に演奏した曲だ。モーツァルト「2台のピアノのためのソナタ」。
二人の演奏は素晴らしい。しかし、弾き終わったのだめの表情は硬いままだ。あきらめたような弱弱しい笑顔が、のだめのせいいっぱいだ。千秋が立って、向こうを向いたまま言う。「昔と違うおまえって、どこだ?」
私は、のだめが何というのか、緊張しながら見守っていた。その時ののだめのセリフは、最近見た映画の中では最も印象に残る言葉だった。
「先輩の背中・・・とびつきたくて、ドキドキ♪これって、フォーリンラブですか?」
そうだ。それでよいのだと思った。のだめは、やっぱりのだめだ。昔と何も変わっていない。どんなに心を凍らせようとしても、千秋への愛情は何も変わらない。
千秋の期待に応えることが愛情ではない。千秋を好きだという気持ちが愛情なのだ。のだめは、最後まで自分の気持ちに素直だった。自分に無理をして千秋の気持ちを得ることを拒んだ。
そんなのだめを、千秋は抱きしめる。千秋は、初めて、ありのままののだめを受け入れる。
このブログのいろいろなところに書いているように、互いに高め合う男女の関係に、私はあこがれる。互いを尊敬しあう愛情は、理想だと思う。
しかし、それは、同時に危うさともろさを兼ね備えた愛情だ。男も、女も、一人の人間だ。尊敬できる強さや力を、いつか失うこともある。尊敬していた部分が変わっていくこともある。
尊敬を失うと、愛も消えるのか?
相手をありのままに受け入れる愛。尊敬と信頼に基づいた愛を求めることとは矛盾しているようだが、これが本当の愛だと思う。
尊敬のない愛を、求めたいとは思わない。尊敬と信頼こそが、私が人を愛するよりどころだ。しかし、尊敬から始まった愛は、最後には相手をすべてを受け入れる愛にたどり着きたい。その時には、二人の間に尊敬の対象がそこに存在しなくなっていたとしても。
東宝のマークを見た瞬間に鳥肌立っちゃった
前編で予想以上に感動をし、 首を長くして後編を待ち焦がれていました。 そんな待ち焦がれていたご褒美でしょうか。 入口で映画完成記念の ポストカードと特製ブックレットを頂いてしまいました。 先ほど封を開いたのですが(おせぇよ!)、 う~ん、こりゃファンにはたまりませんな。 宝箱に大切に大切に保管させていただきます(笑顔) そんな待ち焦がれた面々が 大挙、押しかけたであろう劇場。 使用スクリーンが4つと1つの差こそあれ、 『アリス・イン・ワンダーランド』よりも座席は埋まっていました。 大きなスクリーンがあてがわれていたのに、ほぼ満席! 大きなスクリーンの劇場で、ここまで人がいるのは初めて見ました(驚) さぁ、あとは後編が始まるのを待つばかりです!!!! ☆彡 ☆彡 完成度は前編のほうが上だと思うけど、 いやぁ、よかったぁ。何度、涙がこぼれたことか(あんた、涙もろすぎ) 〈 音楽は自由に楽しく 〉 〈 最高の演奏を目指し続けよう 〉 〈 楽譜を読め。声が聞える。話しているような気になる 〉 「また見たいね」 「ピアノの音がキレイだった」 上映終了後、周囲では満開の笑顔が咲き乱れ、 上のような、感嘆の声が劇場を包み込んでいました。 でも、前編のときは、同じ映画館で、 上映終了後、歓声が一塊になって上がったんですね。 今回、そこまで行かなかったのは、 やはり、感激はしつつも、期待を、 超えることはできなかった表れかもしれません。 ◇ ◇ 繰り返しになりますが、 本当に、この日、この瞬間を 待ち焦がれていたので、東宝の マークがスクリーンに映し出されると 同時にうれしさのあまり鳥肌を立ててしまいました。 前編と比べると コメディ色が薄くなっていて、 のだめと千秋が、音楽に真正面から向き合い、 音楽とがっぷり組み合い、最高の演奏を目指して格闘し続ける。 まさに集大成にふさわしい のだめらしからぬ生真面目な人間ドラマの様子を呈していました。 のだめ・千秋カップルを含めた ふたつのカップルの描きかた、見せかたも秀逸。 もっとたくさん笑うことを期待していたのですが、 良い意味で期待を裏切られたといいますか、心温まるラストに、 笑顔のまま、一筋の涙が、頬を流れ落ちていきました(笑顔&感涙) ☆彡 ☆彡 今までのシリーズからすると 異種と言いますか、人によっては 期待はずれだよと、お怒りになられるかもしれません。 でも、そんな人を、まったく非難する気はありません。 だって、それを承知で、このようなテイストで幕を下ろす選択をしたのだと思いますから。 役者たちからもやりきった感が伝わってきましたが、 観ているお客さま側からも観きった感が伝わってきました。 素敵な素敵な、 本当に素敵な物語をありがとうございました(笑顔&拍手)
音楽
のだめ完結編、こだわりじゃないですけど、こういう作品はドラマやら前編などを観てから観るようにしているんですけど、その中でも1番良かったかもしれません。後編だけだったら単純なクラシック映画でしょう。全部観てようやく伝わる長い作品です。クラシックは全然知らないんですけどそれでも十分に楽しめるのは凄いですね~まあドラマスペシャルの方が面白いのどうでしょうか?
音楽が素晴らしい!
映画館での音響設備もあり、そこはDVDでは味わうコトが出来ないであろう素晴らしく壮大なスケールと美しさを感じることができました。 しかしストーリーは期待よりは劣っており、連ドラ時代から楽しく視聴してきた自分にとっては少し残念でした・・・。 でも気持ちが和む良い映画でした!
単品でも楽しめるv
面白かった~!ドラマも原作も知らない母も楽しめる作品でした♪ のだめと千秋先輩の絶妙な掛け合いも、 変化した関係がきゅんきゅん感じられちゃいます。 そして、相変わらずのぶっ飛んだコメディー部分を忠実に再現。 当然大爆笑。 そして、のだめと千秋先輩の切ないシーンにぐっと涙。 単品で見ても、前編を見てなくても、 ドラマを知らなくても、原作を読んでなくても、 もちろん、すべてを知っていても、 いくつかを知っていても、楽しめる。 これぞ、笑いあり、涙ありの久々の作品。 単純にいろいろ考えず単純に楽しめます。 お勧めですv
シリアスのだめ
これまでのギャグ的なのだめキャラから幾分シリアスに役作りを行った上野樹里さん。どことなく素の彼女が表情に出ているようなシーンもあり、相変わらずの変幻自在な彼女の演技を楽しむことができました。ストーリー的な部分では、完結編としてはどことなく消化不良な感じがしたのは、もしかしたら、続編的なストーリーも多少は意識した作りにしているのでしょうか。 幸せ感あふれる内容、感動的な音楽、パリの街の美しさを楽しむにはとてもよい映像。これまで長い間楽しませてくれてありがとうと言いたい。
いやはや、終わりましたねぇ~。
上野樹里=のだめ。すっかりイメージが固定してしまった。番宣などで見る彼女の素(?)やしゃべり方がのだめ、その人だった事もある。個人的に実力者だと思っているので、今後に悪影響は少ないとも思うが。 さて、実写版ののだめはこれで完結。終わったなぁ、というのが、感想。演奏者としての彼らの未来はこれからで、スタート地点に立った段階でのエンディングだが、ラブコメとしては、行くところまで行ったのかな。この世界で、今更、事件なんて起こして欲しくないし。 今回はのだめ独特の精神性、天才性がクローズアップされて物語が展開しているので、正直、難解だった。説明は分かるが、感性が合わない感じ。 劇場版なのでもっと演奏会がガッチリ見たかった。その為の前編だったのだけれども、やっぱり不満。 とにかく、これで最後。おつかれさまでした。
まだ続けそうですね!
この映画は、普段接していないクラッシクの世界をふんだんに味わえる良い作品ですね!....そして、その曲の意味や背景なども解説してもらえ勉強にもなります.....とはいえ、なんでTVシリーズの完結編を劇場で?しかも、2部作に分けた意味は?.....。 楽しかったけど、おぬし、まだ続編を作る気、満々だろう!
何度も観たい
劇場で4回観ました。ちなみに前編は2回。もともとのだめ~はテレビシリーズから観てはいましたが、映画でどっぷりハマッてしまいました。
最近は観終わっても、何が言いたいのか、伝えたいのかわからなかったり、観た人によって捉え方が違ったり、観た人に解釈は任せますみたいなあいまいな終わり方の作品が多い中で、見終わった後に心があったかくなるような作品でした。
私は、コタツの中での2人のシーンが好きです。予告では2人のキスシーンがアップで流れていたのに、本編では引きでしか流れず…、そこがまたもどかしくもありました。
DVDになってから観るより、オーケストラのシーンを考えると、やはりスクリーンで観たい作品です。
とうとう終わった
拙ブログより抜粋で。 -- 例によってドラマ版『のだめカンタービレ』を未見の筆者には、前作以上にコメントしづらい後編でした。 良くも悪くもハチャメチャだった前編と違い、後編はギャグシーン控えめの正攻法ドラマで、シリアス路線。のだめと千秋の互いを想うすれ違いが延々と描かれる。 千秋の想いはナレーションで説明されるため、予備知識なく観てもわかりやすい。が、と同時にこれは、こいつ何考えてるんだっていう作劇上のサスペンスなところまで思考停止に陥らされる諸刃の剣。 でもま、そんなことは『のだめ』ファンなら重々承知の、このドラマでのフォーマットなんだろうから、突っ込むだけ野暮ってもんだ。 その分、(無知な)観客としてはベーベちゃんこと、のだめの方に興味が湧くのだが、こちらもなんだか悶々としているばかりで、彼女の置かれた立場同様、鑑賞上の突破口が見えてこない。 平たく言えば、ドラマチックなメリハリに欠いて退屈。 そういった停滞感を発散してくれるのが時折挟まれる素晴らしいクラッシック音楽。 こういう展開でこそ、映画館をクラシックホールへという、『のだめ』映画化の大義名分ともいえる、本来の目的に立ち返る。 そう考えれば、いいあんばいのグランドフィナーレと言えよう。 (中略) 筆者にはドラマ版からのファンにとってこの映画がどの程度満足いくファンサービスになっているかは計りかねるが、奇をてらわず、普通に期待する通りの終幕から、「とうとう終わった」という安堵感は伝わってきた。
生涯をかけて高みに昇るのだ
後編は、前編の変態の世界がキラキラ!というシーンはあまり多用されず、お茶らけ一辺倒ではなく、人生について深く考えさせられるシーンが満載です。息子と観に行って良かった。彼がラスト間近の千秋とのだめが並んで語り合うシーンで、「これから先もずっと満足し続けることなく高みに昇っていく」生き方のカッコよさを少しでも感じてくれれば、と願わずにはいられません。
ぎゃぼ〜
すっごく良かったです✨
これはぜひ観るべき‼
最初からのだめワールド全開で始まり、笑わずにはいられない!
でも、最後はうっとり〜
笑い泣き感動の連続で観た後は恋したくなっちゃいます(笑)
映画初めて2回みました!
それくらい良かったです。あともう一回行けたらいこうと思います。映画館だからこそ音楽の良さがあるので、ぜひ一度映画館でみるべき(^O^)
のだめって?
はじめて「のだめ」鑑賞しました。 コミックやドラマでやっていたのは知ってましたが、 ふと見てみたくなりましたので… なんとなくストーリーは想像出来ました。音楽(クラッシック)を 通じて成長していく「のだめ」と恋愛! 特筆すべきは2点かな。 聞き覚えのあるクラッシック音楽を展開に合わせ流す(全体の7割位) のと主人公「のだめ」の得意な才能ていうか人格(なかなかゆるい)。 のだめを見た事となくてもクラシック好きな人ならOKです!
悪意無き、ほのぼの感…でも、女子には、…?
のだめ好きには、王道パターン(?)で、安心(?)して観ていられるけど、せっかくの大画面なんだから、もう少し、そいつを使いきって、ハッチャケて(?)、欲しかった感も残るハッピーエンド作…。
おそらく、前編の頃から、言い尽くされてたかもしれないが、
TVサイズでは、気にならなかった(?)、肝心の演奏シーンでの「弾いてないじゃん!」感は、TV業界お得意の口パク体質を映画サイズにまで持ち込んでも、それもまた、「お遊び、または、おチャラけ(?)」とのゴマカシが通用しなくなってしまう事の証明、
っていうか、「本物」は、無理にしても、アマチュア演奏家でもイイから、せめて、音楽家が見ても、「弾いてるんだぁ」感ぐらいは、欲しかったトコ(?←情報不足で、もし、演奏家が協力しているなら、演出家のせいかな?)
女子(男子も?)の中には、のだめ風(?)の天然ブリ子が生理的に、どうしても受け付けられんし、ムリッ!ってタイプも存在すると聞くが、役柄とはいえ、「自分の素直な気持ちに従うカンジ(?)」は、見習いたい、っていうか、大事にしたいなぁ〜、と思ってしまう。
あと、音楽映画なんだから、知ってて、当然(?)なのかもしれないし、クラシック好きにしたら、超有名曲なんだろうが、そうでもない我々(?)素人TVファンに言わせてもらうと、
TVの「名曲〜選」みたいな字幕スーパー式の曲名紹介(←メロディーは、よく知ってるんだけど、「コレ、何て曲名だっけ?」てな時に、
たまたま、点けたTVで、そのメロディーが流れてて、しかも曲名字幕も表示されていたおかげで、その曲が、誰の、何て曲だか知った時って、
まるで?、名は知らなかったけど、顔だけは見知っていた憧れの人の名前を初めて知った時みたい?に嬉しかったりしませんか?)
とか付いてたら(DVD作品には、そういう、機能とか有るのかな?←ココらで、忠実なるファンで、ないのがバレばれ?)、
さらなる、クラシック・ファンの拡大に貢献したりするんではないか?と思えたりするんですが、如何なもんでしょうか?
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