劇場公開日 2009年12月19日

「おバカ・クラシック・コメディー」のだめカンタービレ 最終楽章 前編 cannaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0おバカ・クラシック・コメディー

2010年1月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

クラシック音楽とナンセンスギャグ。まったく正反対のような二つの要素の調和がこの作品の魅力。
音楽コメディーというジャンルの映画は過去にもあったかもしれませんが、ナンセンス・クラシック・コメディーというのは「のだめカンタービレ」だけかもしれません。

テレビドラマのテイストは(多分わざと)そのままで、気軽におバカギャグを楽しみつつ、音楽の持つ圧倒的な力を映画館の音響で堪能できます。オーケストラのコンサートシーンやピアノ演奏シーンは素晴らしいです。
原作の細かい心理描写が省かれていて残念な部分はあるものの、ドラマでもあった、笑いのシーンに対するスタッフのこだわりが映画にも感じられました。

華やかな海外ロケで、ヨーロッパの街並や豪華なコンサートホールに日本人登場人物がしっくりとけこんでるのもよかったです。それぞれのキャラクターがしっかり出来上がってるからでしょうね。
ドラマ続編から参加したメンバーも、スペシャルドラマよりずっと馴染んでいてのだめ世界の住人らしいはじけ具合をみせてます。
映画から参加のオケのメンバーもいいキャラクターが揃ってます。

もちろん、テレビドラマ未見の人も楽しめる内容だと思います。
物語のベースには、夢に向かって悩みながらも進んでいくというオーソドックスなテーマがしっかり描かれているので、共感できる部分も多いでしょう。

この映画の欠点は、ほぼ確実に後編が見たくなるところ。
もっと音楽を聴きたい!
主役ふたりはどうなるの?
4月まで待てない!

これから見に行く人は覚悟してくださいw

canna