「企業か家族か、「沈まぬ太陽」で考える」沈まぬ太陽 akkemamaさんの映画レビュー(感想・評価)
企業か家族か、「沈まぬ太陽」で考える
山崎豊子の長大な小説の映画化だから、当然休憩を挟んで3時間半以上と長い映画だった。でも長さを感じることなく、最後まで見入ってしまった。ただ原作を読んでいる人は、もしかしたら物足りなさを感じるのかな?
今話題の某航空会社と思われる会社に勤める恩地元の企業生活の話だ。私は妻の立場で会社、家族、人間の生き方について考えさせられ、ちょっと変わった会社人間的な生き方をする恩地には同情も批判もできなかった。でも実際に会社に勤めている企業人の男性が見たら、どう思うのだろう?
昔活躍していた女優や俳優が、脇役として多数出演していたのが面白い。
恩地の赴任先であるパキスタン、イラン、ケニアの景色が見られたのもよかった。ケニアは最近の映画では珍しくないが、パキスタンは初めて見た。
ラストの恩地の手紙に胸が熱くなり、ケニアのサバンナに沈む太陽の美しさは今も目に焼きついている。
コメントする