女の子ものがたりのレビュー・感想・評価
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印象に残る映画
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女流漫画家がヒットに恵まれず自堕落な生活を送っていた。
この漫画家は子供の頃は貧乏で、ほぼ同じ境遇の2人の幼馴染がいた。
しかし2人とも結婚するが男運が最悪で、DVを受けまくっていた。
2人に幸せになって欲しいと願っていた若き日の漫画家は、
何で我慢してまでそんな生活を続けるんやと彼女らを責めた。
これが原因で大喧嘩となり、地元から出て行けと言われる。
そして出て行って漫画家となったのだった。
それを思い出した漫画家は久々に地元を訪れた。
すると大喧嘩した幼馴染は病気で死んでいたとわかった。
死ぬ間際までその漫画家を応援していたとその母から聞く。
もう一人は行方知らずだったが、漫画家は一念発起。
この友人らを題材とした物語を書こうと決意する。
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かつて株主優待でDVDをもらったが、高値で売れたので見ずに売った。
今回TVでやってたので改めて見た。
女友達同士の仲間意識と嫉妬、そういうものが垣間見れた。
うまく描けていたと思います。
願いはみんな幸せ
原作は西原理恵子。女の子版『スタンド・バイ・ミー』との意見には「なる程」と云った思い。
物語は女の子3人の友情物語ですが、テーマは全ての大人も子供の頃が有った…とゆう事。
心の奥底に眠る想いを揺り起こさる。
父親には「他人と違う人生を送るぞ!」と言われ、仲の良い友達の男関係には疑問を持っ女の子。
「ここを出た女の子は帰っては来ない」
だからこそ友情を第一に考えていた主人公には決断が出来ないし、大事な一言も言えずにいた。
願いは1つ。
「みさちゃんは幸せ。きいちゃんも幸せ。みんな幸せ。だから道は続いて行く」
出演者は子役時代の森迫絵依ちゃんを始め、みんな良かったが、中でも作品の大部分を占める重要な役柄の大後寿々子ちゃんが素晴らしかった。
どうでも良い事なんだけれど、黒子にはもう少し気を使って欲しかったかな。
(2009年9月23日シネカノン有楽町2丁目/スクリーン1)
バカな男をなぜか好きになる女あるある
深津絵里の高校生時代を演じた女優さんの演技が光っていました。彼女は暴力を振るう男と付き合う波瑠が理解できない。なぜ女はバカな男を愛してしまうのか。不幸から抜け出せない悲しさ。深津絵里の高校生時代と波瑠がもみくちゃになって争うシーン。本音の気持ちをぶつけ合い深津絵里は波瑠から出ていけと絶交を口にされる。それから最後のシーン、波瑠は病死し、娘になつこという主人公とおなじ、なっちゃんの名前をつけていた。主人公の書いた絵を娘に見せていたという。親友とは何なのか。幸せとは。
友だちは選ばなあかんて、言うてきたやろ
映画「女の子ものがたり」(森岡利行監督)から。
人気漫画家・西原理恵子さんの人生って、
映画になりやすいのだろうか、もう何本も観た気がする。
主人公が作家(本作は漫画作家)であるということ、
さらに主人公が大人になり、書く(描く)という職業に就いた時、
ふと思い出すのは、幼い頃、友達と過ごした懐かしい思い出、
「なっちゃん 上手やなぁ」と誉めてくれた会話だったりする。
こんな設定に、名作「スタンド・バイ・ミー」とダブってしまった。
「日本版」というべきなのか、「少女版」というべきなのか、
評価の分かれるところであるが、男の子のように、
ちょっとした冒険ではないけれど、女の子らしい思い出とも言える。
さて、気になる一言は、主人公・なつみに言い聞かせる母親の台詞。
「友だちは選ばなあかんて、言うてきたやろ」
親があの子たちと仲良くしてはいけない、という友達こそ、
意外と本来の自分を理解してくれる相手だったりするから、
親の押し付けがましい「友達選び」に抵抗する子どもらしさが
このフレーズには含まれているが、大人になって振り返ると、
自分の友達選びは間違いなかった、と再認識できる台詞とも言える。
現在の自分があるのは、あの頃の友達のお陰、
そんな主人公の隠れたメッセージまで「スタンド・バイ・ミー」同様。
今一度、2つの作品を比べてみると面白い。
男の子と女の子
男の子が、様々な境遇や環境から努力し頑張る話なら、昔からいくつもある。
日本で地方に住む女の子が、上京し漫画家になる道と、子供時代からの親友二人との対比が素晴らしい。(涙)
最初は、ほんの僅かな違いと、努力によって運命は変わって行ってしまう。
周りに作家や芸術家になった友人がいなければ、この映画の持つ意味の深さや、真実味は伝わってこないだろう。
原作の西原理恵子先生の作品について、私は【ぼくんち】の頃からのファンであり、その生きざまにも関心がある。
以前の作品に比べ、すっかり毒気を抜き、万人受けする内容に作品が変化してきたのも、納得がいく。
朝日新聞主催の手塚治虫文化賞を西原先生が受賞した際、朝日新聞のお偉いさんから、「何か面白いコメントを一言」と言われ、「私は、お笑いタレントじゃないんだから!」と、マジ切れしていたことを思い出します。
授賞式の後、西原先生に「【ぼくんち】のファンです。」
と、パンフレットにサインをお願いしたら、心良くサインしていただけたことを思い出します。
因みに、私の前に西原先生にサインをお願いしていたのは、映画や漫画評論家としても有名な小野耕世先生。(笑)
小野先生も、西原作品が好きだと言う。
その姿を見て、私も、好きな作品や、作家については、声を大にして好きだと宣言していきたい。(笑)
近くて遠い友だちの存在。
西原理恵子の原作は、チラ見くらいしかないんだけど
(スイマセン、あいかわらずで^^;)
考えてみたらこのヒトの映画は、ぜんぶ観てる!(爆)
なんかこう…独特な世界観(けっこう暴力的)があって
凄惨なのかと思いきや、ホロリとさせる部分もある。。
きっと面白い作家さんなんだと思う。
例えば原作を知らないで、このタイトル~連想される
ほのぼの、まったり感を期待すると見事に裏切られる。
まぁ…可愛い女優さんはたくさん出てくるし、確かに
女の子、ってのはワリとこんな感じで大人になるけど、
この話の展開がどう映るかで、おそらく感想は変わる。
ほぼ自伝、だそうですが…(凄)
たぶん作者さんと同年代…くらい?だと思う自分は、
この世界観や友人との距離感、貧乏(!)、転校生、と
重なる部分が多々あるせいか^^;けっこうすぐ入れた。
まぁ…貧乏、ってのはけっこう辛いものがあるがx
この話では周りの友人も貧乏なんだから仕方ない。
(類は友を呼ぶ。ってホントそう。) しかーし!!
こうした経験のおかげで、逞しくもなれる!(爆)
私なんかは、この映画だと、お嬢様クラスの女の子に
へばり付いて、新製品のオモチャで遊んでいたなぁ^^;
そう、新しいシール♪とかね。持ってんだぁ金持ちは。
でも結局のところ、親友(女の子はすぐ作る)になって
付き合いが長続きする子とは、価値観がよく似ていた。
…やはり類は、友を呼ぶんだ^^;
仕事でスランプに陥った漫画家が、新編集者の一言で
気持ちが過去へタイムスリップ…自分を見つめ直すと
いう話は、取り立てて珍しくはない。
が、あくまで過去(の時代)を丁寧に描写することで、
今の彼女が生きてきた過程をしっかりと実感できる。
「家出」をモチーフに書かれた壁画だが(私には)
飛び出したい世界への憧れであり、
拭いきれない劣等感への苛立ちにも見える。
いろんなものを見過ぎたおかげで、本来あの年頃なら
もっと素直に選択できたはずの未来図が、なぜだか、
奇妙で、アンバランスな選択眼を生み出してしまう…。
で、あのラストの大ゲンカとなるわけで…^^;
私はきみちゃんの「アンタなんか大嫌い!
はよここから出ていけ!!」に号泣してしまった。。
どんだけ自分のために言ってくれてる言葉なんだと、
その想いに泣けて泣けて、出てからもダメだった(T_T)
あんなこと言われたら、そりゃ頑張るよねぇ。
だけどもう小恥ずかしくて…逢えなくなっちゃうだろう。
どんなに遠くても、そばにいるのが友だち。
もう逢えなくても、思い出せるのが友だち。
あの頃の友だちは、みんな元気でいるだろうか。
(他作品の「ともだち」も、こういう関係を築ければねぇ)
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