「それは唐突にやってきた。」女の子ものがたり いきいきさんの映画レビュー(感想・評価)
それは唐突にやってきた。
★
やられちゃった。唐突に、完全にやられた。
とは言っても、森迫永依を含めた子役3人は方言のせいもあってか、
それほどいいとは思わず。
森岡利行監督は“子猫の涙”では藤本七海に相当助けられてたんだなと、
子役の使い方もそれほどよくないなと思ってしまった。
その後の学生時代からは高山侑子は完全に浮いており、
大後寿々花も学生時代はまだよかったが、
結婚をするような年齢になってからは波瑠の方がしっくりきていた。
深津絵里のダラダラしたズボラな雰囲気はいいものの、
面白くもないネタを繰り返すし、
西原理恵子の自伝的な作品であることは分かっていたものの、
どこに向かおうとしてるのか、焦点はどこなのかが分からず、
“いけちゃんとぼく”同様に描かれるきつい虐めやそれぞれの現実、
女性のどうしようもない行動には、
それに対して主人公が抱き続ける思いのような、
こういう部分を描きたいのかと、だんだん分かってきたが、
森岡利行監督も今作は微妙かなと、思っていたのですが、
ある事が起こった後の、唐突に訪れた厳しくて、愛の溢れる突き放しに、
子供時代とは逆の立場で、逆の結果を導く行動に、
完全にやられてしまって、思わず天井を見上げてしまった。
どっと出ちゃいそうだったんで。
その後も蛇足かなと思っていたら、またグッときてしまう。
主人公は親友との思い出を胸に前を向いて生きて行けるんだろうな。
そんな思い出がある人はいいな。
ちょっと遅かったかもしれないが、いやそんなことはないか、
田舎に帰れる人はいいな。
★
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