劇場公開日 2009年12月19日

「「新しい人生など要らん!」という台詞に泣いた。」映画 レイトン教授と永遠の歌姫 浮遊きびなごさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5「新しい人生など要らん!」という台詞に泣いた。

2010年1月11日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

2010年の劇場映画鑑賞第1号で御座います。

原作ゲームは1作目しかやった事は無いが、それでも今回の映画はファンなら満足な出来じゃないかと思う。ゲームをやった事が無い方も、子ども向けアニメだと油断して観てると、意外な深みを見せる物語に思わず泣かされますよ。

魅力的なキャラクター、柔らかな色彩、そして物語の鍵でもある音楽が素敵。特に音楽はなかなか気合が入っている。
だがやはり切ない物語が一番の魅力だ。愛する者の為ならどんなに惨く愚かな事もやってしまう——そんな人間の哀しさが徐々に露になってゆく展開に涙。そこになかなかの迫力のアクションシーンも盛り込まれ、大人も子どもも楽しめる出来となっている。

しかし随所に登場する謎解きは頓知がイマイチ利いていないというか「それはちょっとムリが……」というものが多かったのは残念。見せ場や話を進める為にやや強引な展開を見せる場面も目立つ。
また物語のキーバーソンの一人がゲーム版に既出のキャラである故、ほぼキャラ説明無しに話が進む部分もある。こういう点はいちげんさんには優しくないなぁと不満に思った。

けど、やっぱり良い話ですわ。
新年早々幸先良好。
親子連れで是非どうぞ。

浮遊きびなご