劇場公開日 2011年8月19日

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カンフー・パンダ2 : インタビュー

2011年8月17日更新
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家族がテーマの「カンフー・パンダ2」 A・ジョリーが母の目線で語る

食いしん坊で小心者のパンダのポーが、カンフーを通して成長していく姿を描く、ドリームワークスの大ヒットアニメ「カンフー・パンダ」の続編「カンフー・パンダ2」(ジェニファー・ユー・ネルソン)が、このほど公開される。前作に続き、カンフーの達人のトラ、マスター・タイガーの声を担当したアンジェリーナ・ジョリーが、“家族のきずな”がテーマの本作について語った。(取材・文/編集部)

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カンフーを習得し伝説の“龍の戦士”となった、小心者で食いしん坊のポー(ジャック・ブラック)は、マスター・タイガーをはじめとした有能なマスターファイブたちとともに、世界征服とカンフーの絶滅をたくらむ新たなる敵、孔雀のシェン大老と戦う。

「マスター・タイガーが女性だと知ったときはうれしかったわ。私にとっても、私の娘たちにとっても、それは素敵なことだと思ったから。ポーは男なのに繊細で感情的、彼女は強くて、物語を通じてもっと感情的になっていく、というその設定がとてもおもしろいと思う。すごくいいバランスが取れているわ」と自身の役柄について語る。

今作では、ガチョウのピンさんがポーの父親である理由、ポーの本当の両親についてなど、これまで伏せられていたポーの幼少期が明かされる。ジョリーは3人の養子も含め、ブラッド・ピットとの間に6人の子どもを持っており、子どもたちとともに鑑賞できるアニメーション作品への参加を、心から楽しんでいるという。

「2作目のテーマは家族。家族こそ愛がある場所。何になることを選んだにしても、自分の運命は自分で決めることができる。過去の自分よりずっと強い自分になることができる。これらは全部大きな意味をもつテーマだと思う。私はこの映画をぜひ子どもたちに見せたかったし、子どもたちはこれをすごく気に入っていたわ。見ている間、子どもたちは笑いっぱなしだったの。私の家では養子縁組とか、生みの親とか、孤児とか、そういった言葉は明るい響きを持つ言葉なの。私の子どもたちはそれらの事柄について話すことに慣れていて、自分たちはポーみたいなんだとわかって、より誇りをもつようになったと思うの。それはとても素敵なことよ」

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アクション作にも多数出演しているジョリー。本作でもポーの決闘など、アクション作にバイオレンスを含むシーンは切り離せない。「この映画にバイオレンスがありすぎるとは思わないわ、むしろ逆だと思う。最後の闘いのシーンだって、究極のところ心の平和についてなのよ。ネガティブなエネルギーを送り返すことなの。それが最後には暴力的な行動に勝つのよ」と説明する。

「私の息子たちはマーシャル・アーツを習っているんだけど、男の子は本質的に、そういうエネルギーを持っていると思うからそれは良い方法だと思うの。戒律や敬意、自分のボディをコントロールすることを教わるのは、彼らにとってすばらしいこと。それが人間の、特に男の子のもつ本質だという事実を無視するのは間違っていると思う。そうでなくて、何がポジティブで、もしも必要があれば何に対して闘うのが正しいのか導いてあげることが大事なの。もちろん、その状況はできるだけ避けるべきで、もし身を守る必要が出てきたのだとしたら……の話よ」と持論を述べる。

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ジョリー自身も、心身ともに強い女性を演じることが多い。「ええ、でもその一方で、私にはママという側面も強くあるわ。おしめを替えたり、夜通し塗り絵につきあったりするのよ。だから私は女性らしい女性だと思う。だけど昔から精神的にも肉体的にも強い女性に魅力を感じてきたのも事実。それに正義のために闘うというのも大事で、ただ肉体的に強いだけというのは十分ではない。そういったキャラクターを女性が演じるのにオープンな時代に自分が働いていることを幸運に思うわ」と誇らしげに語った。

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