キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャーのレビュー・感想・評価
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マーベルの次回作、乞うご期待
この作品はマーベルの次回作がメインで、それの予備知識的作品。キャプテン・アメリカが戦車を破壊するシーンはカッコいいのだが、マーベルの使者として毎度登場するサミュエル・L・ジャクソンが一番カッコいいのは彼に肩入れしすぎだろうか。
超人であることだけがヒーローの条件じゃない
初めに書いときます。
本作はエンドクレジット後にオマケ映像があります。
超大作『アベンジャーズ』を楽しみにしている方は、絶対に席をお立ちにならぬよう!
「うおぉ、遂に来たか!」って感じですぜ。
ま、オマケ映像の為だけに映画を観る方はあまりいないし、
皆が皆、『アベンジャーズ』を知ってる訳でも無し。
本編のレビューに移ろう。
最初に一番の不満点を挙げますかね。
それはずばり、アクション演出の物足りなさ。
どのアクションシーンも全体的にアッサリ短め。
アクションに移るまでのタメや、歌舞伎でいう所の“見栄”の演出も少ないので、
画はド迫力なのにいまいちエキサイトできない。
主人公の大活躍をダイジェストみたいな流れで処理しちゃったのもかなりガッカリ。
話のテンポを重視したのは分かるけど……。
だがそれを差っ引いても本作には満足できた。
それは、どの登場人物も人間的な魅力に満ちていたから。
まずはやっぱり主人公!
その超人的な強さに奢る事無く、底抜けに優しい心を持った、古き良きヒーロー像。
手榴弾のシーンで一気に心が傾いたなあ。
他人を護る為に何の躊躇も無く自分の命を投げ出せるって凄い。
しかも超人になる前だもんね、あのシーンは。
主人公が超人になった直後から軍のPRに利用される展開も皮肉が利いてるし、
主人公自身は「護る為に戦う」という至極真っ当な理由で戦っている故、
いわゆるアメリカ万歳!な感じはなく、素直に応援したくなる。
今や絶滅危惧種みたいな類のヒーローだけど、カッコイイ奴は今も昔もカッコイイのさ。
他のキャラも良い。
主人公の親友バッキー、
息子ソックリな発明家スターク、
最後の胸を指す仕草が泣けるアースキン博士、
“恐怖”に対して常に忠実なゾラ博士、
「ハイル・ハイドラッ!」と総統をガン無視して暴走する仇敵・シュミット。
あと、ペギー姐さん!
ダーティハリーも真っ青の射撃の腕を見せたり、不躾な新兵を拳でぶん殴ったり、
姐御、カッコイイっす!
そのくせ主人公との関係はロマンチックで素敵。最後が切ない……。
続編が出るなら延期してたダンスをさせてあげたいよね。踊れるといいけど。
車の運転でちょっとだけ『MIB』してたトミー・リー・ジョーンズも良かった。
「俺はキスはやらんぞ!」(爆)
バリバリのアクションよりもキャラの魅力で観客を魅了する映画。
僕は好きです、コレ。
<2011/10/15鑑賞>
文句なしに楽しめるレトロタッチの空想科学ヒーローもの
第二次大戦下で、あり得ない(と思う)科学力を駆使した戦いがあったという創作が愉しい。この手の話は、なにも今に始まったわけでなく、これまでも幾度となく作られてきた。日本でも東宝の「フランケンシュタイン対地底怪獣」(日米合作1965)という映画があって、ドイツから広島にUボートで〈不死の心臓〉を運ぶという荒唐無稽でちょっぴり怖い物語にワクワクしたものだ。
今作では、肉体を強靱にする改造人間ものと、常識では防御不可能の秘密兵器ものが1本で楽しめ、空想科学もの好きとしては実に美味しい取り合わせで鼻をくすぐられる。
アメリカ陸軍がナチスから亡命した博士の超人血清による〈スーパーソルジャー計画〉を起ち上げれば、一方のドイツではカルト集団が極秘科学部門ヒドラ党が謎のパワーによって強大な破壊力を手に入れるという構図が、いかにもという設定でうなずける。アメリカは現実的なバイオテクノロジー、ドイツはヒトラーのオカルト傾倒を反映している。
視覚的には、クリス・エヴァンスが実験を受けるビフォア&アフターの体格の変貌が、今ならではの映像技術で表現可能になった。爆撃機などの重量感もまずまずで、VFXのデキは水準以上だ。
楽しいのは、最新技術を結集したプロジェクトでありながら、機材が実にアナログ的なところだ。パネルに居並ぶ丸メーターにランプとスイッチ類のレトロ感が堪らない。
秘密実験所への入り口が、U.N.C.L.E.みたいな仕掛けで、しかも合い言葉まである。店番を装ったオバさんが、緊急事態に機関銃を構える姿が甲斐甲斐しい。
キャプテン・アメリカの戦いぶりも超アナログだ。これといった武器は持たず、文字通り超人的な運動能力だけで敵をなぎ倒す。唯一の防具がレア合金の円盤型の盾。これがブーメランのような武器にもなる。ところがこの盾、絵柄が星条旗カラーで、これを背中に背負って敵陣に忍び込むのだが、目立つことこの上ない。その後ろ姿には思わず笑ってしまう。
この映画、もうひとつの見どころが1942年という時代描写だ。街並み、ファッション、行き交う車が当時の雰囲気を醸し出すが、決して古臭くないのがいい。現代的なセンスでアレンジされ、とってもお洒落だ。
ヘイリー・アトウェル演じる女性将校のペギー・カーターも魅力的だ。時代に合った顔立ちで40年代のファッションに身を包むが、今風の物言いとアクションを織り交ぜ、凛とした姿は見ていて惚れ惚れする。彼女によって、フィリップス大佐のトミー・リー・ジョーンズ、レッド・スカルのヒューゴ・ウィーヴィングも霞んでしまいそうだ。
背景に軍事大国アメリカの姿が垣間見えるが、空想科学ヒーローものとして文句なしに面白い映画だ。
壮大な予告。でもめっちゃ好きよ!抱いて!
この映画はどんな映画かっていうとつまり
クリスエヴァンスの胸筋
ってことですね。
正直、アベンジャーズを心待ちにしている一部の映画ファン以外にとっては
なんだか物足りないというか、ちいさくまとまっちゃってるような
そんな印象を受けるんじゃないかな。
一方で、アベンジャーズを首を長くしてまっておるファン(わたし含む)にとっては、随所に出て来るコネタや伏線にくすぐられっぱなしで
最後の最後にもう我慢出来なくなって
「ふぁあっ!!」って声でちゃいましたね。
ですのでこの映画は、
アイアンマンやソーやキャップたちが一緒に戦うって妄想だけで昇天出来そうなファン以外は観に行かなくてよろしいかと!
アメリカ人でなきゃ付いていきづらいテンションで進んでいきますしね。
個人的には、たまんないです。
好きよ抱いてです。
2時間かけた自己紹介
全く事前知識の無いまま見に行った映画。
映画のラストを見て愕然とした。えっ何、この映画って2時間全部が2の為の(2というのは正しい表現では無いかも)前振りだったんかい!。なんじゃそりゃーー!なんというか、ヒーローの自己紹介を2時間掛けてみせさせられた感じ。
主人公自体は最近の特殊能力全開のヒーロー達からすれば、かなり没個性。ちょっとだけ常人より強いだけやからね。武器も原始的で、特徴らしい所が何も無い。まぁその事自体は悪く無いけどね。色んなヒーローが居ていいと思うし。だけど主人公だけじゃ無くて、全体的に地味というか、小さくまとまってるなって印象を受けた。アクションも特に際立った所も無く、ボス戦も、あっこれで終わりなんだ?って感じでした。
それと納得いかないのがボス倒した後の部分。感動させるシーンなんだけど、驚く位感動しなかった。何と言いますか作り手のマスター〇ーション全開ですね。それと、あまり詳しく言えませんが、「そんな事しなくても、いくらでも悲劇を回避する方法あるやん」て言いたくなった。もう、とにかく次に話を繋げる為にと、感動させてやろうって事なのか、無理矢理感たっぷりでした。
こんな風に酷評しておいてなんですが、やっぱり次回作は見ちゃうんだろうなぁ。だってあれも出るしこれも出るし・・・。
アクションがしぶい
アクションアドベンチャーとしてグッド
超人でなく、人間味あふれたヒーロー。
アベンジャーズ第1章
あー、そうなんですよねえ。アベンジャーズなんですよね。
これはなんつーか、んー、アベンジャーズありきの映画になってませんかね?
これ単品で楽しむ造りというより、アベンジャーズ要素をチョイチョイ盛り込んで、壮大で豪華なアベンジャーズ予告編にしちゃってるというか。
アメコミ原作を知らないので偉そうなことも言えないんですが、ストーリーもそれに沿って作ってるのか、何だか予定調和で逸脱できてないというか、セセコマシイというか。
そこら辺はキーワード探し程度に収めて欲しかったかなあ。
いや勿体無いと思ったんですよね。
伸び伸びやらせてもらってない感じがして。
肝心の戦闘シーンもダイジェストを繋ぎ合せたみたいだし、敵にしたってアベンジャーズメンバーの中でも屈指の規模なのに、随分とアッサリ纏められちゃったみたいな。ボスキャラのヒューゴ・ウィービングは素敵でしたけどw
何だろう。
もっとハチャメチャにしたぐらいの方が面白くなったんじゃないかなあ、という。
うん、までも、アベンジャーズには期待大でありますよ。
くじけない正義の味方
真面目でありながら、ユーモアも随所に。
まずは、配役が良かった。
もやし男からマッチョな男に変身するスティーブにクリス・エヴァンス。
どちらの役も、似合っていた。
フィリップ大佐に、私の大好きな≪宇宙人≫のトミー・リー・ジョーンズ。
人間味のある大佐を好演。
スティーブを見出したアースキン博士にスタンリー・トゥッチ。
出番は少ないものの、スティーブの良さを的確につかんでくれた。
ヒロイン・ペギー役のヘイリー・アトウェル。
強さと女性としての弱さも良かった。
とてもお似合いな役だと思った。
悪役に、≪マトリックス≫のエージェント・スミスのヒューゴ・ウィーヴィング。
とても悪役顔に見えた。
小さくて、痩せっぽっちで、虚弱体質で、女の子に見向きもされなくて、
男からは、≪力≫で負かされてしまう、そんなスティーブ。
でも、彼の正義感や何事にも誠実で一生懸命さを、前半に丁寧に描いている。
その上での肉体改造。
悪い点はより悪く、良い点はより良くなるという設定がおもしろい。
人柄の良さを丁寧に描いたことで、ヒーローとしての彼の大きさがよく伝わってきた。
親友バッキーのため、軍の命令に背き、単騎敵地へ乗り込む。
正義感や友情のための行動は、軍や国家の忠実な下僕ではないことを伝える。
そんな≪キャプテンアメリカ≫だからこそ、共感を持って見られたのだろう。
ストーリーは、とても真面目で、最新の武器のようであっても、古き良き時代を感じさせるアクションに、好感がもてる。
所々にユーモアを散りばめてあり、クスッと笑わせてくれる。
エンドロール後に、次回作の映像有り。
そうそう、冒頭ノルウェーでシュミットが奪った”コズミック キューブ”は、「マイティ ソー」の父の持ち物だそうな。
これで、3人揃った。
≪ジ・アベンジャーズ≫への期待が高まる。
純粋で正義のエンタメを楽しんだ。
シンプルなのに大味。
駆け足でヒーローの活躍をピンスポット的に描かざるを得なかったでは?エンドロール後も話アリ。
マーベルスタジオの一連のアメコミヒーロー物作品は、小地蔵は好んでおります。本作はその中でも、出発点
にあるキャラクターとして、一連のヒーローを連合させる「アベンジャー計画」の要となる作品と言っていいでしょう。
舞台は、ほかのヒーロー物と違って、太平洋戦争におけるナチスの一派ヒドラ党との戦いが描かれます。ナチス優勢のなかで、国民を熱狂させるヒーローとして、キャプテン・アメリカンは登場します。星条旗の星をアレンジした盾を振りかざして活躍するヒーローの姿は、最近国力を落として、中東では撤退が続き、意気消沈していたアメリカ国民を、劇中さながら熱狂させました。まさに国威発揚のための作品といっていいでしょう。あれを邦画でやったら、大変です。もし仮面ライダーが日の丸を掲げて大暴れしたら、サヨクの人たちが偏向映画だといって、抗議デモをするところでしょうね。愛国心の違いを感じさせてくれる作品です。
作品の見どころとしては、1940年代のアメリカの市街地を精巧に再現して、そこでスパイとキャプテンが息も切らさないほどのカーチェイスシーンを見せてくれるシーンの、アクションは迫力満天です。さすがは『スター・ウォーズ』旧3部作の特殊効果を担当した監督さんだけにあります。逃げるスパイの装備にしても、半世紀昔の話なのに、その当時の最新の科学機器が登場して、古くささを感じさせないのですね。ちょっと近未来を感じる不思議な感覚にさせてくれます。
後半のヒドラ党の科学兵器生産基地を巡る攻防戦にしても規模のでかい爆破シーンが続き、ストーリー性はともかくアトラクションムービーとしては申し分のない仕上がりでした。
もう一つの見どころは、キャプテンとなる前のスティーブか細い肉体が、スーパーソルジャー実験により屈強の肉体に変化するところです。余りのリアルな変化ぶりが見物でしょう。
さらに、ヒーローひとりが活躍するのでなく、ヒーローが救った109連隊のメンバーとチームを組み、共に作戦を遂行する姿にも共感できました。余り強すぎるヒーローよりも、チームのメンバーにも助けてもらうヒーローの方が感情移入しやすくなります
しかしヒロインとの恋や、当初キャプテンが戦費調達のための軍のマスコットとして扱われた苦悩など人間ドラマのエピソードでは、登場人物の心情が深く掘り下げられていません。また、眼の前で親友を死なせてしまうヒーロー物としてはあってならない事態にも、あまりキャプテンが苦悩する時間が与えられませんでした。
超人的なヒーローが多い中で、キャプテンの能力は人間の強化する範囲に限られています。人間の喜怒哀楽も増強してしまうので、感情がはっきりと出てしまうのが特徴なのです。そんなキャプテンの特性なのだから、恋と使命の狭間で悩む姿や友人の死に、自分の無力さに落ち込むところをもっと描いて欲しかったです。
しかし、他のヒーロー物の作品なら三部作程度で描かれるところをかなり強引に一本にまとめられているのでて、駆け足でヒーローの活躍をピンスポット的に描かざるを得なかったものと思われます。そして、エンディングロールの終わった後には、来年公開される「アベンジャー」の予告も入り、何が何でも、「アベンジャー」につながなくてはいけないというミッションを抱えた企画だったので、無理でたものと思われます。それにしても、空白の70年間はどうしていたのでしょうね。ヒロインとのデートのシーンが見たかったですぅ~(:_;)
本作は、アイアンマンと直接繋がっていることもポイントです。アイアンマンのトニーの父ハワード・スタークがスターク・インダストリーズの社長として登場して、キャプテンを物心両面でサポートします。キャラクターがトニーそっくりなんですね。「アイアンマン2」でも、トニーが父ハワードの遺品を調べるシーンが出てきます。そのなかで、キャプテン・アメリカの単行本らしきものが確認できます。また、トニーが自宅で新型アーク・リアクターを開発するシーンでは、1でも僅かに登場したキャプテン・アメリカの盾らしきものが登場します。ちなみに新型リアクターのコアである架空の元素「ヴィブラニウム」はキャプテンの盾の素材と同一素材です。
登場人物では、キャプテンの上司フィリップス大佐役のBOSS役ぶりが、凄い存在感を放っていました。伊達に缶コーヒー宣伝に出ているワケではありません(^^ゞ主役を喰う勢いです。
またヒロインのペギーの男勝りだけれど、色っぽい役どころも面白いのです。仕事第1と軍務に専念して、一見スティーブのことをシカトしているように見せておきながら、他の女性に言い寄られたりしているところを見るとあからさまにヤキモチを焼くところが可愛らしかったです。だからこそ、ラストのキャプテンとの別離を暗示させるシーンは、もっと悲劇的に描いて欲しかったなぁ~。
まぁとにもかくにも、エンドロールラストにはお約束のフューリー大佐が長めに登場して、来年公開の「アベンジャー」のさわりが駆け足で紹介されます。実際にオールスターのその数の多さを目撃してしまうと、ホントにこれまとめられるのかが心配になってきました。
アメリカン・ヒーローの王道
スーパーマンのように“実在する”のではなく、ある力を借りてパワーを得る 庶民派ヒーロー。 肉体美がまぶしい クリス・エバンスの軟弱な姿は ちょっと笑えますが、マシーンから出てくるマッチョ姿は ちょっと照れくさい(でも わたしも触れたい♡ 笑)
時代背景が 第二次世界大戦下だったり、敵対するのが ナチスドイツのヒドラー党だったりと 歴史とフィクションを組み合わせた作りで、興味深いです。
不死身つながりの『Thor・ソー』も よかったですが、けがれのない・純粋な心の持ち主という点では キャプテン…が一歩リード。 でも 衣装はイマイチ(笑)
個人的に ストーリーも好きですが、有名な演技派俳優を 山盛り投入で、中身も濃かったと思います。
キャプテン…を見出した アースキン博士に スタンリー・トゥッチ(『バーレスク』の マネージャー)、フィリップ大佐を演じた トミー・リー・ジョーンズ(缶コーヒーBOSSのCMやってる オスカー俳優)、シュミット君主を演じた ヒューゴ・ウィービング(『マトリックス・シリーズ』の エージェント・スミス)、シュミットに仕える ゾラ博士役に トビー・ジョーンズ(『ハリー・ポッターシリーズ』で ドビーの声を担当)。ヒロインのエージェント・カーター(ペギー)を演じた ヘイリー・アトウェルも 年齢不詳な感じですが、落ち着いた演技と キャプテン…を優しく見守るまなざし(演技)が 良かったです。
『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』で感じたように、「昔のほうがすごかった?」と思わせる 武器・装備だったりして ちょっと戸惑いますが、時代をぴゅんっと飛び越えちゃうので、あまり考えないようにした方が 無難。 あの 重さが予測できないシールド(盾)が2種類ある訳が分かって スッキリ。 たぶん 他国の人にもウケる アメリカン・ヒーロー。 ある意味ベタで、どうしても 他のヒーローたちと比べちゃいますが、もう続編を作るのは 一目瞭然なので これからへの期待も込めて4.5評価。 次回作のキャスティングも 楽しみです☆
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