劇場公開日 2011年10月14日

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「泳げるよ!奴を追って!」キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5泳げるよ!奴を追って!

2023年1月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

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興奮

天才科学者、化け物、神、と人間離れしている者がヒーローとなっていたが、本作はか弱きものが世界を救うヒーローとなるため、共感度は群を抜いている。1番人間味があって、めちゃくちゃ応援したくなるのはキャプテン・アメリカであり、そこが彼が愛される理由だろう。

ただ、ヒーロー映画というよりも戦争映画。
登場人物全員魅力溢れているのはすごくいいんだけど、見たいものとは少し違う気がする。キングスマン3を見た時と同じ感情。いや、これはこれでいいけど、なんか違うよな、みたいな。本作を見て思ったのは、MARVE作品って、監督の色がすごく出るなと。だから、ケネス・ブラナーのマイティ・ソーが自分はハマったのかな?

クリス・ヘムズワースもカッコよかったけど、クリス・エヴァンスのイケメン度は半端じゃない。分かりやすくカッコよく、分かりやすくみんなのヒーロー。でも、彼以上に川に落とされた少年がカッコよかった。助けて!じゃなくて、泳げるよ!って、この子の将来が楽しみだよ。ジョー・ジョンストン監督の、描きの細やかさが所々で垣間見えました。

ハルク同様、敵キャラに面白みがないのは欠点。悪に溢れてそうで、そうでも無い感じが歯がゆい。だけど、作風と重厚感はレベチ。すごくしっかり作り込まれているし、アメリカ映画らしいいい作品であることは間違いない。もうちょいエンタメ性があればな。アベンジャーズになる男の前日譚という感じが強く、単独作品感は薄い。まぁ、これから期待だね。

サプライズ