「トニー・スターク2」アイアンマン2 ts-39さんの映画レビュー(感想・評価)
トニー・スターク2
「アイアンマン」シリーズはもちろん「ダーク・ナイト」ではない。正義とは何かと葛藤することはないが、実際、する必要はまったくない。社長で金持ちで酒飲みで女好きだが、本当は永遠の科学少年で、好きな女性には奥手なトニー・スタークのことを好きになれるなら、それで良いのだ。ハンダ付けや板金加工でパワードスーツを作るというのは馬鹿馬鹿しいほど楽観的だが、子供がプラモデルを作るように子供の心を持った大人がパワードスーツを作るということだから、楽しく見れる。
ヘルメットの中の顔を頻繁に映すのも良い。CGを使った戦闘シーンはよく出来ているが、この映画の魅力はCGではなくあくまでスタークなので、本当は見えるはずのない顔が画面に映るたびに、よく分かって作っていると思うのである。同じく主人公が面白いのに、戦闘シーンに魅力がない「スパイダーマン」第一作は、その点を分かっていなかった。
トニー・スタークとツンデレ秘書ペッパー・ポッツ以外の登場人物は平板であまり魅力がないが、観客のほうも二人以外には大して関心を持っていないだろうから、かまわないだろう。
コメントする