劇場公開日 2010年6月11日

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「「アイアンマン2」..男心がくすぐられるw」アイアンマン2 FUMITさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0「アイアンマン2」..男心がくすぐられるw

2010年6月5日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

興奮

いやぁ....こういう映画を観ると自分が「男の子」だと実感するよ。もう「子」ではないけれどね(笑)
大半の男性は子どもの頃に一度は「ロボット」や「戦隊モノ」に熱中する時期があると思うんだけどどうだろう?
大人になるにつれてその熱中の度合いは薄まるんだけど、でも別にそれらを嫌いになったというわけじゃなくて、いわゆる「童心」と一緒に心の奥にしまっちゃうだけなんだよね。
そんな子どもの頃の気持ちを呼び起こしてくれるような映画だよ。

さて、前提としては前作を観ていないと登場人物の人間関係や様々な設定が分からないし、それらを改めて説明してくれるようなシーンはない。なので、この作品を観る前には前作を観ておくことを強くお勧めしたい。

前作は「武器商人」トニーがテロリストに拉致されたことをきっかけに、パワードスーツ「アイアンマン」を開発。テロリストを粉砕する物語。
ネガティブなイメージのセレブだった武器商人トニーから、悪を粉砕するヒーロー「アイアンマン」となったトニー。
そのトニーの「その後」の話が今作。

ヒーローとなり脚光を浴びるトニー。一方で国防に関する政府の威信を丸つぶれにしてしまった「出過ぎた杭」にもなってしまい、政府から様々な圧力がかるようになってしまう。
自身の軽いノリと絶対の自信でそれらをかわし続けていたトニーの前に、トニーに勝るとも劣らない天才科学者が自作の「スーツ」を身にまとい現れる(CMで目立ったあの電撃ムチのような武器がそれ)。
そこにトニーのライバル会社や秘密組織の存在が複雑に絡み合って、事態は想像を絶する戦闘の中に突入していく....。

前作ではトニーの天才ぶりとアイアンマン開発の過程などが観られてとても面白かった。トニーの研究所内の人工知能を擁する超未来的なシステムにもワクワクしたんだよね。
今作ではそういった超未来的なシステムやメカよりも、陰謀や主人公トニーの苦悩が前面に押し出された感じだったよ。それと、忘れちゃいけないのが、秘書(社長に昇格)のペッパーとのロマンス(笑) ペッパーの可愛さが印象に残ったよ。ある意味パワードスーツ「アイアンマン」の印象が薄かった格好。

主人公「アイアンマン」の印象が薄れた大きな原因は、今回はロボットが沢山登場し過ぎたんだよね。友人ウォーマシンが身につけたアイアンマンにしても、敵が開発した遠隔操作ロボットにしても...。そのせいでアイアンマンの「スペシャル感」が薄れてしまったんだと思うよ。
ただ、一方で秘密組織【シールド】が登場したことで、次作の可能性への布石を打ったとも言えるね。うん。

それに、やっぱりアイアンマンの戦闘シーンは良かった。今回は敵ロボットとの空中戦に多くの時間が割かれていたけど、そのスピード感はとっても楽しめたよ。
時折挟まるアメリカンジョークも劇場内に笑いを誘ったね(笑)

前作のようなシンプルなアクションエンタテインメント作では無くなってきた感じだけど、それでもまだまだ男心をくすぐる作品だと思ったよ。うん。

FUMIT