「Mark5に全部持ってかれた2作目」アイアンマン2 クリッターさんの映画レビュー(感想・評価)
Mark5に全部持ってかれた2作目
アベンジャーズリンクネタてんこ盛りのアイアンマン2作目にしてマーベル・シネマティック・ユニバース第3作目。
まぁ正直に言っちゃうと個人的にはストーリー面だけで言えばMCUシリーズでは一番印象は薄め。(大概のやつらはマイティ・ソー1作目2作目かインクレディブル・ハルクだと言うが)
レビューを書くまでどんなストーリーだったか、いまいちよく覚えていなかった。(あらすじ見たら1発で思い出したけどw)
本作は単にアイアンマン2作目って訳でもなく、ナターシャ・ロマノフことブラック・ウィドウ、ローディのウォー・マシンデビュー作でもある。
が、やはり強烈なまでに印象的だったのがレース会場でミッキー・ローク演じるウィップ・ラッシュが強襲した時のMark5装着シーン。
何なんだ、ありゃ…。
最高にクールじゃねぇかよコンチクショー…。
スーツケースに手をかけ、胸にガツン!!とつけたと思ったら、蛇腹状に変形したシルバーメタル仕様のアイアンマンに変身!!
全部持ってかれたわ…。
(あとAC/DCの曲超イカしてる)
本作ではストーリー面よりも、さらに多く盛り込まれたアベンジャーズのリンクネタに自分は注目した。
父ハワードの遺した遺品にはキャプテンに関する物がたくさん出てきたり、盾とおぼしき物が台にされたり、フューリーの言う「大きな問題」は恐らくハルクであったり、コールソンが急用で向かう出張先にはソーの舞台になるニューメキシコだったり、最後辺りのトニーとフューリー会話シーンではアベンジャーズ勧誘に関する話をするなか、側にあるモニターには、ハルクが暴れたカルヴァー大学でのニュース映像が流れ、さらに周辺にある世界地図にはいくつか印がついており、そこにはソーのニューメキシコ、キャプテンが眠る場所、さらに何とブラックパンサーの故郷ワカンダ(監督の音声解説で判明)にまで印がついている。
インクレディブル・ハルク、アイアンマン2、マイティ・ソーの物語が多少の差はあれどほぼ同時期進行なのにも驚いたが、何よりワカンダの存在まで2010年公開の本作で仄めかしていたとは、恐るべし。
あと、これは後付けと思われるが終盤らへんに出てきたアイアンマンのマスクをつけた少年、あれは何とスパイディ坊やだったことが判明している。
いやはや、マーベルは作品の本筋をぼやけさせない程度にリンクネタをさりげなく散りばめるさじ加減が本当にうまい。
エンドロール後のシーンにはソーのハンマーであるムニョムニョが…。
そして雷鳴と共に映画が終わる。
ここでまたしても当時アチャー…ってなってた自分がいた。
何でもっと早く観て理解しなかったんだと本当に今でも思う。
マーベルの恐るべき、計画性には毎度毎度感心してしまう一作でした。
てか一番印象薄いって言ったけど、結構覚えてたわ、ゴメンw。