「付箋が回収されてゆく気持ちよさ」セントアンナの奇跡 ぉゃっさんの映画レビュー(感想・評価)
付箋が回収されてゆく気持ちよさ
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衝撃的な始まりから、過去の物語へさかのぼり、
数々の付箋を回収し、美しく終わりを迎える。
随所に大切な思いや言葉がちりばめられ、それがラストへとつながる。
「外国の方が自分でいられる」黒人兵たちが心通わせたイタリア人たちは
悲しい終わりを迎えるけれど、たった一つの救いが、心通わせた想いが、
また、戦争なんて終わってしまえばいいのに、と本心を浮かべるドイツ兵の悲しみが
ラストを作り上げる。
これはけしてハッピーエンドではないのだけれど、観た人たちは(自分も含め)、たくさんのことを考え、いろいろなことを得るだろうと思う。
しかし、やや長い。ちょっとつかれる。観る人は椅子のやわらかいシアターでどうぞ。
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