風が強く吹いているのレビュー・感想・評価
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風を感じて。
どうせこういうスポーツ映画はベタだから…と
敬遠する人ほど観た方がいいかもしれない作品。
荒唐無稽な設定や場面、ありえんだろ~?的な
展開も多い今作に冒頭から強く感じられるものは
この題名どおり「風」である。
追い風でもあり、向かい風でもあり、しかも強い。
その風をきって走ることの素晴らしさと、連動して
バランスを掴むことの難しさを丁寧に描いている。
原作は読んでないのだけれど(いつもスイマセン)
きっと素晴らしい物語なのだろうと想像できる。
とにかくカケル(林遣都)の走りを観るだけでも満足。
実際の箱根駅伝を待ちきれない人はぜひ映画館で!
…と宣伝したくなるほどの気持ち良い爽快な走り♪
ハイジ(小出恵介)という逸材と出逢い、人間的にも
成長著しい彼の活躍と、それぞれのランナーの挫折、
おそらく実際の駅伝ではもっと凄いドラマが生まれて
見るもの応援するものの胸を熱くしているのだろう。
まったく体育会系に疎い私であっても…^^;
これはかなり興奮できるスポーツ映画だった。
さらに、これまた可愛いニラという柴犬まで出てくる。
ポイント倍増v
我が家の男勢もマラソン(見るのが)大好き!である。
確かに箱根駅伝では毎年さまざまなドラマが生まれ
大きな話題になるが、実際のランナー達が感じる風と
見える景色は、一体どんなものなのだろうか。
(来年はかぶりつきで観てみよう。もちろんTVだけど)
作りものじゃない走り!
走くんの走りはとっても美しく、ハイジもカリスマ性があって、本当にいい映画でした。もう一度、見たいなぁ。来年の箱根駅伝に出てくる学校、ランナーそれぞれのドラマを感じながらテレビ観戦したいと思います。
来年の箱根駅伝が楽しみ
スポーツ観戦にまったく興味がないのですが、なぜか毎年見ては感動してしまうスポーツがこの箱根駅伝です。ただひたすら走って襷をつないでいくというシンプルな設定と仲間のために走るという精神がここまで人を引き付けるのだと思います。「風が強く吹いている」は弱小陸上部がたったの10人で、それぞれに仲間のことを思ってあきらめずに襷をつないでいく様子がじっくり描かれています。それぞれの人生で抱えてきたものが走っていく中で浄化されていくようで、走る姿から目を離すことができませんでした。
とくに、小出恵介さん演じるリーダーのハイジの仲間を信じる想いの強さは熱く心に訴えてきます。
芯の強い役をやらせたらピカイチの素敵な役者さんだと改めてファンになりました。
デキすぎだが、説得力ある走り
久しぶりにスポコンものを見た。スポコンものが嫌いなわけではないが、アイドル系が多いし、ストーリーもわざとらしいので、つい敬遠してしまう。今回は相方が観たがったのと、もともと陸上長距離が好きなスポーツだったので観ることになった。
話はやっぱりデキすぎだが、箱根駅伝の臨場感がよくでている。実際のレースの模様と、役者やエキストラたちの再現フィルムが、何の違和感もなく融合していた。カメラのセッティング、そしてVFXと編集の賜物だろう。
そして、数々の突っ込みどころをものともせず、この作品を落ち着きあるものにしたのは、林遣都の躍動感ある走りと、小出恵介の少しトーンを落とした語り口だ。津川雅彦演じる野放図な監督や、クセのある部員たちに対して、このふたりのひたむきさが強調され、妙な説得力を生む。双子の慶太、祥太をおどけ役にしたメリハリも効いている。
爽やか
駅伝にかける男達の裏側を描いた作品で、爽やかで観た後も気持ちの良い余韻が残る。
しかしながら、中途半端なエピソードもいくつか観られ、それらをもう少しキッチリ描いてほしかった。
また、10人それぞれのエピソードも場合によってはとってつけた感が否めなかったので、やや惜しい。
全体的にはうまくまとまっていたと思うが、最後のエンドロールとともに流れるシーンはない方がよかったような…。
爽やかな気分になれました!
久しぶりに見終わった後に爽快感をもらえる映画に出会えました。
私はこの原作を読んだわけではなく駅伝に興味があるということもなかったので、見る前は内容についていけるかな?とも思ったのですが、全くの杞憂で見始めるとその自然な感じのテンポの良さにすっかり引き込まれていました。
音楽や劇的な演出にあおられて気持ちを引きずりだされるような感じではなく、ほんわりと気づけば心が温かくなっているような映画でした。登場人物も皆個性的で面白く。一人ひとりがそれぞれの想いを抱えながら一つのものに打ち込む。打ち込むものから自分のあるべき姿を見出す姿は好ましかったです。
ちょっとワクワクしたい方やほんわか楽しいひと時をすごしたい方にオススメです。
この風は暖かい
楽しく次の箱根駅伝が見れそうです。
2006年の三浦しをんの小説「風が強く吹いている」の映画化。素人集団が、箱根駅伝に出場する物語を描いている。2007年には漫画化・ラジオドラマ化され、2009年1月には舞台化されており、満を持しての映画化です。
カケルがハイジからアオタケのメンバーに紹介されるところなど、セリフまで殆ど原作どおりのシーンもありますが、自覚の程度の議論はありますが、アオタケへの入居条件として毎日5kmのランニングが義務付けられているなど、映画化に際してストーリー簡略化のためか少しずつ話が原作と異なっている部分があります。私的には、原作の描き方の方が好きですね。完全素人の方が、話的には面白いです。映画の描き方だと、話に深みが少し欠けます。
さて、箱根出場の仕掛け人ハイジは、小出恵介が演じています。原作のイメージでは、玉木宏と言う感じでしたが、映像で見てみると小出恵介のハイジも有かもしれませんね。優しく、時に厳しくカケル達を箱根に導いていくハイジを上手く演じています。
そしてこの物語のカケルを演じるのが林遣都。彼は、カケルの持つ刃物のような雰囲気を上手く演じています。走る姿も一流走者の姿です。実際彼は、この映画に際して駅伝指導をしてくれた大学から、スカウトされたとか。それほど美しい走りです。
そしてこの映画を物語るためには、沿道の映像は避けられません。本当の駅伝の映像を使っているのでは?と思われるところも多々ありましたが、中継所のシーンや一部沿道のシーンなどは、総勢3万人にも及ぶエキストラを使っているそうです。また、関東学連ほか読売新聞や日本テレビも製作に協力しているので、小旗や垂幕、ゴールテープなどの小物もホンモノと同じ(に見えます)。正月の高視聴率番組として全国的に見られているものなので、流石に手を抜くわけには行かなかったと言うことでしょうね。ところで、冒頭のタイトルバックの桜ですが、あれはCGですよね?
原作を知ってから見ると、所々不満の無い訳ではありませんが、全般的には良い映画だと思います。日本人は、こう言うみんなでがんばろう的な話は好きですしね。あ、5区を走り終わった後、神童が母親と話しをするシーンには泣かされそうになってしまいました。劇場中“シーン”としていたので、みんな同じだったかな? 来年の箱根も、楽しく見れそうです。
心地よい爽やかさ☆
私は駅伝に全く興味がなく彼に連れられて鑑賞しました。
でも、とっても爽やかで笑いあり感動ありで2時間ちょっとがあっという間でした。駅伝初心者でも飽きずに十分楽しめます。
特に林君(カケル役)の走りはそのスポーツをしている彼からも理想のフォームらしく、演技だけど羨ましかったそうです。
私は、ニラが可愛くてたまりませんでした。
ただ、他の方も書かれているようにハイジが足を引きずってゴールするシーンでの沿道の応援者が小出君に出会えた嬉しさから立場を忘れて笑っていたのがとっても悲しかったです。無理に涙を誘う感動ストーリーではなく、純粋に走る楽しさを伝える作品だと思えたのでエキストラにもちゃんと演じて欲しかったです。
きれいなフォーム!
林くんの美しいフォームに見入ってしまいました。
いかにも気持ちよさそうに走っているのだもの。
全員が縦に並んで走りながら、
ひとりひとりにスポットライトが当たるシーンがかっこよかった。
でも、気になったのは沿道のひとたち。
最後、ハイジがゴール目指して足を引きずりながら進むシーンがあるけど、
あれを笑いながら応援するってどうよ!
ハイジやカケルたちが泣きそうに、必死になっている表情と、
応援者たちの「小出くんだ~」みたいな満面笑みの表情が合ってなくて
気分が乗れなかった。
私も走りたくなったっ!!!
爽やかでした~
本作の予備知識なく観に行ったのですが、思いがけず良い映画でした!
毎年観ている箱根駅伝を思い出し、その裏にはこんなドラマもあるかも知れない…と思ったり、親戚の子が箱根を走った時の事を思い出しては「箱根駅伝に出るまでにはこんな過酷な事が…。」と思ったり。。
兎に角、走る姿が綺麗。
そしてみんな爽やかで観ているこちらも風を感じる爽快感。
笑える場面も多いし、泣ける場面もしっかりあって良かったです。
特に、田舎で神童と呼ばれた彼が、箱根当日に体調を崩して最下位に…。
やっぱりいざとなると自分なんかダメだ、と自責にかられる彼に
母親からの温かい言葉にじ~~~~~~~んとして泣けました。
友情っていいなとか、目標に向かって頑張る姿っていいなとか、
走るって気持ち良さそうとか、観る人それぞれに感じ取る事が多い作品だと思います。
「話が出来すぎてる。」と思う人もいるかも知れませんが、
私は理不尽なほどにハッピーエンドが好きなので良い展開でした。
沢山の人に観てもらって、お正月の箱根でも盛り上がって欲しいです。
徹夜明けでも感動しっぱなしでした。
邦画で今年最高に感動しました。素晴らしい作品です。
弱小陸上チームが箱根駅伝を目指す物語。でも単なるスポ根ではなくて、駅伝1区間ごとに小ネタの笑いと涙がある飽きさせない作りなんです。ラブコメならぬスポコメとでもいいましょうか。とにかく笑えます。
もう一つは、この手のストーリーはダメチームがいろいろなエピソードを得て、優勝という奇跡を起こすというものが定番だろうと思います。けれども本作は、端から優勝など望んでいません。箱根駅伝に出て、せめて10位以内のシード権が得られれば、本望だと割りきっているのです。ただ大学陸上界で箱根駅伝に出場することだけでも、凄いことではあります。
このチームにとって、順位よりも大切なことは、どれだけ自分が自らの走りに納得して、生きる実感を得たか。そして、10人のメンバーがいかに一体となって走れたか、その絆の強さを実感したくて走ったのであって、順位など関係なかったのです。
だから主将のハイジは、膝の故障がありつつも、二度と走れなくなる選手生命をかけて出場したのも、その為でした。
だから単なる優勝を目的としたスポ根映画ではなくて、何のために走るのか?を追求している奥の深い作品なのです。それは、何のために生きるのか?という人生の問題集の探求とほぼ同じ意味を持たせています。きっと純真なカケルは走ることで、この答えを見つけようとしたのでしょう。精進に励む僧侶のように。
いま公開中の映画『仏陀再誕』の主題歌が「悟りにチャレンジ」なら、こちらは「走りにチャレンジ」といったところでしょうか。
ハイジとカケルの会話を聞いていると、求道心に溢れたお坊さん同士の会話のようにも聞こえます。
もう一つ見え隠れするテーマに、才能はいらない、努力すれば誰だって必ず報われるという「凡人からの出発」という意外性が潜んでいます。
ハイジは語ります。どんなに走る才能がなくても、好きならば、走れるようになれるのだと。
その代弁者として、漫画オタクの王子が次第に変わっていく姿が描かれます。登場時点で王子は、誰がどう見ても運動能力のない、単なるオタクに過ぎませんでした。そんな王子に、絶対に箱根なんか無理じゃないかと、入部したてのカケルがぶちぎれるくらい、あり得なかったのです。
けれどもハイジは、王子の集中力に全幅の信頼を置いていました。どんなことがあっても仲間を信じる強さが、ハイジの人を引き付ける魅力です。
そんなむハイジに報いたいのと、自らがもっと強く変わろうと、王子は部員に気付かれないよう、こっそりトレーニングに励むのでした。
王子の顔つきが次第に変わっていき、彼の努力に思わず感情移入してしまいました。そして、ついに箱根で完走したとき、開口一番に出た言葉は、ハイジへの感謝の言葉でした。王子が努力の果てに得られたもの。それは、誰かのためではない、自分のための自信だったのです。
王子と同様、レース当日風邪をひいて、チームのブレーキ役となるのが、神童。毎日10キロの山道を通学していたことから、一番きつい箱根の登り区間を担当するも。失速して順位を7つも落としてしまいます。
往路1日目のラスト飾る区間の神童の苦難のゴールは、ラストのハイジに降りかかる悲劇を暗示しているかのようでした。
肝心なときに失敗すると落ち込む神童に、ハイジは彼の家族へ電話を繋ぎます。母親の口から、完走したことがどれだけ周囲を勇気づけたか気付いてもらうためでした。
たとえアクシデントに遭っても、走る気持ちさえあれば完走できることを暗に語りかけている感動シーンでしたね。
まあ、このように書くと生真面目な映画に見えるでしょうけれど、冒頭なんて、ハイジがカケルに教えるタダで飯が食える方法とは、食い逃げ+マラソンでトンズラするシーンだったのですよ。
そして、陸上部の寮でカケルが目撃したのは、ド素人の部員とタダの町工場のオヤジにしか見えない監督。そして監督代理なんてニラというアオタケ寮で飼ってる犬だったのです。スポ根にしては、ふざけすぎています。でも部員達は、意外にもにも走ったら凄いんです!カケルもびっくりしてました。
そんなカケルを演じる林遣都の完璧なフォームに、こいつこの役のためにどれだけ走り込んだのか!と驚きましたね。走る姿を見ているだけで感動ものです。
そして、膝の爆弾が爆発して、動けなくなってしまうハイジ役小出恵介のラストスパートのシーンは、きっと日本映画で語り継がれていくシーンとなることでしょう。胸が熱くなる名演です!
徹夜明けで見たのですが、全然眠くならず、冒頭から感動しっぱなしでした。
林遣都君は、スポーツものが似合うね
風が爽やかに吹いている
全56件中、41~56件目を表示