「文句言って何もしない人、だめよ」蟹工船 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
文句言って何もしない人、だめよ
クリックして本文を読む
映画「蟹工船(2009)」(SABU監督)から。
小林多喜二による1929年のプロレタリア文学の名作「蟹工船」、
そう書かれた作品紹介に、なぜか引っ掛かるものがあった。
テストのために「蟹工船・小林多喜二」と対で暗記していたから、
すぐ原作者は思い出せたが、どうしても物語が浮かんでこない。
そこで原作は後回しにして、映画を先に観ることにした。
気になる一言は、出稼ぎ労働者で蟹缶の加工を行う船・蟹工船の
劣悪な環境に耐えられず脱走した主人公が、
救出されたロシア船で目にした労働環境の違いに驚いたシーン。
「本当に通訳?」と疑いたくなる人物が、彼に近寄り、呟く。
「一人ひとり、立たないとダメね。文句言って何もしない人、だめよ。
「わからない、怖い、やらないね。考えることやめたら、終わりよ。
ず~と、考える。何するか見えるよ、今すること見える。
行動ね、一人ひとり考える。一人ひとり行動する。一人ひとり大事ね」
(うまく聴きとれたかどうか、疑問ですが・・(汗))
この会話をきっかけに、日本の蟹工船に戻り、
「俺たちの最大の弱点は、命令に我慢・慣れすぎている」と主張、
劣悪な環境に働く労働者たちを蜂起させるけど、
実は、映像よりも文字で読んでみたくなった。
早速、図書館に行って、原作を借りてこようっと。
コメントする