ロシュフォールの恋人たちのレビュー・感想・評価
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ロシュフォールの恋人たち‼️
名作「シェルブールの雨傘」のジャック・ドゥミ監督、主演のカトリーヌ・ドヌーヴに加え、脇を固めるのがダニエル・ダリュー、フランソワーズ・ドルレアック、当時「ウエスト・サイド物語」の大ヒットで人気者だったジョージ・チャキリス、そしてなんとハリウッドのミュージカルのスーパースター、ジーン・ケリー‼️この顔ぶれを見るだけで、映画ファンはホントにワクワクが止まらないはずです‼️年に一度の祭りを控える海辺の町ロシュフォールを舞台に、理想の恋人との出逢いを待つ美しい姉妹、カフェを営む姉妹の母親、祭りに出演するオートバイの曲芸師二人組や兵隊の画家などが繰り広げる様々な恋愛模様・・・‼️「シェルブールの雨傘」ではセリフがすべて唄になっていたのですが、今作では感情の高ぶりでセリフが唄になり、動きが踊りになるという従来のミュージカルのパターン‼️兵隊が心に思い描いてる恋人の絵を描くとドヌーブの顔だった、みたいなシーンもホントに素敵だし、登場人物それぞれの恋愛模様が情熱的だし、ロマンチックだし、ホント至福感に満ちた名作ですね‼️「シェルブールの雨傘」と並ぶフランス・ミュージカルの双璧だと思いますけど、前作がミュージカルと言うよりはオペラのような、音楽映画のような趣だったのに対し、今作は大好きな唄と踊りが満載のハリウッドのミュージカルをフランス人が作りました、みたいな愛情あふれる作品‼️さすがはジャック・ドゥミ監督‼️ミシェル・ルグランの音楽も相変わらず素晴らしい‼️初見から30年、ずーっと大好きです‼️
フランスミュージカルの傑作
ミュージカルはアメリカの独壇場だったが、フランスにもいい作品ができると証明した映画だった。
前作「シェルブールの雨傘」でコンビを組んだジャック・ドゥミーとミシェル・ルグランが本格的ミュージカルの傑作を作ったのだった。「シェルブールの雨傘」もジャンル分けとしてはミュージカルだが、どちらかというとオペラに近かった。
アメリカのミュージカルと違って、セットがカラフルで音楽も哀愁を帯びた曲が多く、フランス語の語感とともにフランスのエスプリ満載といった感じで、観ていて、聞いていて、楽しくなる映画だ。ただ、ストーリーは「シェルブールの雨傘」ほど主人公(カトリーヌドヌーブ)に感情移入できず、心を揺さぶるほどの感動までには至らなかった。
なお、日本で公開されたときにはすでにフランソワーズ・ドルレアック(カトリーヌ・ドヌーブの1歳半歳上の姉)は交通事故で25歳の若さで亡くなっており、感慨深いものがあった。
イイネ!イイネ!イイネ!
2017年にリバイバル公開されましたがタイミングが合わず鑑賞できなかったところ、運良く東京都下のシネコンで上映されていたため映画館で観ることができました。
とにかく、音楽が素晴らしいです。ミシェル・ルグランの曲はどこを切っても気持ち良い。また、曲の途中でガラっと曲のトーンが変化するような遊び心は今日ではヒャダインとかに通じるものがあるな、と感じました。
「アームストロング、カウントベイシー、いや、ミシェル・ルグラン!」とか曲中に言っちゃうもんなー、最高ですよ。
双子の歌と旅芸人2人組が女の子に去られるときの歌がお気に入りです。
あと、劇中では歌っている率がかなり高く、それも満足度をあげております。体感では7:3くらいで歌のシーンが多い印象(実際はそんなに歌の比率は高くないと思われますが)。歌が始まると「キター」となるため、本作は終始アガれました。
ストーリーはありきたりではありますが、過度の偏狭さや傲慢さ、無神経さといった邪悪な要素がないため、ミュージカルの魅力の障害になっていない。何よりそれが良かったです。
恋模様をかなり引っ張るのがなんとも焦らされてイイです。特にデルフィーヌとマクサンス。ここで出会わないの?みたいなすれ違いが楽しいです。結末なんてわかりきっちゃいるんでプロセスが大事なんですが、それが上手い。まさか出会う直前でフィニッシュとは!
あと、適度なデタラメさも魅力だと感じました。名前がヘンで別れたとか、ありえないだろ!とツッコミたくなりますが、このキュートな映画ならばアリだな、と思えてしまうのが本作の魔力なのでしょう。
とはいえこのプロットで127分は長く、中だるみを感じて飽きてしまったのも事実です。バラバラ殺人とか必要だった?
カトリーヌ・ドヌーブ、フランソワーズ・ドルレアック姉妹は流石の魅力でしたが、若干老けてるな、との印象。昔は若くても大人っぽかった、とも言えそうです。
そしてジーン・ケリーがシブくてカッコよかった。なんとなくCKBの横山剣さんっぽかった。これが噂のィヨコワケハンサムボーイか、と実感。というか、剣さんは音楽、世界観、ファッションなど明らかにこの映画に影響受けてるな。
鮮やかで楽しい
何度かレンタルで見ているけどスクリーンでも堪能してみたい。
ということで行ってきました午前10時の映画祭。
音楽が洒落てて素敵です。
カラフルな衣装、セット、陽の光、ダンス、ウットリすること至極です。
恋と人生を謳歌するあっかるーいミュージカル。好きですねー。
お話はぬるいってゆうか、そうたいしたことないです。
ジーンケリーがでてくると、やはりキターーってなりますし、三組の運命の恋人たちがすれ違う様にお約束のじれじれを感じ、出会うと満足感があります。
シェルブールも好きですが、明るさをより好むので、どっちかってゆうとロシュフォールのが好きです。
何もかもがハイセンスでオシャレ
フランソワ・ドルレアック&カトリーヌ・ドヌーヴの実の姉妹が双子の姉妹を演じ、ハリウッドからジーン・ケリーとジョージ・チャキリスを招いた豪華キャストのニミュージカル。心躍るフレンチ・ジャズと華麗なダンスが一気にロマンティックな世界へ誘う。舞台は港町ロシュフォール。理想を求める恋、突然の恋、忘れられない恋・・・主人公達の恋の行方に最後の最後までハラハラ。何もかもがハイセンスでオシャレ。殊に色使いが素晴らしい。ファッションはもちろん、家具や小道具、街並までもビビットでキュートなのだ。さらに特筆すべきは双子の姉としても十分に通用する若々しさで母親役を演じるダニエル・ダリュー。パステルカラーのAラインワンピースに身を包み、肩には花のコサージュ。彼女の着こなしから、パステルは決して若者のための色ではないことがわかる。大人の女性が着てこそ、甘さの中に深み、そして上品な女らしさが生まれるのだ。トキメク春、パステルカラーに身に付けて街へ出かけよう。
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