「アメリカとフランスのスター共演の、贅沢なミュージカル」ロシュフォールの恋人たち ぴのこねこさんの映画レビュー(感想・評価)
アメリカとフランスのスター共演の、贅沢なミュージカル
2025年にミシェルルグランのドキュメンタリーが公開。それに合わせて、代表作も再公開されたので、観賞してきました。
ジョージ・チャキリス演ずる旅するパフォーマーの一団が、ロシュフォールの町にやってきます。そこで流れるのが「キャラバンの到着」。ワクワク感をいやが上にも盛り上げてくれます。
踊りも素敵です。
まもなく始まる祭りをきっかけに、カトリーヌ・ドヌーヴ姉妹やその母が、前に進んでいくストーリーです。
接点がなさそうな登場人物たちが、ふとしたきっかけで繋がっていく様が、鮮やかです。
1つだけ、「バラバラ殺人」のエピソードは、全体の話の流れとどう繋がっているのかがわからずじまいでしたが。
ジョージ・チャキリスだけでなく、ジーン・ケリーも出てるのは、贅沢過ぎます。
二人の踊りは、全くテイストが異なります。「躍動感溢れるダイナミックな踊り」と、「バレエのような優雅な踊り」。
「旅芸人」と「人気作曲家」という立場の違いをこうした形て表現しているのかな、と感心しました。
最後に、ヒッチハイクで「彼」がトラックに乗り込んで、ハッピーエンドというのも、よかったな。
サントラのCDを、早速注文しました。
1967年の作品。
フランソワーズ・アルディの「さよならを教えて」が1968年で、ミッシェル・ポルナレフの「哀しみの終わるとき」が1972年なので、フレンチポップスが流行る直前の公開なんですね。
最近は洋楽といっても英語圏のものがほとんどなので、当時の状況を含め、懐かしく思いました。
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