「今夜は最高!」シェルブールの雨傘 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
今夜は最高!
ずいぶん前、タモリの出演する日テレ系TV番組「今夜は最高!」でゲスト陣とこの『シェルブールの雨傘』とそっくりな短編ミュージカルをやっていたことを思い出します。音楽にも造詣の深いタモリだが、この短編ミュージカルに震えを覚えた。日常生活が歌だけになると、まるで別次元の代物になるのだ。「音楽は世界だ」などもう一度見たい番組をいっぱい作ってたんだなぁ~タモリ尊敬!
初めて見たのが子供の頃、深夜テレビで。当時でも画期的なミュージカルに圧倒され、体の震えが止まらなかったほど。いきなりビッグバンドジャズに乗せたメロディを歌うなんて凄すぎます!しかし、理解できなかった大人の愛を今になって気付く。
戦争、徴兵制によって引き裂かれる愛。いつの時代でも理不尽なものだ。しかもジュヌヴィエーブが手紙が少ないことによって次第にギイへの想いが薄らいで、写真を見なければ顔を思い出せないほどになっていた。恋人を想う心と大きくなるお腹とは決して比例しない。また、カサールという男も寛大なのか、よほどいい女性にめぐり合えなかったのか、まだ若いのに妊婦との結婚もかまわないほどジュヌヴィエーブを愛してしまった。
帰還してシェルブール傘店も売りに出されていたことのショックによって職場復帰しても荒れるギイ。そして育ての母の死が待っていた。マドレーヌ(エレン・ファルナー)の遠くからギイを見つめる姿に萌えそうな予感。絶対にドヌーヴよりもいい!プロポーズによって「ジャヌヴィエーヌを忘れられるの?」と、全てを受け入れる覚悟だった確固たる意志もいいし、それまで兄妹然として手を出さなかったのもいい。
立ち直ってガソリンスタンドを経営するギイ。そこへ久しぶりに故郷に帰ってきたジュヌヴィエーブ。会話も少なく、互いに幸せであることを確認する二人。自分の子を「あなたに似てるわ」言う彼女がなんとも言えない哀愁が感じられた。
kossyさん
お返事ありがとうございます、
オードリーの「ムーンリバー吹替え拒否問題」ですね。
シェルブールの雨傘ではその対極で、俳優の肉声は一切カット。すべての音声が歌手による吹替えという驚がくの荒業。
監督の意向を全員が飲んだということでしょうが 歌に自信やプライドのある俳優がいたなら制作は頓挫したでしょうねー
😱💦
kossyさんこんにちはー
自分を抑えて抑えて抑えていた幼なじみのマドレーヌから 目が離せませんでしたよ。
ル・グランブルのメロディに乗せたセリフ。歌=言葉のシャンソン良かった。
ドヌーヴの吹替えはダニエル・リカーリ。