劇場公開日 2009年4月18日

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「インド版ミリオネア」スラムドッグ$ミリオネア ▼・ᴥ・▼ marronさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0インド版ミリオネア

2019年8月28日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

インドを舞台にしていますが、これはイギリス映画です。
小説『ぼくと1ルピーの神様 Q & A 』を映画化したものになります。
この作品はあくまでフィクションではありますが、原作者はいくつかの事実を元に
このストーリーを描いています。
TV番組『クイズ$ミリオネア』に出演し、賞金を獲得したジャマール(デヴ・パテル)だったが、
インドのスラム街で育った少年が正解を知るはずがないと不正を疑われ逮捕される。
彼になぜこれほどの知識があり、この番組に出演するに至ったのか。
警察の尋問によって、真実が明らかになっていく・・・という内容です。

■インド社会の暗い部分が浮き彫りに・・
日本では考えられないような過酷な状況を
スラム出身の幼い2人の兄弟と1人の少女を通じて描いています。
宗教問題、貧困問題やカースト差別・・
小学生くらいの幼い子供が巻き込まれている現状に涙します。

■ラブストーリーこそメイン!
クイズシーンはもちろんですが、回想シーンこそ、この映画の真骨頂です。
彼の実体験からクイズの正解となる根拠を学んだわけです。
その回想の㊥でピュアなラブストーリーが含まれています。
むしろこれこそがメインストーリーだと思います。

■影の主役はお兄ちゃん
ジャマールの兄サリームについてですが、彼は果たして悪役でしょうか?
私にはそう見えませんでした。
ジャマールは素直で優しい良い子に対し、兄サリームは、ずるく賢く立ち回り、
主人公に対して辛辣な仕打ちをしたりと、一見すると悪役じみて見えますが
弟ジャマールの決定的なピンチを何度も助けています。
自分の手を汚してでも弟ジャマールを守りたい、
家族が一番大切なんだろうなって伝わります。

■リアリティがあったからこそご都合主義に思わせない内容
インドが舞台で、彼を背負ってきた人生もスラム出身者なら有り得そうな内容。
そしてミリオネアの問題は実にバラエティに飛んでおり
頭が良いだけでは勝ち進めないわけです。
日本版の、みのもんたさん司会のミリオネアを見てた世代ですので
出題内容も違和感ありませんでした。
なのでリアリティあるなぁ~って思いました(・∀・)

面白い映画でした!!

Leo★/R