「泣けました。とことん、あざとかったけど。」スラムドッグ$ミリオネア キューピー麻呂さんの映画レビュー(感想・評価)
泣けました。とことん、あざとかったけど。
スラム生活の描写という点では、『シティ・オブ・ゴッド』を見たときほどの衝撃はなく、甘ったるい印象は拭えないんだけど、“寓話”という意味では、これはこれでアリだと思う。
原作は、ご都合主義的というか予定調和な展開が欠点だったんだけど、映画ではそれが解消されている。実に巧みな脚色。特に、三銃士のネタを持ってくる辺りが巧い(あそこはほとんどの人が「ダルタニアン」で引っかけられるので)。
エンディングのインド映画的なサービスも、遊び心満載で、幸せな気分にしてくれる。
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