劇場公開日 2008年12月20日

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アラビアのロレンス 完全版のレビュー・感想・評価

全56件中、1~20件目を表示

5.0圧倒的な映像の説得力

2025年6月1日
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左から右へオレンツたちが無垢の無慈悲の砂漠を行軍する。
その行軍の繰り返しの中で変わっていくのは、弱い我々人間だけで、不変なのは砂漠と愚かな行軍だけ、という映像の説得力。
変わらない砂漠とどんどん虚ろになっていくロレンツの瞳。
一つ上の存在の、あの腐った匂いのする老人たちに私たちはなりたいだろうか。

今まで愛した映画たちの参照元がたくさんあって大興奮の約4時間でした。
あのスター・ウォーズも、もののけ姫も、マッドマックスも、DUNEだって、このカットを参照していて、きっとこの映画だって何かを参照していて、その大きいハブを観られて大変感動しました。

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あした

5.0人間の業

2025年5月5日
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この作品は砂漠の映像美やスケールの大きさが有名ですが、主題としては人間の業というか、人生の虚しさみたいなもののほうが強く伝わってきました。どんなに戦果をあげても前線で戦っている兵士など上官の駒に過ぎず、政治的な思惑に巻き込まれて利用されるだけなのだということがよくわかります。そして冒頭のシーンであっけなく命を失うロレンス。人間なんてそんなものですね。

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van

3.5人生は分からない

2025年5月2日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

驚く

ロレンスが得たもの、失ったものはなんだったのだろうか。そんなことを考えさせられた。現地に溶け込み、行動力も相まって地位や名誉は確かに得た。スリリングな人生だった。ただ、銅像にするほどだろうか、と言う人も居た。途中からは、本当は普通の生き方がしたいということも伝わってきた。家族も居なかったのかな。その意味では、人生や幸福を失ったのかもしれない。日本でいう仕事人間という捉え方もできる。
そんなこんなを終わらせてこれからは普通に生きて、幸福を得て・・・とはいかなかったオープニングが全てを表すアンチテーゼでしかない。人生は分からない。

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tigerdrver

4.0先人達へリスペクト

2025年4月27日
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鑑賞方法:映画館

いや〜長かった。汗
わかっていたけど、インターミッションあったけど、やはり長く感じた。
内容に関してはそこまで感動したわけではない(すみません)が、先人達へのリスペクトを込めて星4つ。
今やCGは当たり前、AIで映画が作れてしまう時代。
それに比べたら、この時代にこれほど壮大なスケールの映画作りに携わった人たちの苦労はいかほどだったか。
外へ出ず汚れず痛みもなく映画が作れる時代を羨ましいと思うだろうか?

しかしラクダって乗り心地悪そう(笑)だが、馬と同じくらいのスピードで走れるの?

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ジャーニー

3.5昔に何かで見てた(テレビ放送かVHSかは覚えていない)が、オリジナ...

2025年4月9日
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鑑賞方法:映画館

昔に何かで見てた(テレビ放送かVHSかは覚えていない)が、オリジナルより約20分長いこの "完全版" は初鑑賞だったので「ならば映画館で」と言うことで午前10時の映画祭にて最前列で鑑賞。休憩10分を挟んで4時間の着座。
壮大なスケール感、現代ではCG無しでは難しい撮影、特殊なレンズを付けたカメラ等など解るが やはり長く感じました。
『プロメテウス』(2012)でマイケル・ファスベンダー演じるアンドロイドのデヴィッドがロレンスの喋り方をまんま真似てるのが、改めて分かった。見た目は "男性型" だが性別の無いデヴィッドに "中性" のロレンスを当てはめた演出なのだろう。

『アラビアのロレンス』撮影中にラクダの大行進のシーンでピーター・オトゥールが落ちてしまい、監督たちは後続のラクダの群を見て「あっ、これは踏まれて駄目だろう」と覚悟したらしい。しかし、ラクダには人が落ちたら覆い被さる様な習性がある(もしくは訓練してた)のか ピーターは無事だった。近づいてデビッド・リーンが言ったのは「ピーター、次のテイクは行けるか?」だったとか。

後のインタビューでピーターに「冒頭のオートバイは実際にあなたが乗って撮影してるが危なくなかったですか?」と聞くとピーターは「危なかったので最後に撮影したんだ」と答えた。(トム・クルーズの『M:I-2』の岸壁登りのシーンも確かそうだった。)

ちなみに長尺映画で長く感じなかったのは『ベンハー』(1959年 222分)、『ドクトル・ジバゴ』(1965年 197分)、『ゴッドファーザー PARTII』(1974年 202分)、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(1984年 205分)、『シンドラーのリスト』(1993年 205分)、『バビロン』(2022年 185分)、『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』(2023年 206分)など上げればきりがない。

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ナイン・わんわん

5.0現代に通じる歴史を描いた一大叙事詩

2025年4月9日
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鑑賞方法:映画館

映画史に残る名作である「アラビアのロレンス」ですが、これまで観る機会を得ずに来ていました。それが「午前十時の映画祭」で上映するというので、観に行って来ました。
ただ有名な映画であるということは知っていたものの、内容については殆ど知識がありませんでした。実際映画を観たら、第1次世界大戦当時の話であることは分かりましたが、鑑賞後にググったら、なんとロレンスが実在の人物であることを知り驚きました。まさに無知の知というか厚顔無恥というか・・・

いずれにしても本作は、第1次世界大戦当時に実在したイギリス人士官であるロレンスが、現在のエジプト、イスラエル、ヨルダン、サウジアラビア、シリア付近の中東地域で八面六臂の活躍する様子を映画化した一大叙事詩でした。そしてそのスケールのデカさ、映像美、壮大な音楽、出演者たちの熱演はもちろん、実在の人物に寄せた役者の容貌、さらには砂漠の中での大迫力の戦闘シーンなどなど、どの切り口も驚嘆すべきものがありました。
主人公のロレンスはと言えば、中東地域の歴史やアラビア語にも通じた博識で正義感溢れる人物ではあるものの、礼儀作法がなっておらず、上官に疎まれる相当な変わり者として描かれていました。そんな彼の任務は、イギリスが属する連合国と戦っていた中央同盟国に属するオスマン帝国の力を削ぐため、当時オスマン帝国が支配していたアラブ民族の反乱を援助するというもの。そういう意味ではスパイ映画と言ってもいいものの、現代風のスパイ映画とは全く趣を異にするところが本作の特徴でした。
そして本作を一介のスパイ映画ではなく、一大叙事詩に押し上げたのは、やはり主人公ロレンスが背負ったものが、まさに歴史そのものだったからのように感じられました。ロレンスは、(オスマン帝国だけでなく、イギリスなど欧州勢からの独立も含む)アラブの独立を助ける義勇溢れる人物として描かれており、大戦後にオスマン帝国から分捕ったアラブ地域を、イギリスとフランスで分割統治するという密約であるサイクス・ピコ協定の存在を知らずに活動していたという前提で描かれていました。その前提に従うと、祖国イギリスが裏で仁義にもとる密約を交わしていたことを知り、義憤にかられるシーンは、本作最大の見せ場であり、暗黒色をした国際政治のリアリズムを嫌が上でも感じさせるところが実に印象的でした。

そして本作で描かれた中東における紛争は、現在進行形で行われているパレスチナ・ガザ地区におけるジェノサイドにも通じている訳で、百年以上続く紛争がいつになったら終わるのか、思いを至らせざるを得ない思いになったところでした。

そんな訳で、映画史に残る本作の評価は★4.8とします。

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鶏

5.0力強く美しい、実写の魅力満載

2025年4月8日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

怖い

興奮

砂に塗れた撮影隊が砂に塗れたロレンスを砂漠で撮影する事による、この上ない力強さと美しさがあると思いました!
私の想像など遥かに及ばない途方もない苦難の果てに今作を制作してくれた人達や携わった人達に、感謝し賞賛するばかりであります!

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4423

3.5何でもありの壮大な歴史絵巻

2025年3月16日
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鑑賞方法:DVD/BD

先日観た「愛を耕すひと」(23)のニコライ・アーセル監督のインタビューで、「今回の映画を作るに当たって、『アラビアのロレンス』を参考にした。スピルバーグはこの映画を初めてみたとき、もう映画なんて作らなくていい、この映画を超えるのは無理だからと言ったというが、私もその気持ちが分かる。年に1回は観ている」と話しているのを知って、観てみました。壮大なスケール感、先の読めない展開、複雑な人間模様…。確かに圧倒的で他の追随を許さない大作でした。CGのない時代に、過酷なヨルダンの砂漠で3年もかけて撮影された映像美や迫力、そして、モーリス・ジャール作のテーマ曲も名作を美しい調べとともに脳裏に焼き付けてくれます。それはそれとして、今作を手本として、スピルバーグ監督やアーセル監督が傑作を生み出してきたことにも深く感銘を受けます。

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赤ヒゲ

5.0映画館的な あまりにも映画館的な

2025年1月8日
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これほど映画館で観るべき作品を他に知りません。

圧倒的なロケハン、圧倒的なスケール感、圧倒的なカメラワーク、
逆説的に、テレビ画面ではスクリーンの百分の一程度しか再現できないので、一つ一つの長めのシーンが冗長に感じてしまいます。
つまり、それほど圧巻の映像技術と言えましょう。

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越後屋

5.0アリさんがサリーちゃんのパパにしか見えない…

2024年1月9日
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鑑賞方法:映画館

🍄2024年の野望🍄
《アカデミー賞作品賞》受賞作品制覇✨ 全95作品中記念すべき4作目✨✨
1963年作品賞受賞

『めちゃくちゃ長いよ〜しかもずっと砂漠の映像😂』となんだか観る気を無くさせる評判ばかり周りから聞いていたのでこれまで挑戦しなかった本作品。それでもアカデミー賞作品賞コンプを目指すなら避けては通れない道……ということでWOWOWさんの放送を録画してお家でゆっくり〜と思っていたら新文芸坐さんがまたしても超絶タイムリーに上映してくれるとな✨✨これはお家で観るより劇場のやつだろー!と観て参りました📽

まず冒頭から驚きの暗転、有名なテーマソングのオケ音楽のみ4分半の演奏。事前の場内アナウンスで聞いてなかったら“あれ?映像無いの??”と映写機の故障を疑ってたよ、絶対😂
基本的にこの映画ってこの超有名曲をいろんなテンポ、曲調、楽器使用で何度も繰り返し使用するから最初に刷り込んでおくつもりでこの4分半使ってるのかな??確かに効果覿面だったー。

英国軍の中では変わり者として知られるロレンス氏だったけど、砂漠の民たちの心を掴むのが上手かった。距離の詰め方、信頼を勝ち取る方法、その辺りをナチュラルにやってのける。途中、『VIVANTで観たヤツやーん!』となる場面も多いけど、砂漠のシーンが素晴らしい🌟
砂漠って砂砂砂の印象だったけど、いろんな表情を持つと知ってあたしもロレンス同様砂漠に魅せられてしまった(´∀`艸)♡♡
“There are only two kinds of creatures who find fun in the desert, bedouins and gods, and you are neither. ”と言われてたけど、あたしもロレンスも楽しめるタイプかとww

いや〜他にも書こうと思ったら次々と出てきてしまって収拾つかないからこの辺で。
歴史上の出来事、実在の人物、そして1962年に発表された作品でありながら壮大なスケール、今でいうブロマンス(やBL含む)なんかも織り交ぜられてて盛りだくさん。『2001年宇宙の旅』以来となる久々にインターバルのある作品観たけど、こっちは長さをあまり感じさせられることなく(イビキかいて寝てるオヂサンは結構居たけどw)もう一度でももう二度でも観たい作品。

大好き💕そして『イングリッシュ・ペイシェント』が観たくなったー🍀

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らまんば

5.0大画面で観るべき映画‼️

2023年7月15日
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楽しい

怖い

興奮

まずこの作品の一番の見所は、砂漠という大自然の圧倒的魅力を70ミリの大画面に描いたところです‼️といっても、今時70ミリの上映方式を採用している映画館なんてありませんから、普通の映画館の大画面で観れば充分だと思いますが、常に映画館で上映しているわけではありませんので、なるべく大きなインチのテレビの大画面で観ましょう‼️ちなみに今地球上で最大のテレビサイズは370インチです‼️30年以上前に初見した際、四角テレビのブラウン管で鑑賞、後にワイドサイズで鑑賞した際、その画面の構図設計の緻密さに驚愕したものです‼️砂漠の向こうに、まるで蜃気楼のように一つの影が浮かび、それがだんだんと人の姿だとわかってくるロングショットにまず引き込まれます‼️このシーンは砂漠というものはどういうものかを我々に教えてくれる名シーンです‼️そしてラスト近く、ロレンスがオマー・シャリフ、アンソニー・クインとラクダの大部隊を従え "ダマスカスへ!"と進撃するシーンの高揚感はホント素晴らしい‼️そしてロレンスを演じるピーター・オトゥール‼️ロレンスというアウトサイダー的な人間が、理想と現実のギャップに突き当たって人間性がどんどん変化していくその過程が、この作品の一番のテーマだと思います‼️そして大画面にふさわしい迫力のあるモーリス・ジャールの音楽‼️ほんとに素晴らしいですね‼️

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活動写真愛好家

4.0美しく恐ろしい砂漠の風景

2023年7月15日
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鑑賞方法:映画館

怖い

知的

午前十時の映画祭で鑑賞しました。この有名な映画、タイトルだけは知っていたものの見るのは初めてでしたが、こういうストーリだったのね。強く印象に残ったのは、前半部分の美しい砂漠の風景でした。美しくそして恐ろしい砂漠の風景は、冷房の効いた映画館のなかではあっても、夏に鑑賞すると砂漠に水を持たずにいることの恐ろしさが、なにやらうっすらと感じられます。

最初は、なにやら軽くてフワフワした印象のロレンスですが、段々と戦士の顔になってくるところは興味深かったですね。実在のロレンスの評価はさまざまだったようですが、映画をみた感想も同じような感じです。彼も苦悩していたのでしょうな。それにしても、砂漠の民は苛烈な環境で文化を育んでいただけに、その価値観や正義感も現代の日本に住む私には、到底理解できるものではありませんでした。

映画館での拘束が4時間近い大作でしたが、長さは感じませんでした。名作と言われる映画を鑑賞出来て幸せと思える時間でした。

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お菊の皿

4.5雄大な砂漠と細か過ぎる人間模様

2023年7月2日
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鑑賞方法:映画館

知的

名作としての存在のみ認識している状態で午前十時の映画祭にて鑑賞。午前十時の映画祭には感謝です。

感想はタイトルの通りです。文句なしに名作でした。
ブリティッシュとベドウィン、ターキーの民族の違い、部族、民族の中での立場の違い、文化の違いと砂漠とのコントラストで表現したのかな、と感じました。そこに、ロレンスの虚無感、と自分には映る、にはまり込んでいく姿にやるせ無い気持ちになりました。

しかしなんだ?UKの二枚舌に翻弄されたのはアラブだけではなかったんですね。

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zem_movie_review

5.0これぞ!

2023年6月29日
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鑑賞方法:映画館

映画館では初鑑賞。
この素晴らしい映像を映画館で味わえて良かった!
マッチ棒から砂漠に切り替わるシーン、遠くからアリが現れる井戸のシーン、大好きなシーンがいっぱい有ります。
インターミッションから先は、政治やロレンスの苦悩の話しが多くなるのは残念ですが。
それも含めて映画史に輝く傑作だと思います。

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やまぼうし

5.0風とライオン

2023年6月25日
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鑑賞方法:映画館

興奮

知的

難しい

「驚いただろう?君たちはアラブを野蛮で残酷だと罵る。だがこれを見ろ、本当に残酷なのはどちらだね?」

午前十時の映画祭で鑑賞。
我が歴代映画ランキング第6位を20年間守り続けている本作。
完全版のDVDを買い与えられたのは13歳のときだった。以来お気に入りの1作で、それこそ嘗めるように観てきたものだ。高校では世界史を選択したが、最も試験の点が良かったのはイスラーム史だった。当然、背景にはこの作品がある。
では何故観たって?劇場で見たことがなかったからだ。音を楽しみに行ったと言うべきか。モーリス・ジャールのスコアが聴きたかったから行った。
これは…もし映画が好きならば好き嫌いに関わらず観ないといけない作品だと改めて実感した。しかも劇場で。太陽を、熱砂を、TVで目にして理解したつもりになっていたのが何とも情けなかった。こんな作品、二度と人類には製作出来まい。
サウンド以上の収穫は歳をとったからこその「見方の変化」に利息として現れた。初めて観たとき、僕にとってロレンス(演:ピーター・オトゥール)は「理想に燃えた悲劇のヒーロー」として映った。だが今回は真逆。(ナチス・ドイツを除けば)世界史上類を見ない最低最悪の偽善国家である大英帝国の魂胆を知りながら看過し、大言壮語でアラブを焚き付けたロレンスは「己を過信したペテン師」として映った。恐らく大英帝国の中でも1,2を争う悪行である「三枚舌外交」の片棒を担いだのだから、その罪は重く、「僕は知りませんでした」では到底済まされない。唯一の救いは終盤に彼自身がそのことに気付く点にあるが、時既に遅し、個人の力ではもはやどうにもならない局面まで事態は悪化していた。
キャストで見てみると、この作品は典型的なまでの「フットボール型」。もちろんロレンスはピーター・オトゥール以外考えられないくらいのハマり役なのだが、不滅の1作たらしめたのはアリ首長(演:オマー・シャリフ)とアウダ・アブ・タイ(演:アンソニー・クイン)の2人によるところが大きい。最後に点を決めるのはロレンスだが、この両翼がサイドを駆け上がるからボールは運ばれ、ロレンスのゴールへと結び付く。
このフォーメーションをチェスの如く組み上げたデヴィッド・リーン監督に改めて脱帽し、心からの敬意を表する。

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ストレンジラヴ

4.04Kのデジタルリマスターの映像は映画館で見るべし

2023年6月23日
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鑑賞方法:映画館

午前10時の映画祭 デジタルで蘇る永遠の名作。
このシリーズで見た。大画面、大音響、そして4Kの映像は素晴らしい。3時間47分。そんなに長くは感じなかった。1962年の作品。

NHKのドキュメンタリーでもロレンスの放送があったが、アラブを裏切ったことや反乱軍の指導者フェイサル王子とイギリスの通訳をしたことなどはこの映画には直接描かれてはいない。
多くのシーンは灼熱の広大な砂漠の中を延々とラクダとともに行進する過酷なシーン。そして、いくつかの激しい戦いのシーン。数多くのラクダや馬が入り交じる映像は、「実写」であり迫力がある。現代のような多方面のカメラアングルによるコマ割動画の連続やスローモーション、グロテスクなまでの殺され方などの演出効果はないが。

あまり歴史的な流れや地図上の位置関係を具体的に説明してくれないので、今どこで何が起こっているのかがつかみにくい。事前によく調べておくとより楽しめるのではと思った。

後半からはアラブとトルコの戦いなど、様々な動きが入り交じるので面白くはなるのだが、ロレンスも人間が変わったようになり、どうもスッキリしない。
もっと史実に忠実だったらと思うが。1962年公開の時点では限界?

イギリスの思惑でアラブとトルコを戦わせ、アラブには独立を匂わせるがそのつもりはなく、イギリスの石油資源確保のための利用に過ぎなかった。

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M.Joe

5.0映画館で見るべき作品

2023年6月19日
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鑑賞方法:映画館

興奮

知的

幸せ

素晴らしい、余りにも素晴らしく偉大な作品。機会があれば、劇場にて鑑賞して欲しい。一人の稀有な人間の生涯を見事に演じたピーター・オトゥール、個性の強い優れた役者陣の素晴らしい演技、演出、舞台美術、脚本、映像の美しさ等々。映画の真髄を全てパッケージにしたこれこそが映画であると言っても過言ではないだろう。特に砂漠の美しさに息を呑んでしまう感覚を堪能してもらいたい。

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shanti

3.5午前十時の映画祭 にて。

2023年6月18日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

午前十時の映画祭 にて。

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ほんのり

5.0リマスターされ続ける名画中の名画

2023年6月10日
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あるイギリス軍人の栄光と挫折。砂漠と荒地が果てしなく広がる異世界を冒険した男の物語。セリフが示唆に富んでいて何度観ても面白い。結構パーソナルな映画ではあるが、やはりイギリス、アラブ諸国、トルコの関係など、現在の政情と比べると大変に面白い。

当たり前だが、これがCGあと処理なしのロケ撮影だと思うと感心してしまう。幾つかのシーンは誰の目にも焼きつく名画中の名画。VHS、DVD、ブルーレイ、4k版とこれからもリマスターされ続けるのだろう。

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Yuk