アラビアのロレンス 完全版のレビュー・感想・評価
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プロジェクターで見なさい。
クライマックスだけでなく、全編に渡って大エキストラを使っており物凄いスペクタクル感を生み出している。まさに史上最大の巨編。
この映画には政治的歴史的背景があるので見る前に少し予習しておくとよいでしょう。ま、要はアラビア半島のオスマントルコからの独立をイギリスが支援するってワケですが。
この映画で語られている物語の後、サウジアラビアという国ができてイギリスと良好な関係を築きます。その後、石油ビジネス支配権がアメリカに移り現在もサウジとアメリカは親密な関係にあります。
シナリオ的には結構ちゃらんぽらんで「なんで、それで納得するの?」的な部分が多く、主人公の内面的感動も上手く描けていません。というか最後までジレンマを抱えたままです。ジレンマを描いただけになっちゃってます。でも、映画の壮大感や演出の力によって見ごたえのある、心に残る作品に仕上がっています。
大スペクタルとはこの事
・アラビアに派遣されたロレンスがそのたぐいまれなる才覚で群衆を率いていく
・圧倒的な砂漠のロケーション
・村まるごとや民族の大移動をロングショットでとらえる
・砂漠にひとり取り残された者のためにひとり道を引き返すロレンス、またその後裏切られるまさかの展開
・一時期午後のロードショーのオープニングに流れてたテーマソングが随所に流れる
・とにかく何かって言うと、らくだにのって爆走
この超大作、ようやく鑑賞。アラブの歴史を知っていたらさらに楽しめた...
中東問題な
砂漠の美しさに圧倒される
数十年ぶりの再見、しかも完全版。ただし、午前十時の映画祭で見ようと思っていたものの、コロナの影響で自粛したためやむなくDVDでの鑑賞。
砂漠の美しさに圧倒されるし、音楽も良いので、劇場で大画面、大音量で見られなかったのが悔やまれる。
完全版はオリジナルより20分ほど長くなりトータル227分はさすがに長過ぎる。特に後半は政治的な話が多くなり面白味にかけてくる。ラストもやや唐突な終わり方感あり。
歴史とは何か。
他のどの戦争映画とも違う
文字通り壮大なスケールの歴史活劇
いくら名作でも自分が生まれる前に公開された映画は後追いで観るしかないけれど、新作がどんどん公開される中で正直なところそのタイミングが意外と難しい。
昨年末ピーター・オトゥールが亡くなったことがきっかけというのも何だか申し訳ないような気もするけれど、これは映画好きならば観ておかねばという作品だと痛感しました。
第一次大戦中、中東戦線においてアラブ人を率いてトルコ軍を打ち破った実在の英雄T・E・ロレンスが主人公ということで、割と単純な英雄礼賛映画だと思って観始めたら、これがとんでもない間違いだった。
確かに前半の山場、アカバ攻略、続く鉄道爆破作戦辺りまでは、アラブ人に受け入れられ、敬愛され、ロレンスは全能感に近いものさえ感じ始めている。しかし、アラブ人でないことを見破られトルコ軍に捕まり拷問(おそらくレイプを含む)を受けたことで彼の全能感、自信は粉々に打ち砕かれる。
自らをキリストになぞらえ、透明人間だとさえうそぶいていた彼は、自分は特別な人間などではなかった、アラブ人になったつもりでも目の色やはだの色は変えられないということを思い知らされる。
そして、拷問を受けたことでゲイだ(異論はあるでしょうが)と自覚し、自分が普通じゃないということも思い知らされる。
普通の人間だということと、普通じゃないということを同時に思い知らされるというこのアンビバレンス。
戦争の英雄による冒険活劇だと思っていたものは、実はひとりの男の自分探し、居場所探しの物語だった。
厳しい自然環境の場所というのは概して美しくて、是非大きなスクリーンで観てみたいシーンばかり。
地平線から上る朝日、風によって作られる砂紋。今ならすべてCGで出来てしまうのだろうが、ここには本物の美しさがある。
今ではこのスケールで全編ロケの作品は望めないだろう。
ここに描かれたロレンスの英雄像については、特にアラブ側からの異論もあるようだが、だからと言って、この作品の価値が下がることはない。
映画館で見るべきサイズ
アラビア砂漠の厳しくも美しい映像美と風景!大人になって初めて判る面白さの数々。
昨日、NHK BSプレミアムで観ました。
二十年前くらいに、地上派アナログ放送で観たことがありますが、今回はBSで観た完全版であり、我が家のテレビも今年の夏にデジタル放送対応の最新式テレビに変わったばかりなので、この映画の映像の美しさに圧倒された四時間となりました。
私は、1993年にエジプトを添乗員として案内したこともあり、トルコやエジプトなどのヨーロッパ、アフリカ、地中海付近における政治背景や社会情勢、歴史的な認識なども少しは理解出来るような大人になりました。(笑)
トルコ軍に捕まった際にロレンスが受けたのは何だったのか?
本当の意味が今なら判ります。
ブルーの瞳に何が見えた?
映画は見るべき時に
新宿のタイムズスクエアでみた。スクリーンでは、はじめてだ。
子供の頃からこれまで、TVモニターでは4:3のサイズにおさめるために、台詞ごとに不自然にカット内でパンされる洋画劇場をはじめとして、レンタルVHSでは何度も。冬には『アラビアのロレンス』を夏には『ドクトル・ジバゴ』といったふうに。完全版も購入したりして。(ちょっとした大人買い)
TVでは、インターミッション前の広大な砂漠のシーンに圧倒されたものが、スクリーンでは、逆に後半の暗澹たるロレンスの心理がより詳らかとなった。
ニュー・プリント版ということでアレック・ギネスのアイシャドウがキツ過ぎる(これは成瀬巳喜男作品の高峰秀子のメイクにもいえる)という瑕瑾は、誰のせいでもない。当時の撮影と映写では、高峰秀子の鼻筋に白く線を入れなければ鼻に見えなかったのだ。
ファイサルもまた。
映画館での同時代体験は何物にも換え難い。
このことだ。
アラビアのロレンス
文句無し
決して長くは感じない。
何度観ても その度に新しい発見があり、深くなった自分に出会える作品!
映画史に残る傑作というか 誰もが認めるデビッド・リーンの「アラビアのロレンス完全版」が正月映画として新宿のテアトルタイムズスクエアで12月20日から上映されますぞ!
これは もう涙モノ!
DVDでしか観られなかった完全版ですからねえ!
しかも 今回は初のデジタル音響だとか・・・
この作品ほど自分が年をとりながらも観るたびに新しい発見がある作品はないわけでして、要するに いくつになっても成長している(?)自分に出会える作品でもあるわけです。
先日の新宿プラザ劇場の閉館イベントで再見した「ベン・ハー」もある意味ではそうでしたが、これはもうその教科書ともいえるしかも映画らしいスペクタクルな映画です!
今、都内で大劇場といえば新宿ミラノ座ぐらい!
スクリーンの大きさだけでは 豊洲のユナイテッドシネマの10番スクリーンが幅22.6Mで 現在では日本最大らしいですが、アイマックス仕様のスクリーンをそのまま利用している今のテアトルタイムズスクエアのスクリーンで イベントではなく 通常上映でこの作品が観られるなんて!
70ミリプリントではなくてもスクリーンに対して 中段のど真ん中に座って観られる急傾斜ですから これはもう二度と経験出来ない鑑賞の仕方ですぞ!
モーリス・ジャールの音楽と共に あの悠久の砂漠の世界にひと時連れて行ってくれるのは必至です!
関東に住んでいる人は絶対にこの機会を見逃して欲しくないです!
さらには地方に住んでいる方も この正月は金を払ってでも上京する価値があるというもの!
嘘はいいません!
この作品を未見の方は この機会を絶対に観逃さないでくださいよーー!
一生後悔しますよーー!
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