「アリさんのほうがまともでは。。」アラビアのロレンス 完全版 リボンさんの映画レビュー(感想・評価)
アリさんのほうがまともでは。。
リバイバル上映されていたので、長いけどインターバルもあるということで見てみました。
中東、アラビア半島のあたりは学生時代に専攻していてアラビア語を第二外国語で選択していた身としては、ロレンス中尉(後に少佐、大佐)がなんか途中で傲慢な人になってしまい、また人をあやめることをなんか楽しむ?みたいに「捕虜はいらないーー!」とかってなっちゃうのが残念でした。
勿論最後のほうでもっと普通の勤務でいられるように異動届は出してるけど、アリさんから「ここまで部隊を引き連れてきて投げ出すのか!!」と言われるのも当然。。
自らは身を引くというなら、イギリス人が率いるより現地の人にもう任せる、引き継ぎたいとしてもタイミング遅いし。うーん。ロレンスさんに全然共感出来ない。
アラブの民を混乱させないでくれよ、って思ってしまいました。そんな名作なのかなぁ、ごめんなさい、この映画の良さがよく分からなかったです(涙)
まぁ同情すべきは、前半で命がけで助けたガシムさんを部族間の大きな争いにしないため自ら手にかけなければならなかった虚しさ、無念さ。
そして従者になってくれた若者2人を1人は砂に飲み込まれるのを助けようもなく、1人は事故による大怪我でそのまま捕虜にさせられずまたしても自ら。。。という出来事。
ガシムさんの件だけでも平常心でいられないのに追い打ちをかける出来事が心をおかしくしてしまったのかな、と思いました。
途中アリさんに「私がただの人間だと思うか?私を誰だと思ってる?」という傲慢発言も、自分を神格化でもしないことには心を安定させられなかったのかなぁ。。とも。
まぁ、自分が単なる普通の人間であることには気付いてくれたので良かったですけど。。
冒頭のバイク事故は、ようやく祖国に大佐として帰還出来たのに結局バイク事故で亡くなるという、人生の虚しさを伝えていたのでしょうか。
アリさんがギリギリまでそばにいて、ロレンスを真っ当な生き方に少しでも補正しようと尽力してくれて良かったです。
領土争いはいつでも悲しいものですね。。
映画としてはエキストラやラクダ、馬の凄い数に、スケールの大きさはめちゃめちゃ感じました。
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