「☆☆★★★ ※ 鑑賞直後のメモから 『選挙』の監督による観察映画第...」精神 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
☆☆★★★ ※ 鑑賞直後のメモから 『選挙』の監督による観察映画第...
☆☆★★★
※ 鑑賞直後のメモから
『選挙』の監督による観察映画第2弾。
いきなりタイトルの下に《観察映画第2弾》と出て「おいおい!」…と言った思い。
『選挙』は主人公にあたる山内和彦氏のキャラクターが絶品だった。
実に頼りない上に、周りの空気を読み過ぎるマイナス+マイナスの要素が、いつしか特大の➕へと転じてしまう不可思議な、日本特有の選挙制度を。ただ観察するだけで、皮肉に繋がる面白さだった。
ところが今回は、心の病を抱えた人達の観察。
はっきり言ってこれは観ていて辛い。
『選挙』の時とは違い、対象となる人達の気持ちが《死にたい!》…とゆう、重いテーマを抱えているだけに笑えないのだ!
いや、本来ならば笑ってはいけないのだろう…。
おそらく本音で言えば、「是非とも見て考えて欲しい!」…と言った方が正しいのだろう?とは思えるのだけれど。
しかし、実際に出来上がった作品を観ると。「笑って貰って結構!」…と言った意識で演出されている気もする。(実際問題、予告編だけを観たらその様に作られているのだが…)
それを製作者側及び、数人の対象者双方に見受けられるからなんですが…。
それゆえ、『選挙』を観た人達が感じる。「やっぱりこれってどこかおかしいよね〜」との思いも。今回に関し、個人的には「だから何なのだろう?どう感じて欲しいのだろうか?」…との思いを強く持ってしまった。
こんな俺は、意識の低い人間なのだろうか?
2009年6月21日 シアターイメージフォーラム/シアター2
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