グラン・トリノのレビュー・感想・評価
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あら、良い作品
名作といって良いのではないかな。
イーストウッド監督というのは戦争に行った人で、浮わついた映画の現代においても落ち着いた作品を撮る人物だと思っている。(私は3作品くらいしか見てないが)
この『グラントリノ』はまさにイーストウッドらしい作品。
最後のシーンは自己処罰欲求の現れだと私は理解するが、これは日本の戦後文学の特徴と一致する。アメリカも日本も考えることは同じなのだなと感じる。
2008年の作品とは思えない、「戦後」の臭いのする作品であろう。
非戦主義者のイーストウッドが作った良心のある作品。
現場で働くことになった少年を見守る暖かい目や、隣人を気づかう中国系の女の子やら、どこか気品に満ちている。
差別的なユーモアがあっても、不快に感じずむしろ笑ってしまう、そういう作品。
銃社会
アメリカの差別と銃社会
もっとも嫌うものが題材だ
そのうえ偽善的キリスト教
あんまり笑えない皮肉
あたし暮らせない こんなとこ…
息子家族もみんなサイテーなやつらだけど
育てたのは主人公
そんな人生、美しい死に方したね…
ウォルトかっこよすぎ…
ウォルトの生き様が格好よすぎた。
タオとスーを守るために、
奴らを殺しに行くのではなく、自らの命をもって守る姿が勇しかった。
病気で後が長くない事もわかっているけど
タバコと酒はやめずに、最後渋いスーツを新調して、丸腰で死にに行く…
じんわりと余韻の残る映画でした。
車が欲しくなる
妻に先立たれ、息子家族からも煙たがられていた昔気質な頑固オヤジ、ウォルトが隣に引っ越してきたモン族の少年タオやその家族らとの交流を通して少しずつその考えを変えて行く様子を暖かくそして残酷に描いた作品。
酒とタバコと愛犬と庭の手入れ、そして50年勤め上げたフォードで自身も部品の取り付けに関わったグラン・トリノを乗り回すでもなくピカピカに磨き上げ、満足そうに眺める。
その楽しみだけをとても満足そうに、しかし仏頂面に演じるは名監督クリントイーストウッド。60年代から映画業を続ける彼を俳優として観たのは恥ずかしながら今回が初めて。
190を超える上背、ギラついた眼光、ハゲそうでハゲない頭。とても80手前の人間には見えない容姿。声も低くてしゃがれててカッコいい。
散々クロだのイエローだの差別用語を連発したり、たまに会う友人たちとは憎まれ口しか叩かなかったりの頑固オヤジが赤の他人、しかも国籍も民族も違う人々と心を通わせていく姿は見ててとても心和む。
酔っ払って気分良くなればベラベラ喋るし、子ども相手にも臆することなく接する姿は見ててかわいいおじいちゃん笑。
急に気に入られてモン語?で何言ってるかわからないおばちゃん達から食べてる最中にメシを追加されていくシーンはすごく笑えるお気に入りのシーン。
ただの老人と異国の少年の交流を描いただけではなく、しっかりと男の生き様を描いている点も良い。
「アメリカの男」とは?を見事に体現し、タオにもそれを叩き込む。男らしさを学ぶの件は悪影響の予感しかなかったがあんな物騒な街ではあれくらいの度胸で生きていかなければいけないんだろう。
ラスト不良どもの家に乗り込む前に身支度を整える姿が最高に渋い。スーツ新調してるシーンなんか最高にクール。ここだけでウルってくる笑。
何よりもクールなのが指で銃を構えるあの仕草。にわかのためダーティハリーをまったく知らないが調べてみるといろいろとオマージュがある様子。古くからのファンからしたらあの仕草はたまんないんだろうなぁ。
40年以上に渡り俳優として活躍してきた男の集大成が伺える名作。
この生き方には憧れる。が、酒もタバコも全然で向いてなくて悲しくなる笑。
うなる
なんていうか、言葉にすると薄っぺらく聞こえてしまうのが残念。
言葉にすることが恐れ多い。
なんと言ったらいいんだろう。
とにかく、まず、あのウォルターの役。
そもそもの脚本での人物像の作り方が上手い。
「だんだんと心を開いていく」っていうことなんだけど、その開いていく様が、違和感無く、そして元々のウォルターの性質を残したまま、心を開く構図が素晴らしい。
上手い具合に、愛着湧いちゃう。
愛犬を相棒みたいにしている感じとか、
差別的なこともめちゃくちゃ言うけど、それさえもイカしてる感じの、ほんと上手い具合に、何も悪い意味を持たない、言われた方も気にならない、笑えるような感じ。。。んーーなんて言ったらいいのか。。
上手。
そしてクリント・イーストウッドの息の吹き込み。
彼の渋み、威厳、ジョークを言った時のイカしてる感じ。
クールだなあ、、めちゃくちゃかっこいい。シビれる。
神父との関係もいい。
うまくできてるなー。
あの関係性があるから、お葬式がキマる。
グラントリノもかっけーーーー。
そしてそれが映画の題名になるなんて、、、
もーーーーーーー
にくいことするわーーーー笑
ため息が出るほど、上手な映画でした。
5点満点にしてないのは、映画の広告?ポスター?DVDの表紙が、この映画の素晴らしさに対して
ちょっと、あれかな、って思ったからです。
いい死に方
どう生きるか考えることはどう死ぬかを考えることである的な言葉があった気がする。この映画はどう死ぬかを考えさせられる。施設に入って生きながらえるのか、大義を果たして死ぬのか。「俺の心は安らいでいるよ」のセリフ、すごくありがちなセリフなのにこんなに響いた映画はない。タオとの友情の生まれ方は唐突だったように思うが、自身の孫の対比だと思えばそこまで気にならない。宗教や、アメ車など、象徴的なアメリカ文化を舞台にして、イーストウッドの映画に対する姿勢や価値観がかなり色濃く盛り込まれているのにエンターテイメントとして成立させているのは流石天才。
これはキリスト教の映画。隣人愛、自己犠牲、懺悔、全て描かれる。 そ...
これはキリスト教の映画。隣人愛、自己犠牲、懺悔、全て描かれる。
そう考えると、結末も納得できる。
評判どおりの名作。
実の息子たちよりも、イエローなどと人種差別していたタオたちのほうとより人間らしく接しているけど、なんでウォルトはタオに構ったのかな。きっと、ウォルト自身、自分に自信がない日々もあって、タオのやるせない顔と、自分が重なったからだと思う。
本当に好きな映画
クリント・イーストウッドがイカしてた、渋い!
「グラン・トリノがあの頑固オヤジの誇りであり現し身」
本当にその通りだと思う。
最後、人種も年齢も違うタオたちを助けるためにとった行動は、最高に不器用で、かっこよくて、切ない。
これでもかってくらい泣いた。また見たい。
主人公の性格
主人公の性格がすごい頑固なかんじでしたが、
奥さんがいたときからあんなかんじなのでしょうか?
冒頭で奥様のお葬式でしたが、生前から家族やご近所に対してあんな憎まれ口たたいてたのかな?
一人暮らし歴が長くてあんなかんじだったらなんかわかったんですけど…
ヒロイン的な女の子が乱暴されたあとのシーンはけっこうショッキングでした…
下手なホラーよりああいうシーンのほうが見ててつらい
あと主人公が撃たれてしまうのもちょっと驚きました
てっきり撃ちまくるかと
血を吐く設定は大事だったのかな?なくてもよかったような
戦争でバリバリ戦ってたとか、実は病気…とかいろいろ設定がたくさんすぎて、
なんか漠然としたストーリーに感じてしまった
タオくんはラストあんないい車に乗って
またチンピラなどに絡まれたり差別されたりが続かないのでしょうか?みんなあのグラントリノを欲しがってたし、狙われない?
とちょっと心配になりました
メイキングに「アメリカ文化と車」みたいな映像が入っていたけど
好きな人にとっては本当に宝物なんだろうな~と
あんまり日本にはない感覚かも?
車を磨くシーンはたしかに多かったような
よくわかんないけどなんかの映像でみた「スコーピオライジング」みたいなかんじですか?
でも映画の中では最後のシーン以外にグラントリノに作中で乗ることもなく、
ものすごく大きなキーのように特典映像では言われてるけど
ほかの設定がもりだくさんすぎて、そこまで存在感を感じなかった…
これは私が車に興味がないからかもしれない
ちょっとセントオブウーマンを思い出しました
刺青をみて!
友人に「グラントリノの不良役の首の刺青がカッコよすぎるから観て!」と言われて観た
あんな役してるくせに"家庭"って書いてありましたよ。設定だとタイかどこかの国の人。映画内だけのメイクなのか、普段からあの刺青しているのか、とても気になったけど役名すらないから調べようがない
映画はハードボイルドで渋くてよかった。
クリント・イーストウッドの熱演がサイコー!! なんなんだろう、この...
クリント・イーストウッドの熱演がサイコー!!
なんなんだろう、このジジイ。顔やスタイルが、というのではなく、生き様が、カッコイイ。
あんなジジイになりたいわー。
床屋に行って、「まだくたばってなかったのか、このイタコウが!!」って、言ってやりたいわー(笑)
悪くはない、ただベッタベタ。
本作も父親たちの星条旗や後に繋がるアメスパ同様、PTSDが少なからずベースとなっていました。
ファンというわけではなく恐縮なのですが、イーストウッドらしい映画だったと思います。
グラン・トリノという車。自分にとっては馴染みない分、奥深いものに感じたし実際そうだったと考えています。ただストーリーがとてもベタに感じました。
ラストも途中から「こうなるんだろうなぁ。」と読めました。そこはもうちょっと考えさせてよ、
はっきり言って退屈でした。
好みも別れるものかと思いますが。
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