「【”人気カメラマンが写真機を手にしなくなった訳。そして本当の事を言わない人達の優しさ。”今作は演技巧者達のコミカルな演技の中、徐々に明らかになる数々の真実が沁みる作品である。】」今度は愛妻家 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”人気カメラマンが写真機を手にしなくなった訳。そして本当の事を言わない人達の優しさ。”今作は演技巧者達のコミカルな演技の中、徐々に明らかになる数々の真実が沁みる作品である。】
■相手への感謝も、愛情も薄れて居た結婚10年目の夫婦、北見俊介(豊川悦司)とさくら(薬師丸ひろ子)
さくらは、友人と温泉に行く前に、子供は要らないと言った俊介に別れ話を切り出す。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・序盤は、コミカルなトーンで北見夫婦の家の中で物語は進む。今作は人気舞台の映画化だそうである。
・俊介が妻が旅行に行くと知って女優志望の蘭子(水川あさみ)を家にいれようとすると、一々”忘れ物をした。”と言ってさくらが帰って来る所がコミカルに描かれる。
・そこにオカマの文ちゃん(石橋蓮司)、俊介のアシスタントマコト(濱田岳)も登場するが、今観ても演技巧者ばかりの布陣である。
そして、見ている側は彼らの”演技”にマンマとやられるのである。
設定が上手いなあ。
・マコトは、別れた恋人の子を妊娠した蘭子の”事情”を知りながら、彼女に結婚を申し込むし、オカマの文ちゃんがマコトに俊介と一緒に居てくれと言った理由も沁みるし、その理由が文ちゃんがさくらの父親だったとはなあ。
<そして、俊介は後悔の念に駆られながら、サクラがいつもやっていたようにクリスマスの日にツリーを飾り、ケーキも買って、”何でもっと大切にしなかったんだろう・・。”と涙するのである。
今作は、今作は演技巧者達のコミカルな演技の中、徐々に明らかになる幾つかの真実が沁みる作品である。>
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