「ゴメン、少しもおもしろくない」笑う警官 わたぼうさんの映画レビュー(感想・評価)
ゴメン、少しもおもしろくない
クリックして本文を読む
原作未読の自分としてはまったくおもしろくなかったです。
映画公開前、監督の角川春樹がプロモーションに必死だった。
「こういう映画が作りたかった」だの「逮捕されたことのある俺だから作れる」だの言っておられましたが、残念な出来にがっくりです。
思えば、あの頃の自分は今作に期待しすぎていたのかもしれない。今年は例年にないほど邦画が不作。いや、実際は大作級がダメでミニシアター系は良作揃いだったのだが。
ともかく、本格サスペンスとしても名高い道警シリーズの映画化として注目していたのだ。
それがどうだろう。蓋を開けてみれば、出てきたのは本格サスペンスの皮をかぶった、不出来な脳内妄想映画の駄作であった。
驚きや失笑こそあれ、興奮は皆無である。
一体、この映画の何が悪いのか?
主演が大森南朋だからか?
いや、恐らくストーリーの伝わりにくさ、カメラワークの単調さ。つまり、話の見せ方が悪いのだ。
潜入捜査の下りなんて、とにかく嘘臭くカッコ悪い。
「インファナル・アフェア」とまでは言わないが、緊張感がほしい。どう考えても大森&宮迫はあそこで首をはねられてか、頭に鉛弾をぶち込まれて死んでただろう。
私の周りの方たちも口々に同じ言葉を発する。
「原作はきっとおもしろい」と。みんな原作未読なのだよ、ワトソンくん。
本当に、どこを褒めればいいのか考えさせられる一本だった。
表題については訂正します。SMの下りはおもしろかったよ。
コメントする