劇場公開日 2009年9月12日

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「アメ横のお菓子屋さん的な…」火天の城 live_at_luxorさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5アメ横のお菓子屋さん的な…

2009年10月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

戦国時代を戦(いくさ)じゃない切り口で描く
歴史、お城好きにはたまらない大作。

「ラストサムライ」で武士の生き様を描いたように、
中世日本の“匠”たちにスポットを当て
その時代の人間がどう生きたかを描いています。

実際、
大工や棟梁だけでなく、石切りや山から木を切り出す人たち、
染物を作る女たちまでがスクリーンに映し出され
その心意気が垣間見えたのはとても興味深かったです。

ただ…

ストーリーが進むにつれて
編集のぶつ切りや過剰な描写が鼻につき始め
なんだか前半の重厚な職人の世界から
急にうす~い漫画的なアプローチに…

果てには
そんなアクションとラブストーリーですかぁ!?
と軽い突っ込みを入れたくなる所も。

いや残念。

重ねて残念。

こうなってくると際立って見えてきてしまうのが
キャストやCGの違和感。

CGは大人の事情で仕方ないとして、
某お笑い芸人の面々がストーリーの軽薄化に伴って
浮いて見えて来ちゃうんですよねー。

前○ンは意外と良かったのにな~。

ハリウッド映画が地味で重厚な描写に耐え切れず
お色気とユーモアと英雄色をちょちょっと足しちゃったような…。

お笑い芸人がまじめな対談をして
耐え切れなくなって徐々に笑いに走ってしまったような…。

アメ横のお菓子屋さんの
「3つで1000円、4つで1000円…」
っていう気前良いサービスのような…。

せっかくベースにある満足感が
薄らいで行く感じ。

それでもさすがの存在感のベテランメインキャスト陣に支えられ
最後まで鑑賞に堪えうる内容となっています。

それだけに

しつこく重ね重ね…

惜しい。

まぁ色々言いながらも
歴史的にも価値のある安土桃山城の背景。
一度観てみる価値は充分あると思います。

※他サイトより転載(投稿日:2009/09/14)

live_at_luxor