「笑顔と親柱。」火天の城 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
笑顔と親柱。
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いま日本は俄かに「城ブーム」なんだそうだ。
先日もTVで藤波辰爾やら、坂東三津五郎などの
城談議を見聞きして面白かったのを覚えている。
まぁただねぇ…職業映画というわけではないので、、
かなりベタな大河ドラマになっているのは否めない。
あ、違うな。これは大河じゃなくて…大木か?^^;
本物の安土城を見たことがないので(当り前って)
山一つ城にするという構想がどれだけ途轍もないか、
とはいえ、なぜ信長がそんなことを思いついたのか、
様々な解釈を加えて面白く作られている。
椎名桔平が演ずる信長がとてもいい!マジで怖い。
怖いんだけれど頭が切れて有能なのが見てとれる。
子供の頃は、信長が一番嫌いなタイプだったのに^^;
歳をとるとあの潔さがカッコいい!とまで思えてくる。
なぜだろう。。。
対する岡部又右衛門という男の一寸も曲げない己の
信念というか、職人魂もまた素晴らしいと思った。
奥さん(大竹しのぶ絶品!)の気苦労は絶えない筈だ。
私も笑みを絶やさない女になりたいと…^^;
しかし、いきなりそんな事をすれば気味悪がられる。
築城ノウハウを詳しく見られると思うとそうでもない。
ただ、指図争いのやり取りは面白い!
技と頭脳の大合戦という感じで、緊迫感があった。
また、親柱が立つときの感動!やっと…の思いだ。
ここに描かれるドラマ部分がフィクションを交えて
いるにしても見事築城を遂げたのは紛れもない事実。
ものすごい人間たちがいたのだと、改めて感心し、
天下を取る。国を治める。ということがどういうことか、
ぜひ宇宙から来た総理大臣の意見も聞いてみたい。
(緒形直人も潔いんだけど、あの扱いは勿体ないなぁ)
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