「4.7」ミスター・ノーバディ onakaさんの映画レビュー(感想・評価)
4.7
今までで見た映画で1番力強い映画。なんて言えばいいかわからないので、「力強い」と表現したが、その意味はこう。
小論の大ネタになるようなテーマをいくつも扱っていて、哲学的な重みのあることを2時間強に収めたのがすごすぎるっていう意味。ジャレット・レトを主に他のキャストの人たちの目力がとても印象的ったいう意味もある。
でもすこし難解だった。とても抽象的で神秘的なので、まだぼくには理解できていないことがたくさんあるかもしれない。ただ、その芸術性の高さから、ぼくたち見ている人に語りかけるような要素がかなりあった。
前から気になっていて、周りからオススメされていたので、見たかったが蔦屋になくて、取り寄せるしかなかったので見るまでに時間がかかった。その分とても楽しみにしていたし、大いに期待していたが、今みてとても圧倒されている。期待をいい意味で裏切る、というフレーズがあるが、そんなんじゃなくて、なんか高くなったハードルを、そのまま持って行っちゃった感じ(?)
人生っていうのは選択の連続で成っている。朝起きて顔を洗う時も、テレビを見る時も、全て選択することで始まる。その選択1つ1つが意味を持ち、誰でもない自分「Mr.nobady」を作り上げるんだなぁ、と思った。
また1つ1つの選択は天秤で計れないものだともおもわされた。
卵を茹でた時の気温の上昇で雨が降り、アンナの番号がにじんでしまった時のシーンが個人的にとても好き。ジーンズ工場て働くおじさんと、安いジーンズを買ったニモの関係とか、あの場面がもしかしたらとても大切なところだったんじゃないかなあ、と思った。
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