バーン・アフター・リーディングのレビュー・感想・評価
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相関図必須のドタバタブラック
コーエン兄弟監督作品ということと、豪華キャストに惹かれて鑑賞。
一言で言えば、まさにこれが「コーエン節」全開と言うのだろう。
とてつもなくブラックで、この一見ドタバタでハチャメチャでやりたい放題に展開していきながらの、ラストには伏線をしっかり回収するあたりの仕込み業は、さすがとしかいいようがない。
そして、この丁寧というか雑というか…とにかく良く練られたしょうもないストーリーを、ずば抜けて芸達者な役者陣がとぼけた雰囲気で演じきるのだから、もう呆れながらもつまらないわけがない。
怒涛の90分、相関図を確認しながらもう一度観たくなる。
ゆるーい
出てくる人達豪華だけどみんなアホ。
ブラピが「えへっ」みたいな満面の笑顔でヘッドショットかまされてから一気に終息に向かうあれやこれや。
最後リンダが独り勝ちするのうけた。
ジムのオーナーはひたすらかわいそう。
ブラックジョークが効いてて意外と嫌いじゃなかった。
ただタイミングによっては最高にイラつくだろうな。
笑いのツボが同じって大事ですよね。
それぞれの浅はかな欲望が入り乱れてます
超面白い
僕は漫画を描いてるのですが、
こんなブラックコメディの群像劇をコミックス一巻でまとめて描けたら最高だなと思いました。
脚本が練られててとても面白かった。
ブラピも若い頃の癖のあるキャラで
大好きなプラピだったし、
ジョンマルコヴィッチとフランシスマクドーマンドの
やり合いも見応えあり
ジョージクルーニーや他の出演者も豪華で
100分弱だけど見応え充分でした。
一つの自伝からの物語の広がり方は面白かったけど、
よくよく考えるとリンダが走り過ぎたせいで大惨事になったような気もする…
善も悪め関係なく悲惨な結末が待っていると言うのが
コーエン兄弟ぽかった。
評価は低いみたいだけど、僕的にはとても面白く
そう言う作品に出会えた時ほど、これは僕の映画だ!
と思える事はない。
スパイ映画のパロディ? セレブ族へのブラックジョーク? 焦点定まらずコーエン兄弟には珍しいハズレ作
コーエン兄弟というと、ついつい大傑作を期待してしまう。それだけいい作品が多いからだが、本作は…。
いい俳優を揃えて、すべて好演。シナリオも意外性と悪意とユーモアに満ちて面白い。ただ、俳優や設定の面白さに引きずられてしまった感じで、重心が散漫で作品自体の面白さには繋がらなかった。
具体的には、冒頭、CIA上層部のマルコビッチが颯爽と本部の廊下を歩き、上司の部屋でアル中であることを理由に左遷を宣告されるシーン。彼が突然、コミカルなセリフ回しと大袈裟な身振りで、同席したCIAのお偉いサン全員を罵倒するのを見ると、これはスパイ映画のパロディか何かかと思わされる。
クビになった彼は自宅で早速酒を飲み始めるが、そこに帰宅した妻は医師。その夜はホームパーティで、集まってくるのは国務省勤務のクルーニーと人気童話作家のカップルとか、いわゆるセレブたちだが、クルーニーは女医と不倫している。ははあ、今度はセレブたちの乱れたプライベートに対するブラックジョークか。
ところが、次にはマクドーマンド扮するスポーツジム職員が、いい年齢食ってるのに美容整形して出会い系サービスでいい男を捕まえたいと思っている。するとそこに登場するお相手がクルーニーで、今度は出会い系サービスにのめり込む人々への揶揄になる。
やがて、マクドーマンドとB・ピットがタッグでマルコビッチを強請り、失敗したらロシア大使館に駆け込む。その都度、振り回されるCIAは「どうなってるんだ?」と頭を抱える…というふうに個々のエピソードは悪くないのだが、どれも中途半端で、それぞれの面白さを十分引き出す前にピットは死ぬわ、マルコビッチはお役御免になるわで、最終的に「どの素材も面白くなりそうだ」と思っているうちに終わってしまうのである。本当に面白くなる前にw
なお個人的には、CIA幹部たちが振り回され頭を悩ませるシーンがもっと見たかったのと、ピットの間抜け男ぶりをもう少し生かして欲しかった。
役者はいいのに…
「何を学んだ?二度とごめんだ」
クッソくだらねぇ与太話
曲者コメディ
豪華出演陣にコーエン兄弟とくれば期待は膨らむが、これがとんだ駄作、確かにジョージ・クルーニーがブラッド・ピットを撃ち殺すなんて驚天動地のプロットだが役者の無駄遣いとしか言いようがない・・。
中年女性(フランシス・マクドーマンド)が男欲しさに脂肪吸引や豊胸手術をしたいのだが資金不足、そこに舞い込んだのが落し物のCD-ROM、内容がCIAの機密情報ぽかったことから金儲けを企むことで引きおこすドタバタコメディ。そもそも、おばさんの不倫とか離婚話に整形手術なんて全く興味が湧きません。
タイトルの「読後焼却」からスパイ大作戦のようなサスペンスかと期待したが、CD-ROMはアル中で首になった元CIAの爺さん(マルコビッチ)が書いた暴露本の下書き、それを持ち出したのが、これまた不倫妻。
自己中の欲まみれの登場人物ばかり、中年層の観客を想定したのか年配者受けを狙ったエピソード、どうでもよい話に付き合わされた挙句、後半になって起こる殺人事件と一転して物騒な展開、一応、世に知られたら面倒なのでCIAが事件をもみ消しましたという無責任なお話でした。CIAの親玉がJ・K・シモンズ、マルコビッチと相俟って曲者俳優の存在感だけは相変わらずでしたが、面白いかというとやや疑問・・。
低評価なのはわかる
サスペンス物としたら事件が小さすぎるし、低評価なのは頷ける。
この映画に出てくるアホ(もうアホと言ってしまうが)は、
・出会サイトを使って相手を騙して浮気する、奥さんの収入に依存する主夫生活の
イケメン
・価値のあると思い込んで、拾っただけの情報で大金を国家組織からユスリ取ろう
と考える欲ボケのイケメンと思い込みの激しい壮年女性のバカコンピ
・他にもいるがそっちは省略
という感じ。ストーリーは典型的なバカなアメリカ人
こういう面々に本当に一流の俳優、女優が普通にキャスティングされ、演じている。
ここはさすがに映画の国、アメリカだ。
日本なら、こんなイメージを落とすような役をやるだろうか。
邦画でイメチェンと言えば、シュールな約、例えば残虐な主人公を演じるなど役者魂
をアピールするのが関の山で、こんなクズのような人間の役ならやる俳優は少ない
だろう。
この映画の俳優はブラッド・ピット、ジョージ・クルーニー、ジョン・マルコヴィッチ
そんなそうそうたる顔ぶれで、三文小説のような人間模様をやってるのがすごい。
痛快、シニカル、意図不明
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