「男祭りだ!B級だ!!」アーマード 武装地帯 mori2さんの映画レビュー(感想・評価)
男祭りだ!B級だ!!
何とも男クサ~い映画です。吾輩の殆んど知らない世界=“アメリカの現金輸送を扱う警備会社”を舞台にした、B級テイスト満載のサスペンス・アクション・ムービーです。
マット・ディロン、ジャン・レノ、ローレンス・フィッシュバーン、フレッド・ウォードetc,etc…。まあ何ともワルそうで、男臭い主要キャストの面々!絵面で見たら、コイツらどう見ても“正義の警備員”てよりも、元々“ワルい奴ら”にしか見えません。この映画、上映時間1時間27分の中で女性キャストは、児童福祉局のオバちゃんが、ホンの一瞬出てくるだけ。あとはスクリーンにはズ~ッと“男・男・男”!しかもイケメンなんかには程遠い、男臭さ満開の野郎共ばっかり。嗚呼、ムサ苦しい!いやあ、上映時期が夏なんかじゃなくて良かったですよ。気温30℃の日にこんなの見たら、暑苦しくてタマらんでしょうな(^^;。
そもそも、このB級テイストプンプンのキャストとストーリー(だって、普通に考えたら絶対バレるって、あんな強奪計画!)で、よく日本での劇場公開にこぎつけたモンです。これは普通なら、“劇場未公開⇒DVD発売⇒吾輩はスルー(^^;”って流れになっている映画だと思います。いえ、決してけなしているわけではございません。だって吾輩、この手の映画は『大好き!』でございますから。もお、見終わった後の何とも言えない脱力感が快感なんですわ(^^;!
監督は、ニムロッド・アーントル。この人の前作は「モーテル」という、これまたB級テイスト満載の“サスペンス・スリラー”でございました。イイですね、この監督の何とも言えないノリ!吾輩「モーテル」の時にも書きましたが、この監督の作る映画のテイストは“懐かしの平日昼間ローカル局放送映画”(←わかる人には、わかる(^^;)ですね。今回の「アーマード…」では、更にグレードUP!B級を超越した“超B級映画”に仕上がっております。いやあ、ここまで徹底出来ればご立派ですよ!年末に映画秘宝のベスト10には絶対入ってそうだなあ。
因みに、この監督の次回作は驚くなかれ「プレデターズ」なんですよ。何と!一気にメジャー作品じゃあないですか。スゴイ抜擢ですね。でも、大作を作っても“B級映画魂”は、いつまでも忘れないでいてほしいですね(いや、吾輩が勝手に思ってるだけですので、監督本人は“B級”なんて、そんな意識はまったく無いと思いますが…(^^;)。