「脚本が中途半端に思う」シャンハイ りりーさんの映画レビュー(感想・評価)
脚本が中途半端に思う
まず思ったことは、悪者は日本人なのね。
そもそも、日中戦争は日本から仕掛けたものではないということ。
中国の≪嫌がらせ≫から始まったはず。
にも関わらず、日本の悪いこと、悪いこと!
もうこれ以上見たくないよ!と思えるくらい。
そんな冷徹な日本人の代表のタナカを渡辺謙さんが演じる。
感情を表に出さず、論理的で冷徹な男。
そんな男が、実は全くの悪人ではなく、何か理由があるはず・・・と思わせる演技はさすがです!!
人に、酷いこと、悲惨なこと、そんなことを顔色一つ変えずに行動させる。
そんな≪戦争≫というものを、謙さんが上手に演じておられた思う。
美女コン・リーの、感情をあまり顔に出さずとも、妖艶で謎めいた表情は、惹きつけられる。
チョウ・ユンファ、出番は少ないが、要所要所を引き締める存在感はさすが!
菊地凛子さん、ほんのわずかな出番で、作品の鍵を握り、とっても贅沢な使い方だと思った。
ジョン・キューザック、う~~ん、ありきたりすぎたかな~。
脚本のせいだと思うけど、この人のキャラを変えることで、もっと作品がおもしろくなったと思う。
サスペンスなのか、ラブストーリーなのか、戦争ものなのか、すべてが中途半端になってしまっていた。
でも、≪戦争≫というものは、人道や愛を簡単に壊してしまうものだというメッセージは、しっかり受け止めました。
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