劇場公開日 2009年11月21日

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「【”千年の土地”に住む子供達が経験する、新しい友達との出会い、様々な遊び、美しい自然、哀しい出来事、大人の世界の事情などを子供目線で優しく描いたファンタジックな作品。】」マイマイ新子と千年の魔法 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【”千年の土地”に住む子供達が経験する、新しい友達との出会い、様々な遊び、美しい自然、哀しい出来事、大人の世界の事情などを子供目線で優しく描いたファンタジックな作品。】

2024年8月19日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

■昭和中期の山口県防府市が舞台。
 快活な小学生の少女で、髪のマイマイが額の上にある新子は、クラスに馴染めずにいた転校生・キヨコを気にかけ、ウイスキーボンボンを一緒に食べて酔っ払ったりしながら、徐々に打ち解けていく。
 だが、大切にしていた金魚の「ひづる」がキヨコが付けていた香水のせいで死んでしまった事で、二人は死と言うモノを考える。

◆感想

・片淵須直監督ならではの、優しく親しみやすい絵柄で、子供達の表情がとても活き活きと描かれている。

・新子はお転婆で、空想好きだが、正義感も有り優しい女の子である。故に、誰からも好かれている。

・物語としては、男の子たちが一目置くタツヨシの警察官の父が、キャバレーで借金をしてしまい首を吊ってしまったり、大好きなチヅル先生が結婚のために東京に行ってしまったり、子供にとってはショックな出来事が描かれる。

・だが、新子はタツヨシとキャバレーに乗り込んで行くし、そこにいるキャバレーに関係する男女も、悪い人間としては描かれない。
 但し、物語としては子供が経験する”死”が金魚も含めてキチンと描かれているし、”別れ”もキチンと描かれている。

<今作は、”千年の土地”に住む子供達が経験する、新しい友達との出会い、様々な遊び、美しい自然、哀しい出来事、大人の世界の事情などを子供目線で片淵須直監督ならではの優しい絵柄で描いたファンタジックな作品である。>

NOBU