「昭和年代女子向け?」マイマイ新子と千年の魔法 kita-kituneさんの映画レビュー(感想・評価)
昭和年代女子向け?
「この世界の片隅に」の前作はいかほどのものか?
と言うことで行ってきた(地元じゃないので長距離走行)。
お母さん方に受けがいいのか、親子連れが数組。子供は退屈そうな反応に見受けられた。
実際、昭和30~40年代に共感できる大人の女性向けな印象。
昭和40年男には微妙な感じに思えた。
背景描写は「この世界の片隅に」より濃密に描かれているようだ(原作の違いもあろうが)。
キャラクターと背景描写はバランスが良く、個人的にはアニメーション表現として最良と思われる(キャラクターの描写が平板なのに背景は超絶写真的表現とか・・・ちょっと、違和感を感じるので)
ストーリーは単調で、確かに流行らないかなと。
ラストはちょっと寂寥感が漂う。
ダムづくりは、なかなか楽しい・・・が、40~50年代だと、もう無理だったかも(近所の農家のおじさんに怒られそう)。
ウィスキーボンボンであんなに酔えたかな?と言う気も。
「大人の事情」が子供の口で語られるのが、もうちょっといい演出がなかったのか、とも思う。
片淵監督の名刺代わりの作品として良作と思えるが、作品単独で考えた場合、やはり商売的に厳しいと思われる。
ただ、忘れられていい作品とは思えない。
鑑賞した上映館は、北海道でも辺鄙な場所(失礼)で、この時期の上映に頭が下がる。
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