劇場公開日 2009年5月9日

余命1ヶ月の花嫁のレビュー・感想・評価

全26件中、21~26件目を表示

3.5溢れる幸せ

2009年10月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

自ブログより抜粋で。
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 つい先頃世間の話題をかっさらった「おっぱいを見たい」との一念で頑張る少年たちを描いた不純なスポ根映画に対抗して作られた、「おっぱいが無くなったってキミは変わらない」と一途に愛を貫く青年を描いたピュアな恋愛映画。
 というのはもちろん冗談だが、この映画には企画段階での根本的な問題がある。すでに映像化されているテレビのドキュメンタリー番組を、実話をなぞるだけの映画にするなら、あえて劇映画化する必要は無かったんじゃないか、というもの。
 だがここは、実話が元になっているというのはとりあえず置いといて、単品の映画作品として評したい。

 既存のドキュメンタリー映像の再編集でなく、再現ドラマでもなく、それでいて美談を美談のまま実名を使って映画化するという、劇映画としては結構難しいこの企画に対して廣木隆一監督は、千恵の闘病モノとしてより、彼女を支えた人々のドラマに主眼を置いて描こうとしているように見える。

 もちろん話の中心は千恵と太郎の、病気という壁を乗り越えようとするラブストーリーなんだが、惚れた腫れたの恋愛模様は手際よくかっ飛ばし、癌に蝕まれる千恵の苦しみすら最小限の描写に抑えられている。
 千恵を主人公とするドラマチックな展開を望むなら、彼女が胸のしこりに気づいたり、病院で乳がんだと診断されるシーンを入れたくなりそうなものだが、千恵側のそんな描写は一部を除いてことごとく省かれており、描かれるのは千恵から乳がんであることを知らされた太郎のリアクションであることからも、監督がこの映画で注力したい点がうかがえる。

 また千恵の父・長島貞士を演じた柄本明がとりわけいい。
 癌で妻を亡くし、そして今、最愛の娘も癌に奪われようとしている父親を淡々と演じて涙を誘う。

 千恵さんが生前に残した言葉「みなさんに明日が来ることは奇跡です。それを知ってるだけで、日常は幸せなことだらけで溢れてます。」
 そのメッセージを真摯に受け止めつつ劇場用の恋愛映画として昇華させた廣木監督の演出にブレはない。

 長回しで撮った自転車での疾走、抱きしめあう衣擦れの音、それは千恵と太郎が共に生きた日常の息吹。
 映画オリジナルである屋久島のエピソードに象徴される生命力。
 死を目前にした別れの物語ではなく、今日この時を生きていることの素晴らしさを紡いでいく。

 榮倉奈々演じる千恵の屈託のない笑顔からは余命幾ばくもない末期がん患者としての悲壮感は感じられない。
 太郎は千恵が生きている今日のために雨の中をもかけずり回る。

 基本的には結末は分かりきっているネタバレ上等のタイトル『余命1ヶ月の花嫁』から予想される通りのお涙頂戴難病恋愛映画に違いない。
 しかし千恵の主観を巧妙に避け、受け身の太郎に重点を置いた演出は、ラストに用意された感動でピークを迎える。

 それは否応なしに迎える別れのあとにも、まだ明日があることを知っている千恵だからこその、立ち去る者ではない、未来へ送り出す者としてのメッセージ。
 この映画は、失われゆく時間の中でもなおも溢れていた彼女の幸せが、残された者の日常を満たしていく心の輪廻の物語なのだ。

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かみぃ

4.5さいこー

2009年9月17日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

泣けた!!!!!!
これが本当の愛って感じ!!!!
自分も早く
結婚したくなる★
カップルでみるのが
いいかもー☆。。。

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ゆりち

4.0ちえさんの思いに感動

2009年5月21日
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

ドキュメンタリーで何回もみたので、ストーリーはわかっていましたが、そこを映画でどこまでリアルに表現できるか?ちえさん(本人)の思いは見た方に伝わるか?を観に行きました。
ドキュメンタリー以上のものはやはり伝わらなかったけど、初めて観た方には感動があったと思います。
「生きていることがすばらしいこと!」あらためて考えさせられました。感謝して生きていこうと思いました。奥さんも千恵さんも亡くしたお父さんの悲しみは想像を絶するものと思います。千恵さんの思いを汲んで作品に協力したお父さんと恋人に、「ありがとうございます。」
これを観て女性には乳がん検診をしてほしいと思いました!

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ラッピー

2.5やっぱり芸歴かな?

2009年5月17日
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

知的

私は女のコと行きましたが、水曜日に観に行った事もあり、女性客が9割くらいでした。
 テーマが重く実話を元にしているだけに、映画として最後どう持ち上げてくるのか(重いままだと映画としてどうなの?と思うので)心配でしたが、物語は王道でした。奇麗な話に作られていて実際にがんという物をご自身・ご家族が体験している方には、そんなんじゃないと思われるかも。ただ、実話であっても映画ですから、私は奇麗に作られている事は良いと思います。
 長島千恵さんの想いどおりこの映画を観て、乳がんやその他早期検診がその後を大きく左右してくる病気に対して、関心を持つ方が増えると良いなと素直に思いました。
 榮倉奈々、今注目されているのは分かります、演技も割と自然に見えますし。ただ、魅力がない気がしました、薄いというか。彼女がメインで映っているので、どうしても際立って気になってしまいました。「世界の中心で〜」時の長澤まさみの方が良かったなぁ。それでも、物語は女性が好きそうなので泣いている方も多かった。しかし、男の私がジーンときたのは千恵さんの父役、柄本明でした。特にケーキのシーン。彼は凄いと改めて思います。一言の台詞に、その場面での感情とは別に彼の力が籠っている感じがしました。榮倉奈々と安田美沙子がどうにかなれば良い映画になったかも。
 それと、エンディングがこの映画には合わないと思う。歌詞はバラードだけど、曲がうるさいです。音を少し抑えたものの方が・・・。

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kaoru1014

4.0愛すればこそ。

2009年5月16日
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

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ハチコ

4.0ドキュメンタリーは・・

2009年4月25日
鑑賞方法:試写会

悲しい

リアルすぎて目を反らしてしまう。
でも、映画は、キャストによっては見てしまう。

死を目前にして何かできないかと、自ら進んで出演したドキュメンタリー。
その後、過去が暴かれたり、映画化の話が進んだり、太郎さんの未来に影響が出たりするのは、予想外のことかもしれないけど、今のマスコミを考えれば、覚悟のうえだったかもしれない。
遺族と太郎さんは、試写会にも来場されてるぐらいだから、色々なことを覚悟のうえ、映画化を承諾されたのだろう。
映画を通して、千恵さんの乳癌に対する思い、そして、余命わずかな千恵さんに対して、何かをしてあげたいって言う周りの気持ちが伝わりました。
彼女の願いは、乳癌検診が世に広まることの他に、遺された人が、幸せになることだと思う。この映画が、色んな意味で、遺族を幸福にしてくれるなら、いいんじゃないかな。

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ぷらねっと